2010年6月13日 (日)

口蹄疫、官房長官が責任回避

民主党の口蹄疫に関する認識がよくわかりますね。

国、責任回避か 官房長官名で「指示書」

本県の口蹄疫問題に絡み、仙谷由人官房長官名で「口蹄疫対策に関する指示書」という文書が出されていたことが12日、分かった。

 「県や町の瑕疵(かし)等の問題は脇に置いて、汚染源の解消に注力すること」と、国の責任を回避するかのような表現もあり、県や発生自治体の反発も予想される。

 県庁内に設置されている政府現地対策チームは「そのような文書はもらっていない」と否定している。

2010年06月13日 宮崎日日新聞

20100613sizisyo  

ちょっと見えにくいですが、内容を書き出すと

1.今回の口蹄疫問題は、今や国の責任による危機管理のステージに入ったとの認識にたって、臨むこと

2.県や町の瑕疵等の問題は脇に置いて、汚染源の解消に注力すること

3.川南地区の全頭処分・埋却を遅くとも6月20日を目処に終えることができるよう、実施?責任者を定め、具体的な状況分析と解決策のロードマップを早急にまとめること

となっています。

 重要な所は“今回の口蹄疫問題は、今や国の責任による危機管理のステージに入った”と“県や町の瑕疵等の問題は脇に置いて、汚染源の解消に注力”という箇所です。

 そして、此処で言う“瑕疵”とは、“不完全・ミス・誤謬・不足・不十分”を指します。

 つまり、民主党は赤松が責任をとって辞職したような形を取っていながら、発生から1ヶ月以上が経過し、手のつけられないほどに拡大した今頃になって、“今や国の責任による危機管理のステージに入った”事を認識し、今回の口蹄疫拡大に対する責任は“県や町の瑕疵等”にあったと言っているわけです。

 結局、菅直人が宮崎を訪問して語ったことなど口からでまかせのまやかしです。このような認識であるならば、今はただ選挙対策のために口では全額補償を謳いながらも、口蹄疫終息後に“県や町の瑕疵等”を理由に補償額を減額、または折半を求めてくることは明白です。

 民主党に危機管理能力は皆無です。口蹄疫を“国家的危機”といいながら参院選直前になって本部長である首相を宮崎訪問の翌日に辞任させ、無政府状態を4日も続けた上に、対策の為の通常国会会期も延長せず参院選を行うような政党に政権担当能力はありません。

 このようなクソ政党に参院選で白紙委任状を与えれば、日本は滅ぶ。

ふざけるな民主党と思う方はクリック!(人気ブログランキングへ)

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2010年6月11日 (金)

石破茂、口蹄疫対策で会期延長を申し入れ

選挙なんてやってる場合ではない。

自民、会期延長と参院選延長を申し入れ 口蹄疫対策で

 自民党の石破茂政調会長は11日、仙谷由人官房長官に国会内で会い、口蹄疫(こうていえき)の対策徹底のため、国会の会期を2週間延長するよう申し入れた。家畜の移動が制限されている地域では通常の選挙運動ができないとして、7月11日が投開票日の参院選の延期も提案した。仙谷氏は「首相には伝える」と応じたという。

2010年6月11日18時42分 朝日新聞

 民主党が本気で“国民の生活が第一”と考えるならば、“口蹄疫(こうていえき)の対策徹底のため、国会の会期を2週間延長”することに異論など無い筈なのですが、逆に“選挙が第一”と考えるならば、会期延長を拒否してくることも十分考えられます。

 今までの民主党による不手際続きの口蹄疫対策を考えれば、“家畜の移動が制限されている地域では通常の選挙運動ができない”ことも好都合と考えかねません。国民生活に直結する緊急事態であれば、党利党略を優先することなく、一致団結して事に当たることを願います。

会期を延長し、参院選を延期すべきと思う方はクリック!(人気ブログランキングへ)

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (1)

口蹄疫、同時多発の様相

考えたくありませんが。

宮崎、日向初感染疑い 同時多発の様相

 県は10日、口蹄疫に感染した疑いのある牛、豚を宮崎、日向市で初めて確認したと発表した。

 いずれも感染拡大を防ぐため、川南町を中心とした半径10キロ圏内に設けたワクチン接種地域の外側。西都市でも同日、未接種の牛に今月1日以来9日ぶりとなる感染疑いを確認。

