2010年4月28日 (水)

証拠隠滅

臭いものには蓋。

日米非公式会談、記録残さず=岡田外相認める、自民は批判

 岡田克也外相は27日午前の参院外交防衛委員会で、ワシントンでの核安全保障サミットの際に行われた鳩山由紀夫首相とオバマ米大統領との非公式会談に関し、「ディナー(夕食会)の席で、通訳以外は入っていない。メモを取る要員は入れていない」と述べ、日本側として会談記録を残していないことを明らかにした。自民党の山本一太氏への答弁。
 日米首脳が米軍普天間飛行場移設などの懸案について話し合った会談の正確な記録がないことで、普天間をめぐる日米交渉の経緯があいまいになる可能性がある。委員会で山本氏は、「日米の首脳が会ったのにメモを取らないことはあり得ない。後で検証ができない」と厳しく批判した。
 非公式会談をめぐり首相は、大統領が「きちんと最後まで実現できるのか」と発言したとする一部報道を否定する一方、大統領の発言内容を明らかにしていない。 

(2010/04/27-12:21)時事通信

 首相と幹事長自らが、起訴に足る証拠がなければ潔白と言い張る民主党ですから、どんなに都合の悪い事実でも、証拠さえ残さなければ後で何とでも言い逃れが出来るという魂胆なのでしょう。

 岡田外相は日米密約とやらを暴くことに熱心ですが、自分達の都合の悪いことについては証拠隠滅を謀るとはダブルスタンダードも良いところですね。

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2010年3月17日 (水)

非現実的な非核三原則

当たり前ですよね。

非核三原則、法制化は困難=岡田外相

 岡田克也外相は17日の衆院外務委員会で、非核三原則の法制化について「ロシアや中国の艦船が日本の領海を核を積んで通過しないという担保をどう取るのか。そういう問題に決着がつかないと、法制化は難しい」と述べ、困難だとの認識を示した。
 外相は「領海を艦船が通過するとき、何らかの条件を付すということが国際法上認められるか」とも指摘した。社民党の服部良一氏への答弁。 

(2010/03/17-17:10)時事通信

 北朝鮮籍船舶の臨検すら出来ないのに、軍艦を臨検して核兵器の有無を確かめるなんてしょせんは無理な話です。

 国際法である海洋法では、沿岸国の主権が及ぶ領海といえども、あらゆる国の船舶が海上交通の便宜上通航する権利、つまり“無害通航権”が認められています。

 日本が何を言おうが国際法上日本に害を与えない限り、船舶の通航を拒否することが出来ないのです。

 そしてこの矛盾を回避するだけのために、日本は宗谷、津軽、対馬東水道、同西水道及び大隅の領海の幅を通常の12海里から3海里にとどめているのです。

 つまり、日本は、現実的に堅持することが不可能な非核三原則を守るためだけのために、日本の領海をドブに捨てているわけで。

 ただお題目を唱えて悦に浸る前に、この非現実的で独りよがりな非核三原則が、結果的に日本の領土を狭めていることにもっと関心を持ち、日本の主権を守るべき政治家としてもっと現実的な対応を取るべきですね。

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2010年3月15日 (月)

岡田外相「無償化と制裁は無関係」

なわけねぇだろ。

朝鮮学校の扱い、外交と絡めず=岡田外相

 岡田克也外相は15日昼の衆院拉致問題特別委員会で、高校授業料無償化での朝鮮学校の扱いについて「外交上の観点で判断するものではない」と述べ、拉致や核問題などを受けて実施している対北朝鮮制裁措置と絡めるべきではないとの考えを示した。
 これに対し、中井洽拉致問題担当相は同委で「国を挙げて(北朝鮮を)制裁をしている時に、国民感情を考え、(朝鮮学校を対象に含めるのは)控えるべきだ」と述べた。

