体を張って党を守った邦夫ちゃん
偉いなぁ。
自民党内で執行部批判を強め、新党結成もちらつかせていた与謝野馨元財務相、舛添要一前厚生労働相は十七日、それぞれグループの勉強会を開いた。両氏とも離党と新党結成を表明した鳩山邦夫元総務相とは一線を画し、党内での支持拡大に軌道修正。独走気味の邦夫氏に与謝野、舛添両氏の支持派から強い拒絶反応が出ていることが原因とみられ、当面は党改革に重点を置く構えだ。 (金杉貴雄)
与謝野氏は同日、党本部で開かれた自らが中心となる勉強会で、新党には触れず「党の支持率が上がらない状況を執行部は深刻に考えるべきだ」と強調。同氏に近い後藤田正純衆院議員は与謝野氏が新党結成も辞さない姿勢を見せたことについて「あくまで党改革を求める決死のメッセージだ」と“解説”した。
舛添氏も同日の自らの勉強会後、記者団に「新党とか、誰と組むとかを先にやるからおかしくなる。政策を打ち立て、党内で多数派になる」と宣言。暗に邦夫氏を批判した。
与謝野、舛添両氏が軌道修正したのは、まずは執行部に圧力をかけるのが狙いだった新党結成論が、邦夫氏の行動で唐突に現実問題となったことがある。
もともと、両氏は邦夫氏と連携していたわけではなく、支持する議員からは「邦夫氏と行動を共にするようなメッセージは出してほしくない」(若手)などの声が噴出。邦夫氏にとっては、両氏に連携を呼びかけたことが、かえって二人の動きを抑える皮肉な結果となった。
ただ、両氏の支持グループを中心に、谷垣禎一総裁が拒否する執行部刷新論は渦巻いている。与謝野氏の勉強会が同日、谷垣氏を招いて意見をぶつける方針を決めると、党幹部は「来れば総裁は会う」とけん制。党内の不協和音は消えない。
2010年3月18日朝刊 東京新聞
流石やなぁ。
自民党の谷垣禎一総裁は17日、青森市で記者会見し、鳩山邦夫元総務相を「政治とカネ」の問題で国会招致すべきだとの声が党内にあることについて「幅広くやらないといけない」と語った。政治資金問題で兄の鳩山由紀夫首相とともに邦夫氏も追及対象に含める考えを示したものだ。
2010年3月17日21時37分 朝日新聞
いきなり党を飛び出すことで新党結成も辞さずとした与謝野・舛添両氏を軌道修正させ、さらに、「政治とカネ」の問題についても、自ら党を出ることで、自民党が兄である鳩山首相のみを追求することへの矛盾を解消し、攻め手を欠いた執行部に新たな突破口を提供するとは、邦夫ちゃんは自民党議員の鏡ですね。
この邦夫ちゃんの体を張った行動が結実することを強く願います。

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