 ウイルスはワクチン接種による封じ込め網を越えて広がる恐れも出てきた。9日には都城市で初めて感染疑いが確認されたばかりで、沈静化へ向かうとの観測も出ていた口蹄疫問題は県内全域で同時多発の様相となり、一気に緊迫の度が増している。発生自治体は終息宣言したえびの市を除き、4市5町となった。

2010年06月11日 宮崎日日新聞

 “沈静化へ向かうとの観測も出ていた口蹄疫問題は県内全域で同時多発の様相”となったようです。

 これの何が一番問題かというと、“川南町を中心とした半径10キロ圏内に設けたワクチン接種地域の外側”に突然、“同時多発”的に感染が広がったこの口蹄疫の感染経路が、全く特定出来ないことに尽きます。

 既に、この口蹄疫が韓国・香港から持ち込まれたものであることは確認されていますが、ここまで来ると、第3国による“同時多発”テロ攻撃の可能性も十分考えられます。つまり、日本に敵対する何者かが、現在、日本が無政府状態であることを良いことに、そこら中に火をつけて荒らし回っているということです。

 この国家存亡の緊急事態に、呑気に参院選など行っている場合ではありません。口蹄疫終結まで参院選を無期限延期し、会期を延長して口蹄疫に関する諸題の集中審議を行い、与野党を問わず一致団結してウィルステロの可能性も含めた全ての対策を対策を講じなければ、この口蹄疫が終結することはないでしょう。

 先ずは、水牛牧場から始まったという感染経路の確定から急ぐべき。

テロ攻撃の可能性も含めた全ての対策を講じるべきと思う方はクリック!(人気ブログランキングへ)

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月10日 (木)

口蹄疫が都城市に飛び火

日本の畜産が危機的状況に。

口蹄疫:「自衛しかない」 最大の畜産地・都城、悲嘆

 感染拡大もようやく収まるのかと思っていた矢先に--。日本有数の畜産地、宮崎県都城市にも9日、拡大した口蹄疫(こうていえき)疑い。市は発生覚知から約2時間後に現地対策本部を設置。埋却地や獣医師の確保、さらには発生農家周辺の道路封鎖、消毒などの作業を迅速にこなした。一方、地元や県境を越えた鹿児島県の畜産農家からは驚きと「自衛するしかない」など悲嘆の声が聞かれた。【小原擁、木元六男、新開良一】

 現場に近い都城市高崎総合支所。10日午前5時20分過ぎ、埋却作業に向かう白い防護服姿の職員100人を前に、長峯誠市長は「市内で口蹄疫が発生したことは残念。畜産王国のプライドにかけて封じ込める」と激励した。ワクチン接種については「するつもりはない。えびの市のように接種をせずに封じ込めたい」と述べた。

 市によると、殺処分は10日午前2時40分に終了。農家敷地に隣接する畑での埋却作業が進んでいる。

 一方、同日午前6時過ぎ、殺処分などの作業を終えた市職員らがバスで支所へ帰ってきた。市職員の関孝さん(55)は畜舎の周りに青いシートを張り、消石灰などをまく作業を夜通し行った。関さんは「農場主の奥さんが泣き崩れている姿を見た時、とうとう自分の町にもとんでもないことが起きたんだということを実感した。とにかく早く封じ込めなければ」と話した。

 JA都城の和牛生産部会長で、自らも約200頭を飼育する井ノ上廣實さん(71)は疑い例発生に息をのんだ。「ヘリで地域全体に消毒薬を散布するなど、思い切ったことを考えないといけない。金の問題ではない」と訴えた。

 都城市に隣接し、半径20キロの搬出制限区域に入る三股町で280頭の和牛を肥育する福永広文さん(58)も「えびの市の終息で一段落したと思っていた。まさか、という思いだ」希釈酢による牛舎の全面消毒を2回に増やした。「それぞれが自分の牛舎を防衛するしかない」

 一方、県境を挟んだ鹿児島県曽於(そお)市にも衝撃は広がった。市とJAは9日夜、幹線道路に設置する独自の消毒ポイントを2カ所増やした。全国一の子牛の取扱頭数(年間2万4000頭)を誇る曽於中央家畜市場は、4月下旬から競りは延期されたまま。外園孝男・肉用牛課長(52)は10日、「終息に向けかすかに先が見え出している時期に都城で発生しショックだ。農家からの不安の声も多く寄せられているが感染を避けるため巡回はできず電話しかできない」と厳しい表情で話した。