(2010/03/15-13:19)時事通信

 北朝鮮が直接財政支援している朝鮮学校に日本の公金を注入する事は、間接的に“対北朝鮮制裁措置”の無効化につながります。

 岡田外相は間接的に“拉致や核問題”を支援しておきながら、それを“「外交上の観点で判断するものではない」”と述べるとは、一国の外相として認識が甘すぎます。

 もちろん、中井洽拉致問題担当相の“「国を挙げて(北朝鮮を)制裁をしている時に、国民感情を考え、(朝鮮学校を対象に含めるのは)控えるべきだ」”と言う認識も甘いと言わざるを得ません。これは“国民感情”などという曖昧な物ではなく、民主党政権による実質的な北朝鮮支援策だからです。

 民主党政権が続く限り、拉致被害者を奪還することなどは夢のまた夢であり、核兵器の脅威もけして取り除かれることはないでしょう。

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2009年12月 9日 (水)

頼りにならない外務大臣

口だけなら何でも言えますね

北に拉致再調査求める=岡田外相、家族会に表明

 岡田克也外相は9日午後、外務省で拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らと面会し、米国のボズワース北朝鮮政策担当特別代表の平壌訪問に関し、「北朝鮮が6カ国協議に戻ってきて論議することが期待できる。近々何らかの動きがあるだろう」と指摘した。また、6カ国協議が再開された場合、昨年8月の日朝協議で北朝鮮が約束した日本人拉致被害者の再調査実施を求める考えを示した。 
 飯塚氏は「6カ国協議の中で中国、米国に北朝鮮に対して強くプッシュしてもらい、拉致問題を早く解決していただきたい」などと要望。外相は「民主党政権も核、ミサイル、拉致の問題を包括的に解決する考え方は変わっていない」と強調した。

(2009/12/09-18:49)時事通信

 “「民主党政権も核、ミサイル、拉致の問題を包括的に解決する考え方は変わっていない」”とはいいますが、やってることは“核密約調査”や“普天間見直し”などの北朝鮮が喜びそうな反米政策ばかりでは、説得力が全くありませんね。

 “昨年8月の日朝協議で北朝鮮が約束した日本人拉致被害者の再調査実施を求める考え”も、米国側と足並みを揃えて初めて実現する話です。闇雲に米国との関係悪化を推進する民主党政権下では、その進展は全く期待できません。

 口だけなら何とでも言えます。このままでは、拉致被害者の全員奪還は夢のまた夢ですね。

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2009年11月22日 (日)

岡田氏の乱

閣内不一致のレベルじゃねぇぞ。

「県内、年内」の決着目指す=岡田外相、普天間移設で

 岡田克也外相は21日、三重県四日市市などで講演し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「県外、国外に移すとなると何年もかかり、その間危険が持続する。海兵隊のグアム移転が白紙に戻るかもしれない」と述べ、沖縄県内への移設で年内の決着を目指す考えを強調した。
 外相は「ゼロから新しい施設をつくるのではなく、既存の施設を利用する形でないと難しい」と述べ、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に代替施設を建設する現行計画よりも、嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案が望ましいとの認識を改めて示した。
 与党内で浮上している、関西空港など民間施設への移転については「海兵隊の人員もたくさん移さなければならず、難しい」と指摘した。決定時期は鳩山由紀夫首相が判断するとしながらも、「来年度予算編成を考えると12月いっぱいに決着させた方がいい」と語った。 
 一方、首相や与党の地元選出議員が8月の衆院選で県外移設を訴えたことについて、外相は記者団に「候補者は自分の思いを述べた。首相の発言は重いが、それがすべてを拘束することはない」と語り、こうした発言には縛られないと強調。民主党の政権公約(マニフェスト)に「県外」と明記していない以上、県内移設を決めても公約違反には当たらないとの考えを示した。

(2009/11/21-18:08)時事通信

一方鳩山首相は

普天間「年内結論」報道を否定=鳩山首相

 鳩山由紀夫首相は21日午後、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、年内に結論をまとめる方針を固めたとする一部報道について、「まだまだそんな段階ではとてもない。全くの推測だ」と否定した。同時に、「最初から期限を決めていたら、交渉がやりにくくなる。最初からお尻(期限)を切ったような交渉はできない」と強調した。都内で記者団の質問に答えた。 

