2009年12月20日 (日)

中国の略奪展覧会に抗議殺到

当然ですね。

チベット展に抗議相次ぐ 「動乱や亡命に触れず」

 「上野の森美術館」(東京)で開催中の「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展(中華文物交流協会、朝日新聞社など主催)が、展示説明や図録でチベット動乱やダライ・ラマ14世のインド亡命など歴史的事実に触れていないとして、チベットの人権状況改善を訴える支援団体や有識者などから抗議を受けていることが19日、分かった。

 同展は、世界遺産のポタラ宮やチベット博物館(いずれも中国チベット自治区)などが所蔵する仏像や仏具など約120点を展示し、日本の国宝に当たる「国家一級文物」も含まれる。しかし、チベットの近現代史や現状の説明は、会場や図録にはない。

 これに対し支援団体などは9月の開会以来、毎週末に美術館付近でデモを行ったり、チベット史やチベット問題を解説する講演を開催するなど抗議活動を展開。国際的な支援団体も美術館や主催者側に公開要請状などを送った。美術館には中立的な展示を求める文書などが、これまでに約300通届いたという。

2009/12/19 06:27 【共同通信】

 ポタラ宮は、1959年、ダライ・ラマ14世がインドに亡命し、チベット動乱の終結とともに中国政府に接収されたチベット侵略の象徴です。

 チベット動乱後、中国当局は、稀少資源の宝庫であり、多数の大河の大水源地であるチベット高原の支配を確実なものにするため、徹底的な宗教弾圧で6000もの寺院を破壊、漢民族のチベット移民の積極的推進、チベット人女性の人工堕胎と漢民族との強制婚姻、チベット人男子の強制移住、独立運動の徹底的武力弾圧などで、その独自の民族性を地球上から消し去ろうとしています。

 そして対外的には、中国当局は、自分たちのチベット侵略を中国の内政問題だとして、非人道的なチベット支配に対する批判には一切耳を貸すことはありません。その一方で、海外にこのポタラ宮からの“略奪品”と現在のチベット文化を“捏造”して紹介することで、この非人道的なチベット侵略の正当性を世界に発信し続けているのです。

 この“「上野の森美術館」(東京)で開催中の「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展”特設サイトを見る限り、上記の記述は一切無く、まるで中国という国がチベット密教などの異文化に寛容であり、それぞれの独自性を大切にする多民族国家であるかのような印象を受けます。実際の中国を支配する中国共産党が、その憲法によって宗教を一切認めていないにもかかわらずです。

 このような展示をそのまま受け入れ、主催するようなことは、中国の侵略行為に荷担しているのも当然の事です。

 そして、この“「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展”を“朝日新聞社”と“TBS”が主催していることはこの問題を端的に表しているといえますね。

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参考サイト

侵略された聖地チベット:ポタラ宮と天空の盗まれた至宝

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2006年8月 1日 (火)

理念の共有できない国

中共に言論の自由はありません。

チベット族作家のブログを中国が閉鎖(元記事リンク切れ)

中国チベット族の女性作家が開いていたブログが中国当局によって閉鎖されたことが、31日わかった。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世への支持を表明する書き込みなどが原因とみられる。

 閉鎖されたのは作家唯色氏が主宰する「蔵人文化網」と「大旗博客」で、香港紙などによると、いずれも28日から閲覧できなくなった。ブログではダライ・ラマ14世を称賛する多くの書き込みが集まっていたほか、開通したばかりの青蔵鉄道によるチベット社会の変化などを取り上げていたという。

 唯色氏は03年、14世への信仰を含むチベット族の宗教問題に触れたエッセー集を出版したが、発禁処分に遭っている。

2006年07月31日20時09分 朝日新聞

朝日新聞は触れていませんが事態はもっと深刻です。

中国:チベット人作家、ブログが強制閉鎖される

【大紀元日本7月31日】中国大陸のチベット人作家・茨仁唯色の二つのブログが最近、当局に強制閉鎖された。この二つのブログには、主にチベット文化の詩や散文、取材実録および回想録などを掲載、時には茨仁唯色の夫、中国人作家・王力雄氏の文章も転載している。

 ラジオ自由アジア放送局の報道によると、茨仁唯色のこの二つのブログは、「チベット人文化ブログ」と「大旗ブログ」、28日正午に同時に閉鎖された。同ラジオ局の記者に宛てた茨仁唯色氏からのメールでは、「今回のブログの閉鎖は中共中央指導部の統一戦略部による『指導』である」と説明した。

 スウェーデンに在住する中国人作家・ジャスミン氏によると、 「今回の茨仁唯色氏のブログ閉鎖は、中共中央指導部による決定で、ネット封鎖という中共戦略の一環でもある。報道封鎖を含めメディア制御の全体計画による可能性が高い」という。

 茨仁唯色氏は現在、中国国内において、唯一公で中共政権への異見を訴えているチベット人知識人。ジャスミン氏によると、国内でのチベット人民主活動家には、2つの選択しかない。刑務所に監禁されるか、海外に脱出するかである。

 「今海外に脱出したチベット人は十数万に達している。中国大陸では、海外に逃亡せず、中共政権に監禁されることもなく、しかも中共に追随しないチベット人民主活動家は、恐らく茨仁唯色氏しかいない。彼女は声を上げ続けてきたが、今この最後の希望の声すら封鎖された。これは非常に遺憾なことだ」という。