毎日新聞 2010年6月10日11時53分

そして口だけ首相は

都城の口蹄疫で菅首相「一丸で対処」 対策本部緊急招集

 家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)被害が宮崎県都城市に拡大したことを受け、菅直人首相は10日午前、首相官邸で閣僚で構成する口蹄疫対策本部の会合を緊急開催した。首相は「危険な意味での節目だ。迅速な初動対応が何より重要。緊張感を持って一丸となって対応していきたい」と述べ、菅内閣として被害拡大の防止に全力を挙げる方針を確認した。

 対策本部の会合後、記者会見した古川元久官房副長官によると、会合では山田正彦農林水産相が現状を報告。発生農場周辺の高速道路や国道に消毒ポイントを設け、今のところ新たに感染が疑われる例は確認されていないという。自衛隊や関係省庁からの現地派遣を増やすことや、菅首相や山田農水相の現地訪問についても検討する。

 同日の対策本部は9日の開催に続き4回目。宮崎県で4月に口蹄疫の発生が確認された際には、初動対応の遅れが批判された。

2010年6月10日11時28分 朝日新聞

この緊急事態に

会期延長は不要=民主・輿石氏

 民主党の輿石東参院議員会長は10日午後の記者会見で、郵政改革法案について「2週間ぐらいの会期延長ではどんなことをしても成立しない。次の臨時国会でやるのが順序だ」と述べ、会期延長は不要との考えを強調した。 

(2010/06/10-14:52)時事通信

 結局、“「危険な意味での節目だ。迅速な初動対応が何より重要。緊張感を持って一丸となって対応していきたい」”なんて口だけです。会期延長論も口蹄疫対応についての議論など微塵もなく、郵政改悪法案成立か否かの選挙対策でしかありません。

 このまま国会が16日に閉会し、次の臨時国会まで国会審議がストップすれば、新たな予算の執行ができなくなってしまいます。そして、新たな予算の執行が出来なければ、拡大に合わせた対応も出来ない事は言うまでもありません。

 赤松大臣の1週間の外遊で、完全に政府対応が止まった4月29日~5月10日までの間に、2000頭あまりだった患畜数は60000頭超と爆発的に増えました。

 そして今回、未だに口蹄疫が拡大中にも関わらず、対策もそこそこに国会を16日に閉会して1ヶ月あまり選挙に追われる事になれば、日本最大の畜産地帯に飛び火した口蹄疫被害がどれだけ広がるのか想像もつきません。

 現場の“「自衛するしかない」”という悲痛な叫びを聞いても分かるように、今までの鳩山内閣の対策はけして万全とはいえません。

 菅内閣は早速4回目の対策委員会を開催して“自衛隊や関係省庁からの現地派遣を増やす”事を決定し、自衛隊30名、警察官150名を増員することに決めたようです。

 しかしながら、こんなものはただのジェスチャー、焼け石に水でしかありません。そして、政府対応でやれ獣医師を増員したという話はたまに聞くこともありますが、肝心のビルコンSについては、政府対応で確保したという話を今まで聞いたことがありません。もう既に口蹄疫発生から2ヶ月近く経過しているにも関わらずです。

 “希釈酢による牛舎の全面消毒を2回に増やした”という現実を見ても分かるように、現場では口蹄疫ウィルスの消毒に絶大な効力を発揮するビルコンSが絶対的に不足しており、ほとんど気休めでしか無い“希釈酢”を撒くしか手がありません。

 つまり、日本有数の畜産密集地帯である都城市に飛び火した口蹄疫の拡散防止は運任せ、天に祈るしか手がない状態なのです。こレの封じ込めに失敗し、口蹄疫が九州全域、更に日本全域に広がれば、日本から偶蹄類が姿を消すことになるでしょう。

 都城市で6月10日に口蹄疫発生が確認されたということは、潜伏期間の終わる6~10日後に一気に拡大する可能性があります。そしてこれに通常国会の会期を当てはめれば、丁度会期終了前後と重なります。

 かつて、菅内閣と同じような状況で誕生した麻生内閣は、同じように支持率をV字回復しながらも、リーマン・ショックによる世界同時不況の景気対策を優先して解散時期を逸し、結果、補正予算成立後の解散総選挙で自民党の記録的惨敗を招いてしまいました。

 そして今、菅内閣は同じような状況に置かれながらも、選挙を優先するために全てを犠牲にしようとしています。これのどこに“国民の生活が第一”という理念が存在するのでしょうか。