(2009/11/21-17:50)時事通信

 鳩山首相が“「最初から期限を決めていたら、交渉がやりにくくなる。最初からお尻(期限)を切ったような交渉はできない」”と述べているのに対して、岡田外相が“「候補者は自分の思いを述べた。首相の発言は重いが、それがすべてを拘束することはない」”と述べ“「来年度予算編成を考えると12月いっぱいに決着させた方がいい」”と述べたことは、もはや閣内不一致のレベルではなく、反乱といっても良いレベルです。

 友愛も“「まだまだそんな段階ではとてもない。全くの推測だ」”じゃねぇよ、オタクの外相がそう言ってんだYO。

 ここまで言われればさすがに友愛といえども岡田外相を更迭するしかないと思いますが、そんな危機感は全く無いようです。

「わが家みたい」と苦笑い=首相が歌舞伎鑑賞

鳩山由紀夫首相は21日午後、東京都千代田区隼町の国立劇場で、幸夫人とともに歌舞伎を鑑賞した。演目は、おしゃべりな妻と口下手な夫が登場する「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」など。観劇後、首相は記者団に「わが家みたいだって言うんでしょ。その通りだと思う」と苦笑いしながら語った。
 予算委員会の答弁準備やシンガポールで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席などで、最近は週末も仕事に追われた首相。非常にいい演目だった」と、久しぶりの休日を満喫した様子だった。 

(2009/11/21-19:06)時事通信

 “わが家みたい”じゃ無くて“わが内閣みたい”の間違いだろ。“おしゃべりな外相と口下手な首相が登場する”ところがそっくりです。

 “「非常にいい演目だった」と、久しぶりの休日を満喫した様子”とはいいますが、岡田外相の発言を聞けばそんな場合じゃないことはサルでも分かります。

 普通なら、岡田発言を受けて緊急閣議でも召集して岡田外相の処遇を決めるべきだと思いますが、“恵まれた過程に育った”首相にはそんな気は全く無いようです。

 もうなんか、本当に駄目ですねコイツ。こんなヤツを支持している日本人がまだ50%以上いる事を考えると、もう恥ずかしくってしようがありません。肝心の予算編成も越年間違いなしです。友愛によって日本はどん底に叩き込まれるでしょう。

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2009年11月 8日 (日)

無意味なオバマ訪日

何しに来るのでしょうね。

米大統領来日:日程ずれ込み、実質1日の訪問に

 12、13日に予定されていたオバマ米大統領の来日日程が、13、14日にずれ込み、大統領の初来日は実質1日の駆け足の訪問になる見通しとなった。11月初旬に検討されていた岡田克也外相の訪米も中止になったばかり。突然の日程変更は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題などでギクシャクする日米関係に微妙な影を落とすことになりそうだ。

 鳩山由紀夫首相は7日、首相官邸で記者団に対し、「乱射事件があったので大変だと思う。その思いは理解しないといけない。(日米首脳)会談をしっかりとやりたい」と述べ、日程変更を受け入れる考えを示した。

 日程変更後も、日米首脳会談は予定通り13日午後に行う予定で、オバマ大統領の東京都内での講演も実施する方向で調整している。ただ、14日昼にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議がシンガポールで開幕するため、日米両首脳とも同日朝には離日する必要があり、主な行事は13日に集中する。

 大統領は、アフガニスタンへの増派の是非をめぐり米国内で厳しい状況にあるため、乱射事件の追悼式出席を最優先したとみられる。外務省幹部は「大統領は軍の最高司令官。アフガン問題にもかかわるので政治的に出席は不可避だ」と理解を示した。【野口武則】

毎日新聞 2009年11月7日 22時47分

この場に及んでこのバカどもは。

鳩山首相:麻生政権を対米追従と批判 メルマガで

 鳩山由紀夫首相は7日配信の「鳩山内閣メールマガジン」で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「前政権のように、対米追従の日米関係に疑う余地もなければ、新たな検討も必要ないのかもしれません。しかし、我々はこの問題で日本の意思を明確に示したい」と、麻生政権の外交姿勢を対米追従と批判。対米追従路線から脱却し、「県外・国外」も視野に入れた見直しを検討する考えを強調した。

 首相は「前政権の野党時代から我々が主張してきた沖縄の基地問題に対する考えは、政権交代がなされた今こそ実現しなくてはならない」と指摘。その上で「移設先には沖縄県内・県外、日本国内・国外とありとあらゆる選択肢を真剣に検討し、結論を導き出したい。いたずらに結論を先延ばしする気持ちは毛頭ないが、安易に『いつまでに』と言えるような問題ではない」との考えを示した。【西田進一郎】

毎日新聞 2009年11月7日 20時06分

何やってるんでしょうね。

日米関係に緊張感は当然…岡田外相、報道に不満

 「米国が日本の今の政府に大変怒っているという報道は、従来パターンだ」

 岡田外相は7日、自らのブログで、沖縄の米海兵隊普天間飛行場移設問題などを巡って日米関係のきしみを指摘する報道各社への不満をぶちまけた。

 岡田氏は日米関係について、「新しい政府がスタートしたわけだから緊張感があるのは当然だが、そんなにギクシャクしているわけではない」と反論。オバマ米大統領来日前の自身の訪米断念に関する報道に対しても「日米間でしこりができたことは全くない。一体何なんだろう」と批判した。

 だが、日米外交筋などから最近の日米関係を懸念する声が相次いでいる。「岡田氏は外交の厳しい現実にさらされ、いら立ちをメディアにぶつけたのでは」との見方も出ている。

(2009年11月7日21時00 読売新聞)

 もうね、“大統領の初来日は実質1日の駆け足の訪問になる見通し”となって、このままでは日米関係の悪化はもう決定的なのに、この場に及んで友愛は“「前政権のように、対米追従の日米関係に疑う余地もなければ、新たな検討も必要ないのかもしれません。しかし、我々はこの問題で日本の意思を明確に示したい」”などと頓珍漢な前政権批判、ジャスコにいたっては“「日米間でしこりができたことは全くない。一体何なんだろう」”と関係悪化の原因すらも理解していないとは一体どういうことなのでしょう。

 “「岡田氏は外交の厳しい現実にさらされ、いら立ちをメディアにぶつけたのでは」”とはいいますが、自らのバカを無条件に受け入れてくれるのは国内だけだということにそろそろ気づいたほうが良いですね。

 友愛も“我々はこの問題で日本の意思を明確に示したい”などといったようですが、方針を求められても“沖縄の声を聞きたい”と繰り返すだけの自分では何も決断できない優柔不断が一体何を言っているのでしょうか。

 岡田外相の嘉手納統合案と鳩山首相の優柔不断で、沖縄の混乱はもう収拾の付かないことになっています。

「裏切りだ」「許せない」=普天間統合案決議で大会-沖縄・嘉手納

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、岡田克也外相が米軍嘉手納基地(嘉手納町など)への統合案に言及していることに対し、嘉手納町などは7日午後、統合案反対を表明する町民大会を開いた。大会には、町民ら約2500人(主催者発表)が参加した。
 同町の宮城篤実町長は「いかなる理由、いかなる説明があっても、この話には絶対乗らない。不退転の決意で今回の統合案を粉砕しよう」と訴えた。
 同町屋良の池原菊江さん(68)は、これまで沖縄県の米軍基地負担の軽減を訴える鳩山政権に「非常に期待していた」。だが、突然の岡田外相の統合案検討の発言には、「嘉手納への裏切り。絶対許せない」と憤った。

(2009/11/07-19:00)時事通信

 “「非常に期待していた」”と“「嘉手納への裏切り。絶対許せない」”とは正にこの友愛とジャスコの関係を表していますが、もう混乱を煽る為にわざとやっているようにしか思えません。このままでは従来案の実現も怪しくなってきました。