 最近発表された菅内閣の支持率を見る限り、鳩山内閣のあの悪夢のような8ヶ月半で有権者は民主党の公約は嘘ばかり、全て口からでまかせと学習したものとばかり思っていましたが、現実は違うようです。

 そしてそれは、これからの3年で心底思い知ることになるでしょう。まだ極左による独裁政治は始まったばかりなのですから。

国民の生活が第一など口だけだと思う方はクリック!(人気ブログランキングへ)

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2010年6月 5日 (土)

ドサクサに紛れて赤松が遁走

かわいそうな山田君。

口蹄疫:対策本部長は引き続き山田氏

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、赤松広隆前農相は4日午後の退任会見で、政府の現地対策本部長について、引き続いて山田正彦前副農相が、後任の決定まで務めると明らかにした。

 また赤松氏は県央部での発生について「抑え切れていない。現地の皆さんに深くおわびしたい」と改めて謝罪した。

 さらに「(宮崎県との)連携が悪かったのか、私が足りなかったのか、きちんと検証する必要がある」と述べたうえで「私の責任は免れ得ない。結果的にこれだけ大きくなった。けじめとして私がやらない方が、新しいリーダーの下でやったほうがいい」と、自らは再任を望まない考えを示した。【佐藤浩】

毎日新聞 2010年6月4日 20時09分

 首相は宮崎県に訪問した次の日に辞任しましたが、その辞任のドサクサに紛れて今度は赤松が遁走したようです。

 “「私の責任は免れ得ない。結果的にこれだけ大きくなった。けじめとして私がやらない方が、新しいリーダーの下でやったほうがいい」”と一応は責任を取る形での辞任っぽく偽装していますが、口蹄疫発生後に強引に行った外遊について“「全く問題ない」”と即答し、その後の対応に関しても“「反省する所は全くない」”と開き直り、種雄牛49頭に口蹄疫の症状が出た際も“「だから早く殺せっていってるのに」”と満面の笑みで言い放つなど、今まで散々農家の感情を逆撫でしてきた経緯を考えれば、形だけの謝罪の言葉を大臣辞任の捨て台詞として相変わらずのニヤケ面で吐いたところで、けして本心ではないことは容易に推測できます。

 いきなりトップがその責任を認めて辞任したことで、その批判の矛先は、当然ながら現地対策本部長としてさんざん憎まれ口を叩いてきた山田副大臣に向けられることとなりますが、そこは自業自得。

 どうせ何もしないで偉そうにふんぞり返ってるだけなんだから、辞任した赤松の代わりに、被害農家に土下座して回るべし。

何もしないのに逃げ足だけは早いと思う方はクリック!(人気ブログランキングへ)

人気ブログランキングへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年6月 1日 (火)

【口蹄疫】Webにでない数字

ご冥福をお祈りします。

口蹄疫:宮崎県が種牛49頭の殺処分実施 「安平」を含む

 口蹄疫(こうていえき)問題で、宮崎県が殺処分の回避を国に要請していた県家畜改良事業団(同県高鍋町)の種牛49頭が31日、殺処分された。その中には種付けで約22万頭の子牛を生んだスーパー種牛「安平」も含まれていた。県保有の種牛は国の特例で同県西都市に避難しているエース級5頭だけとなり、宮崎牛の遺伝子生き残りに関係者は神経をとがらせている。

 同事業団で、肥育牛の感染疑いが確認されたのは5月16日。避難させたエース級種牛6頭のうち「忠富士」にも22日、感染疑いが発覚。県は、家畜伝染病予防法に基づき殺処分が決まっていた49頭の助命に動く。しかし、国はまん延防止が優先として殺処分を求め、主張は真っ向から対立した。

 県の助命要望を封じるかのように、鳩山由紀夫首相は26日、独立行政法人・家畜改良センターが保有する宮崎牛の血を引く種牛候補を譲ると表明。しかし県は「他県の血統が混じれば純粋な宮崎牛の血統だとは言えない」。種牛の改良には、優れた母牛も欠かせず、県は数十年の血統の流れを踏まえた改良を進めているからだ。

 こうした中、県は28日、49頭のうち1頭に口蹄疫特有の症状が見つかったと発表。県の万策も尽き、東国原英夫知事は49頭の殺処分を表明した。

 宮崎牛の遺伝子をつなぐ頼みの綱のエース級種牛5頭は、今も西都市内の山中に避難している。忠富士の感染から1週間の経過観察(5月28日現在)で陰性を確認。県は6月4日までその期間を延長した。