 ここまでくれば、もはやオバマ来日までに国内世論をまとめることなど不可能です。オバマ大統領の初来日は、お寒い結果に終わりそうですね。

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2009年10月29日 (木)

嘉手納統合は個人の案

なめとんのか。

嘉手納統合は「個人の案」、外相が知事に説明

岡田外相は29日午前、外務省内で沖縄県の仲井真弘多知事らと会談、米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で米軍嘉手納基地への統合案を模索していることについて、「政府として決定したのではなく、個人の案として研究している」と説明した。
その上で、「(統合は)騒音が減るものでなければならず、詳細は米側と協議していく」と述べ、嘉手納町や沖縄市など周辺自治体の騒音軽減が前提になるとの認識を示した。 これに関連し、外相は29日午前の参院本会議で、「私の外相としての発言だ。既存の滑走路を活用することができる嘉手納統合案が一つの案として浮かび上がり、検証作業を行っている。できるだけ早く結論を出したい」と述べた。

 外相は週内に、バサラ米国防総省日本部長、ライス在日米軍司令官らと会い、嘉手納統合案の可能性を探る考えだ。ただ、ゲーツ米国防長官は統合案を否定しており、実現の見通しは立っていない。

 周辺自治体も反発している。外相との会談で仲井真氏は「普天間飛行場移設や日米地位協定など、いろいろ問題がある。解決に取り組んでほしい」と述べるにとどめたが、同席した東門美津子沖縄市長は統合案に反対する考えを伝えた。

(2009年10月29日12時58分  読売新聞)

 ゲーツ米国防長官は鳩山内閣の理由無き日米合意不履行に対して、自衛隊の栄誉礼を拒否、さらに防衛省からの晩餐会の誘いも断るなど、最大限の怒りを態度で示しました。

 それに対する答えが、散々検討しつくされた嘉手納統合を“個人の案”として岡田外相が提出するなんて、鳩山内閣は一体ドンだけ米国を馬鹿にすれば気が済むのでしょうか。どんなとんでも提案をぶち上げるにしても、内閣の意思統一ぐらいはしておくのが最低限の礼儀というものです。岡田外相はこの問題の重大さをまったく理解していないようです。

 例によって鳩山首相は逃げの一手です。

普天間問題 首相「最終的にはわたしが決断、心配無用だ」

 鳩山由紀夫首相の所信表明演説に対する代表質問が29日、参院本会議でも始まった。

 最初に登壇した自民党の林芳正参院政審会長は、沖縄・米軍普天間飛行場の移設問題について関係閣僚の発言が食い違っていることについて、「このことがいかに沖縄の人の怒りを買っているか、同盟国米国にあやまったメッセージを送り続けているか。そもそも鳩山政権では国の大事な外交方針について関係閣僚間での調整が行われていないのではないか」と、首相の見解をただした。

 これに対し、鳩山首相は「日米合意は重要と認識しながら、経緯を慎重に検証しながら、沖縄の思いをしっかり受け止めながら、日米間で真剣に取り組む。普天間の移設問題は13年間動いていなかった。これをいま動かそうと努力している。岡田外相、北沢防衛相を中心に真剣に検証しはじめた。最終的には私が決断するので心配無用だ」と答えた。

 参院では同日、民主党の輿石東参院議員会長も質問に立ち、鳩山首相に「無駄遣いの排除」と「官僚依存からの脱却」への決意を問う。同党は衆院では代表質問を見送っており、衆参で異なる対応となる。

2009年10月29日11時37分 朝日新聞

 まぁ、普天間基地移設問題に関しては“これをいま動かそうと努力”しているということですが、政府としての外交方針すら定めずに各大臣毎で自由に交渉して、結果的に間違った方向に転がっていったりしたら、一体どうするつもりなんでしょうか。“最終的には私が決断するので心配無用だ”とは言いますが、まずは友愛が首相として方向性を決め無ければ岡田外相や北沢防衛相の暴走は止まることはありません。そしてそれが、“同盟国米国にあやまったメッセージを送り続けている”わけで。