 「福之国(ふくのくに)」「勝平正(かつひらまさ)」など5頭は当初の簡易畜舎と同じ敷地内に建てた新しい畜舎に3頭、約500メートル離れた場所に建てた畜舎に2頭と分けられ、厳重な管理下に置かれている。

 県は今後、時間はかかっても、残された種牛・母牛候補で県独自に再生を図る方針だ。【石田宗久、小原擁】

毎日新聞 2010年5月31日 21時01分

こんな中、相次いで世論調査が発表される。

内閣支持、最低の17% 朝日新聞緊急世論調査

内閣支持20%--毎日新聞世論調査

「首相辞任を」過半数 世論調査、内閣支持率19%

 共同通信社が29、30両日実施した全国電話世論調査で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の5月末決着を果たせなかった鳩山由紀夫首相の政治責任に関して「辞めるべきだ」が過半数の51・2%に上った。内閣支持率は20%台を割る19・1%まで続落。参院選比例代表投票先、政党支持率ともに自民党が民主党を政権交代後初めて上回った。普天間の県内移設を「評価しない」は66・1%、「評価する」は25・4%だった。

 首相は28日の記者会見で続投意欲を強調したが、政権運営は厳しさを増した。夏の参院選に向けて民主党内で「鳩山降ろし」が一気に広がる可能性も否めない。

 比例投票先は自民党が4月末の前回調査から1・0ポイント増の20・9%、民主党が3・5ポイント減の19・9%。政党支持率も自民党は3・2ポイント増の21・9%、民主党は3・6ポイント減の20・5%となった。内閣支持率は前回比1・6ポイント減。首相の続投支持は44・4%にとどまった。

 社民党の連立対応では「離脱すべきだ」が67・3%、残留論が21・6%。福島瑞穂党首の閣僚罷免に関し51・4%が「当然」とし「罷免すべきでなかった」は40・8%。

2010/05/30 19:10 【共同通信】

 普天間基地を巡る対応を受けて、各社一斉に世論調査を発表しました。しかしながら、肝心の口蹄疫に関する数字が何もありません。そして地元新聞の共同通信の配信記事を見れば、何故かWebにでない数字が。

201006010857000

 5月31日付福井新聞によると、29日30日の両日に行われた共同通信の世論調査において、政府による口蹄疫対応を「評価しない」58.7%となり、「評価する」32.2%を大きく上回ったようです。

 この結果は、赤松が不必要な外遊で口蹄疫発生から20日後になってやっと宮崎入りし“「全力で対応に当たる」”と言いながらも外遊については“「反省するところは全くない」”と言い放ち、更に、県が経過観察を要求していた種雄牛49頭の1頭に感染疑いが出れば“「だから早く殺せと言ってるのに」”と満面の笑顔で答えた等々、数々の失言で農家の神経を逆撫でし続けてきた経緯を考えば当然の事と言えます。

 また、隔離避難させられていたスーパー種雄牛6頭の内、1頭に口蹄疫感染疑いが出たことによって、殺処分が後回しにされていた残りの種雄牛49頭の助命を東国原知事が要請した事に対して、政府による初動が遅れた事を反省し、種の保存のためにこれを特例として受け入れるならばまだしも、対応の遅れと蔓延の責任を東国原知事に押し付けるためにこれを“法令違反”と断罪し、山田副大臣が執拗に“まん延防止が優先として殺処分を求め”、“県の助命要望を封じるかのように、鳩山由紀夫首相は26日、独立行政法人・家畜改良センターが保有する宮崎牛の血を引く種牛候補を譲ると表明”する等、政権ぐるみで責任転嫁するようなやり方に対する評価も、この結果に現れているのではないかと思います。

 農水省と語らって49頭の内の1頭に感染疑いが出た際、元々連絡義務など無いにもかかわらず、さも連絡をしなかった東国原知事に非があるかのようにコメントし、業界団体に圧力をかけて山田副大臣の代弁をさせるなど、なりふり構わない組織ぐるみの責任転嫁工作も不発に終わった感がありますが、政権発足当初の70%を超える支持率の時ならまだしも、度重なる虚言と失言で20%を割り込んだ現在の支持率では、鳩山内閣の言葉をその通りに受け止める有権者の方が少数派であることが如実に表れた結果であるとも言えます。