 更に、“沖縄の思いをしっかり受け止めながら”といいながらも、政府としての方向性も無しに、どうやって沖縄住民の理解を得た交渉を米国とするつもりなのでしょうか。これでは反対のために反対した野党時代と何ら変わりません。

 自民党の林芳正参院政審会長も生温過ぎます。矛盾だらけで突っ込みどころ満載の答弁に対して、何故もっと泥臭く揚げ足取りでも何でもいいからとことん追求して追い詰めないのでしょうか。これでは野党失格です。日本がどうなっても良いのか。

 さて、友愛は“最終的には私が決断”と表明したようですが、この“最終的”とは一体いつなのでしょうか。

普天間、1年以内に具体案=市長、県知事選の「中間に結論」-鳩山首相

 鳩山由紀夫首相は16日午後、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、「来年の名護市長選と沖縄県知事選との中間ぐらいで結論が必要になってくる」と述べた。移設先の名護市は来年1月が市長選、沖縄県知事は同12月に任期満了を迎えることを踏まえ、遅くとも1年以内には最終決着を図りたいとの考えを示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 移設問題をめぐっては、仲井真弘多県知事が名護市の意向を踏まえ、滑走路の沖合移動を条件にキャンプ・シュワブ沿岸部への移設を容認した上で、鳩山政権としての方針を早急に提示するよう要求。一方、連立を組む社民党は県外移設を強く求めるなど状況が複雑だ。首相としては市長選の結果など地元の動きを慎重に見極めながら、具体案をまとめるのが得策と判断したとみられる。 
 首相は「沖縄県民の意思をしっかり承りながら、米国と交渉して結論を出したい」と強調。さらに「米国とすれば、早く結論を出してもらいたいとの思いはあると思う。しかし、日本には日本の事情があって、また新政権ができたばかりだ」と指摘した。

(2009/10/16-19:23)時事通信

 “「来年の名護市長選と沖縄県知事選との中間ぐらいで結論が必要になってくる」”とは市長選の1月~知事選の12月の中間、6月下旬~7月上旬を指します。そして、普天間基地の県外、国外移設は連立与党の3党合意となっているわけで。

 “「米国とすれば、早く結論を出してもらいたいとの思いはあると思う。しかし、日本には日本の事情があって、また新政権ができたばかりだ」”とはつまり、来年7月の参院選まで民主党と国民新党、社民党の連合政権を維持する為に、普天間基地移設問題を先送りすると言っているわけです。

 そこには理念もへったくれもありません。あるのは目的と手段を取り違えたアホだけです。鳩山首相がこの問題について何を語ろうがすべてブラフ。来年の参院選までの時間稼ぎに過ぎない。

 しかしながら、マスコミに守られた国内ならまだしも、民主党政権の米国相手にこのブラフは危険すぎます。日米関係がこじれてクリントン政権以来のジャパンバッシングの再来となれば鳩山政権はもう長くは持たないでしょう。

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2009年10月27日 (火)

やっぱり岡田発言は確信的

そのまんまでしたね。

違う表現、内閣で検討していい=岡田外相が重ねて提起-陛下のお言葉

 岡田克也外相は27日午後の記者会見で、天皇陛下が国会開会式で述べるお言葉について「毎回と言わずとも、内閣官房で(お言葉の)案を作る時に違う表現が検討されてもいいのでないか」と述べ、毎回同じような文面にならないよう内閣で工夫を考えるのが望ましいとの認識を重ねて示した。
 ただ、岡田氏は、自身の23日の発言に鳩山由紀夫首相が苦言を呈したことついては「私が陛下のお言葉に異を唱えたように受け取られたことで、首相にもご迷惑を掛けた」とした上で、「首相のコメントは閣僚として真摯(しんし)に受け止めなければならない」と述べた。 

(2009/10/27-17:34)時事通信

 “「私が陛下のお言葉に異を唱えたように受け取られたことで、首相にもご迷惑を掛けた」”と言うように、この方は自らの問題発言の本質をまったく理解できていないようですね。