 鳩山首相は6月1日に宮崎を訪問する予定のようです。この結果を考慮すれば、ここで首相権限において赤松・山田を罷免し、代わりに種雄牛49頭の助命要請を受諾すれば政権浮揚策としてこの上なく効力を発揮したはずなのですが、その前日に種雄牛49頭が殺処分されてしまった今となっては時、既に遅し。沖縄訪問時と同じように、しらけた雰囲気に辟易し、そそくさと宮崎を後にするのがオチでしょう。

 さて、口蹄疫問題については、一般の方々よりも、Web利用者の方のほうが関心が高いように思いますが、共同通信がWeb配信において口蹄疫の結果を削り取った意図がさっぱり分かりません。

 公正中立を語る報道機関が、まさか政府に配慮して削り取ったとは思えません。ひょっとしたら、Web配信記事には素人の理解し得ない厳しい文字制限でもあるのかもしれませんね。

これが報道しない権利かと思う方はクリック!

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月30日 (日)

鳩山、口蹄疫で宮崎入り

今更何を。

口蹄疫で首相、宮崎県入りに意欲 「農家を激励」

 【済州島(韓国南部)共同】鳩山由紀夫首相は30日、口蹄疫問題に関し「宮崎県の畜産農家や住民は不眠不休で頑張っている。激励を込めてうかがいたい」と述べ、近く現地を訪問する考えを示した。日中韓首脳会談が行われた韓国・済州島で記者団に語った。

 首相は、国による防疫措置などが盛り込まれた口蹄疫対策特別措置法が28日に成立したことを受け「法律もできて、対策は万全だと直接伝えたい」と強調したが、日程に関してはまだ確定していないとした。

 自民党など野党4党は、口蹄疫対策に関する初動対応が遅れた責任を問うとして、赤松広隆農相の不信任決議案を衆院に提出している。

2010/05/30 13:06 【共同通信】

 “宮崎県の畜産農家や住民は不眠不休で頑張っている”と分かっているなら、国連専門家チームの派遣を受け入れ、首相権限で殺処分に当たる獣医師と自衛隊を増員してやれよ。ビルコンSも石灰も世界中から掻き集めて送ってやれよ。報告が遅いとか対応が悪いとか文句を付ける前に、農水省で専門家チームを編成して現地で対策に当たらせろよ。

 今まで何でもかんでも県に押しつけて傍観してきた30万頭全頭処分の元凶が、今更訪問してどうするつもりなのでしょうか。

 “激励を込めてうかがいたい”だと?バカも休み休み言え。

 しかしながら、休むことなくバカを言い続け、全く空気の読めないルーピー鳩山のことです。

 訪問した先々で被災農家や住民に無神経な言葉を投げかけ、神経を逆なでするのがオチでしょう。とりあえず、どのような格好で宮崎入りするのか見物ですね。

一緒に埋めてしまえと思う方はクリック!

人気ブログランキングへ

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2010年5月28日 (金)

赤松の満面の笑み

もうね。人として許されるのかと。

 せめて、形だけでもと期待するのも、この人外には無駄なことのようです。この嬉しそうな表情からは、農水相としての責任感など欠片も感じることが出来ません。

 一刻も早くこのバカ松が罷免され、民主党議員全員が落選することを願います。

土下座して詫びろと思う方はクリック!

人気ブログランキングへ

| | コメント (9) | トラックバック (0)

種雄牛49頭殺処分へ

残念です。

種牛2頭、口蹄疫感染の疑い 殺処分後回しの49頭から

 口蹄疫(こうていえき)の感染拡大で殺処分対象となった宮崎県家畜改良事業団(同県高鍋町)管理の種牛49頭について、東国原英夫知事は28日午前、県議会の全員協議会で、49頭のうち2頭に口蹄疫の症状が出ており、近く殺処分することを明らかにした。会議終了後には、残り47頭も殺処分することになるとの考えを示した。

 県事業団の種牛49頭は、今月16日に同じ施設で感染の疑われる肥育牛が見つかり、殺処分対象になった。だが、宮崎牛ブランド存続のため特例で経過観察とするよう求める声が県内であがり、県も周辺農場の豚の殺処分を優先して、49頭の殺処分を後回しにしてきた。一方、49頭の殺処分について、政府の現地対策本部長の山田正彦農林水産副大臣は28日、「法律に従ってやって頂くことが原則」と語った。

2010年5月28日13時21分 朝日新聞

対照的な東国原知事の表情

特措法可決後に49頭殺処分を発表した東国原知事

Biz1005272333045p1

県議会の全員協議会で口蹄疫感染を報告する東国原知事

Seb201005280013_2

 特措法可決後とは別人のような、魂が抜け出てしまったような表情が失ったものの大きさを物語っています。

 山田副大臣の勝ち誇った顔が目に浮かぶ。

 残念です。

次は赤松と山田だと思う方はクリック!