 問題は、あくまでも陛下のお言葉に異を唱えたことではなく、陛下のお言葉を内閣で自由に設定してよいというような発言が、陛下の政治利用を堂々と宣言するに等しいというところにあります。

 また、外相である岡田氏がこういう認識を持っていると言うことは、その考えの中に韓国の李大統領から度々要請がある訪韓について、陛下の健康状態や意志に関係なく内閣で自由に決定して良いという認識や、訪韓時のお言葉についても民主党の歴史認識に合わせて自由に決めて良いという認識があることは間違いありません。

 そしてなにより、明日から代表質問が始まる臨時国会を前にして自らの問題発言に更に念を押すところに、果てしない思い上がりと驕りを感じます。

 “この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたるときのなきと思えば”は“内覧”つまり、“天皇陛下の決裁する書類に事前に目を通し助言することが出来る”という天皇陛下に代わる力を得た藤原道長が歌った有名な歌ですが、この発言をした際の岡田外相の心境もきっと似たような物なのでしょう。

 しかしながら、その末路は“驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひには滅びぬ、ひとへの風の前の塵に同じ。”となることはもう間違いないでしょう。

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2009年10月 7日 (水)

寝言は寝て言え

まったくだ。

米国は加えず=「東アジア共同体」で外相表明

 岡田克也外相は7日午後、都内の日本外国特派員協会で講演し、鳩山由紀夫首相がアジア重視の観点から提唱している「東アジア共同体」構想について、「日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド、オーストラリア、ニュージーランドの範囲で(構成を)考えたい」と述べ、米国は正式な加盟国としない形で創設を目指す考えを表明した。
 共同体構想をめぐり、政府高官が米国を正式メンバーとしない方針を明言したのは初めて。外相は、貿易交渉などの相手として米国を「排除しない」とも語り、一定の配慮を示したが、鳩山政権に対して「反米的」との見方もある米側が反発を強めることも予想される。 
 外相は、10日に予定される日中韓首脳会談で東アジア共同体の在り方について意見交換したいと説明。「まず経済から始め、エネルギー、環境、保健衛生などに協力分野を拡大していきたい」とする一方、域内の通貨統合については「かなり先の話になる」との見通しを示した。
 また、中韓両国との間で歴史共同研究を推進し、「共通の教科書」の作成を将来的な検討課題にすべきだとの考えを明らかにした。

(2009/10/07-16:59) 時事通信

 まぁ、なんていうか、中国が覇権主義によって、日本、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、インドと将来的に領土紛争を起こす可能性があり、韓国が日本固有の領土である竹島の不法占拠を続けている状況下において、“「東アジア共同体」構想”を提唱するなんて寝言は寝て言えって感じです。

 さらに、それを米国の軍事的な影響力を排除してやろうっていってんだから、頭が涌いているとしか言いようがありません。

 提唱するからには幹事国を狙った発言かもしれませんが、国家紛争が起こったときに解決できる軍事力を持たずしてリーダーシップが発揮できるわけがありません。中国に振り回されるのがオチです。

 さらに、“中韓両国との間で歴史共同研究を推進し、「共通の教科書」の作成を将来的な検討課題にすべきだとの考えを明らか”するなど、日本の主権を放棄するに等しい行為です。

 このままでは、岡田外相が提唱するような「東アジア共同体」が成立した暁には、日本は中国の属国と成り果てるでしょう。

 日本の外交政策としては、麻生元外相が提唱するように、米国の軍事力と日本の経済力を生かし、普遍的価値(自由、民主主義、基本的人権、法の支配、市場経済)に基づく価値の外交を展開することによって、経済的繁栄と民主主義を通じて平和と幸福を追求する「自由と繁栄の弧」を形成することが、地域の繁栄と安定を得る一番の近道だと考えます。

 結果として、この外交政策は民主主義国家による中国包囲網となりますが、普遍的価値を共有できない中国と共存など最初から不可能です。岡田外相も早いところ夢から覚めるべきですね。

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