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

口蹄疫特措法が成立

口蹄疫特措法が成立

口蹄疫特措法きょう成立 支援強化、国の責任明記

本県の口蹄疫問題に関連し、国による家畜の強制殺処分を可能にすることや農家への経営支援策の強化を盛り込んだ口蹄疫対策特別措置法案が27日午後、衆院本会議で可決された。28日にも参院本会議で可決され成立する見通し。

 特措法は、通常の措置では口蹄疫のまん延防止が困難などとして農相が指定した地域内では、感染が疑われていない家畜でも都道府県知事や農相が殺処分を指示や実施できるとした。

 一方、これまで農家が行うとされてきた埋却について、国が必要な人員や土地を確保すると定め、国の責任も明確にした。処分や埋却の費用は国が全額負担する

 殺処分で損害を受けた農家に対し、家畜の生産費も含めて国が補償することや、地域経済再建のための基金を設けることも定めている。

2010年5月28日 宮崎日日新聞

口ではこういってますが殺る気満々でしょうね。

「農家の理解が強制処分の前提」農水副大臣

 宮崎県の家畜伝染病「口蹄疫」問題で、政府の現地対策本部長を務める山田正彦・農林水産副大臣は27日午前、県庁で記者会見し、家畜へのワクチン接種と殺処分を強制的に実施できることなどを盛り込んだ特別措置法案について、「殺処分にあたっては十分に補償し、理解を求めていく」と述べ、あくまで農家の理解を前提に進める考えを示した。

 山田副大臣は、埋却地を強権的に確保することで感染拡大を防ぐことが、特措法の意義だと強調した。

 県が殺処分の回避を求めている種牛49頭については、「特措法が成立しなくても、家畜伝染病予防法で『ただちに処分』となっており、今まで処分してこなかった方がおかしい。法令違反だ」と述べ、家伝法に基づいて殺処分を求める姿勢を改めて表明した。

 農家の間では、処分すれば種牛がいなくなる懸念が広がっているが、副大臣は「国の家畜改良センターには(宮崎の種牛の)孫もいるし、いい種牛を提供できる用意はできている」と述べた。

(2010年5月27日16時49分 読売新聞)

この状況は

未処分7万頭のまま推移 口蹄疫、感染拡大で追いつかず

 宮崎県で発生した家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の問題で、感染の疑われる牛や豚などが見つかった農場で殺処分対象になった家畜のうち、未処分の家畜が5月中旬以降、7万頭前後から減っていないことがわかった。ウイルスは生きている家畜の体内で増殖する。処分が遅れれば、さらに感染が拡大するおそれもある。

 農林水産省の資料をもとに集計した。未処分家畜は、感染拡大で殺処分対象が爆発的に増えた5月初めまで急速に増加。その後は埋却までの一連の防疫措置が進み、急増には歯止めがかかった。しかし、新たな感染に伴って殺処分対象が増え、未処分家畜の数は5万頭台から8万頭台の間を行き来しており、いまのところ減少に転じる気配はみられない

 家畜伝染病予防法では、口蹄疫の感染が疑われる家畜が出た農場の家畜はただちに全頭を殺処分するとしている。ウイルスは感染力が強く、殺処分が進まなければ発生地域の総ウイルス量は減らず、感染拡大を止められない。

2010年5月27日16時15分 朝日新聞

誰が作り出したのか。

口蹄疫の殺処分、全国から獣医が宮崎入り なお応援要請

 口蹄疫の現場では、獣医師たちが懸命に殺処分などの防疫作業に当たっている。殺処分対象の牛や豚は約28万頭。県内だけでは手が足りず、農林水産省は各都道府県の家畜保健衛生所などに応援を要請。全国から約200人の獣医師が宮崎入りしている。

 全国では約3万5千人が獣医師として届け出ているが、このうち牛や豚など「産業動物」を扱っているのは4千人程度。殺処分は薬物注射や電気ショックで行われるが、注射では静脈を探り当てることなど、経験が求められる。

 ワクチン接種を伴わない殺処分の対象約13万6千頭のうち、22日までに終わったのは約7万5千頭。並行して実施しているワクチン接種は、2日間で約7万頭分終えた。ただ、いずれ殺処分が必要で、同省は「牛や豚を扱い慣れている獣医師はぜひボランティアでも参加して欲しい」としている。

 このほか、作業の際に牛や豚を押さえておく補助員などとして県職員ら150人以上が動員されているほか、約180人の自衛隊員が牛や豚を埋める作業に当たる。作業は長期にわたり、保健所などには県職員らから「眠れない」「息苦しくなる」などの相談が寄せられているという。(大谷聡)

2010年5月27時6時34分 朝日新聞

 <今までのまとめ>

 種雄牛49頭について、家伝法では“疑似患畜”は“即処分”ですが、優先順位的に“一般農家>県”、“豚>牛”であるため、殺処分処理能力と埋没場所の確保の関係で“疑似患畜”とされた種雄牛49頭が口蹄疫を発症せずに生き残ってしまった(不作為)。

 山田はこの状況を“法令違反”と主張し、この種雄牛49頭について“口蹄疫ウィルスをまき散らしている”とまで言い放ち、埋設場所と人員不足の関係で順番待ち状態となっている既に感染した牛や、牛よりも5000倍の感染力を持つ豚を差し置いて、すぐに“殺処分”せよと命令した。

 しかし、東国原知事は上記の状況を説明し、国に経過観察を提案。10日を過ぎても発症していないことを理由に国に特別措置(殺処分回避)を要請した。

 この状況は“法令違反”というよりは“法の不作為”というべきものであり、山田副大臣に“殺処分”の強制力はないため、事態は膠着状態に陥り、このまま口蹄疫が終結してしまえば種雄牛49頭が生き残る可能性も出てきた。

 そこで昨日、直ちにぶっ殺す為に民主党が特別措置法の殺処分の条件に、“感染が疑われていない家畜でも都道府県知事や(知事が従わない場合に)農相が殺処分を指示や実施できる”項目を、“これまで農家が行うとされてきた埋却について、国が必要な人員や土地を確保すると定め、国の責任も明確”にし、“処分や埋却の費用は国が全額負担する”ことを明記した特措法成立のバーターとして付け加えた。←いまココ

 しかしですよ、何ですかね、朝日新聞の記事を見ても分かるように、もう口蹄疫の蔓延は誰が見ても明らかに一自治体の対応出来る範囲を遥かに超えています。

 それにも関わらず、民主党が今までやってきたことといえば、県の要請をことごとく無視し、赤松の外遊後にカネを出すことと獣医師を100人から200人に増やすことと、半径10キロ以内のワクチン接種して皆殺しにする方針を立て、山田副大臣を送り込んで種雄牛49頭を殺せと命令したぐらいしかありません。

 埋設場所の確保も県、牛や豚を押さえておく補助員も県、自衛隊に災害派遣を要請するのも県(これは自衛隊のHPで確認できます)、手が回らなくて蔓延が止まらなくなった責任も県…etc。何でもかんでも県がやり、民主党はまるで傍観者のようです。

 そして、頃合いを見計らって助けることをバーターに宮崎県の畜産の象徴である種雄牛49頭の殺処分を要求した訳で。

 これでは、民主党は宮崎の畜産を壊滅させるためにやっていると言われてもしょうがありません。宮崎県の畜産関係者の民主党に対する不信感は極限に達し、自民党時代には感じなかったある種の恐怖感をも抱きつつあることは、容易に推測できます。

 すべからく世の中の独裁者は、圧倒的支持を得るまでは民衆に媚び諂いますが、絶対的権力を握った途端、今度は恐怖によって抑えつけようとするものです。

 今回の赤松口蹄疫事件は、民主党がその本質を露にした最初の事件として記憶されることになるでしょう。

民主党への不信感が極限にまで達した方はクリック!

人気ブログランキングへ

まだ間に合うはず。

種雄牛をなんとか守りたい(署名)、口蹄疫撲滅へ(農業への道、牛飼いへの道様より)

署名用PDFはこちらが使い勝手が良いようです。

皆様方、どうかご協力お願いします。

| | コメント (6) | トラックバック (0)