 茨仁唯色は2003年に「チベット筆記」を出版した。当局は、この著書の中で、ダライラマを賞賛する「錯誤」があると称し、彼女の「チベット作家連盟」での仕事を剥奪した上、住居も没収した。茨仁唯色氏は近年、台湾で「チベットと名付ける詩」や「殺戒」「チベットの記憶」などの著書を出版した

 

チベットは現在進行形で中共から侵略を受けています。

宗教は破壊され、公用語は中国語になり、女性は漢民族との婚姻を強制され、そうでないものは強制的に中絶手術を施されています。子供も例外ではなく、18歳以下の政治犯も存在し、刑務所では拷問が日常的です。環境に対する影響も深刻で、森林は伐採され、野生動物は乱獲、ヤギなどの家畜の過剰放牧によって草原は消え、土壌は侵食され、核廃棄物などの投棄により(あえて”不法”とは書きません)、土壌汚染が深刻になる等枚挙にいとまがありません。チベット高原はアジア地域の多くの川の水源となっており、下流域への影響も懸念されています。

そして近年、上記のチベット人に対する抑圧と継続する中国人のチベットへの人口移入によって、現在チベット人600万人に対して、漢民族750万となり、チベット人が少数派となってしまいました。そして清蔵鉄道の開通がそのことに拍車をかけています。

今回、唯一の公で中共への異見を訴えている唯色氏のブログが閉鎖されたことはこの問題に拍車をかけることは間違いありません。中共はこの地上からチベット民族を消滅させようとしているのです。

一方、開発に262億人民元(3668億円)を投じ、環境保護対策にも20億人民元(280億)が投じられたチベット浄化の切り札、中国の鉄道技術の粋を集めた清蔵鉄道ですが、皮肉にも自らが引き起こした環境破壊と圧倒的な手抜き工事によって問題が続出のようです。

中国-チベット間に今月1日開通の「清蔵鉄道」、問題続出

【北京=福島香織】中国青海省ゴルムドとチベット自治区ラサをつなぐ「青蔵鉄道(青海チベット鉄道)」が今月1日に開通してから、早くも問題が噴出している。

 中国紙・新京報(28日付)によると、半永久凍土を通る線路の基礎の一部が沈下したり、コンクリートの構造物や橋の表面に亀裂が走って劣化が始まっているほか、砂塵(さじん)被害が予想以上で、安全性の脅威となっている。野生動物の線路進入もあとを断たず、事故の原因になりかねないという。

 氷の粒を含む半永久凍土帯が夏の気温上昇とともに若干緩み、路盤を不安定化させる問題はかねてから指摘されていたが、アンモニア水を充填(じゅうてん)した鋼鉄棒を線路脇に差し込み、地中の熱を吸収する技術の導入によって解決ずみとされていた。

 しかし、開通1カ月足らずで問題が生じたうえ、温暖化傾向で夏の気温が上昇するとの予測のなか、今後、根本的な技術の見直しや運行管理に影響が出てくるのは必至とみられている。

 一方、1日2500人の旅客輸送量しかない同鉄道には数十倍の乗車希望者が殺到し、23日から乗車券販売は一時停止された。しかし乗車券管理の不備もあり、すでに募集済みの旅行社ではツアーのキャンセルが相次ぎ、多大なキャンセル料に悲鳴上げているという。

(07/29 21:03) 産経新聞

1ヶ月足らずでコンクリートに亀裂が入るとは、日本では信じられない手抜き工事ですが、中共では普通のことです。建設費262億人民元のうち、一体いくらが地方役人や建設工事受注関係者への賄賂に消えたのか想像も出来ません。

中国、腐敗事案が約7000件 国家公務員が23%

新華社電などによると、中国国務院(政府)監察省の李玉賦次官は31日、昨年8月から今年6月までに商取引をめぐる腐敗事案が6972件に上り、腐敗事案の総額は19億6300万元(約282億円)だったことを明らかにした。

 このうち国家公務員が関与したのは全体の23%に当たる1603件、5億800万元に及び、局長級49人、課長級367人を処分した。胡錦濤指導部による道徳心向上などの政治運動にかかわらず、腐敗現象が改善されていない現状が浮き彫りになった。

 李次官は、政府による商品買い付けのほか、不動産や資源開発、医薬品などの取引で不正が行われるケースが多いと指摘、「取り締まりを強化する」と述べた。(共同)

(07/31 19:03) 産経新聞

中共の長年の支配と文化破壊により、道徳心は完全に失われてしまったようです。もはやこの国に未来はありません。不動産バブルも限界に達しており、2008年の北京五輪開催後には経済崩壊は必至とさえいわれています。当然、崩壊すれば何食わぬ顔して日本に支援を求めてくるでしょう。しかし、ヘッジファンドに国が食い物にされているにも関わらず、一緒になって国を食い物にし、私腹を肥やした中国共産党に支援する義理はまったくありません。断固として拒否するべきです。それで革命が起きたら民主化勢力を支援すればいいだけの話です。

近年、政冷が経冷につながることが懸念されていますが、日本の将来を考えるならば、理念の共有できない人権抑圧大国、汚職大国中国とは政治、経済ともに距離を置いたほうがよさそうです。そしてチベットの人権問題等に対しては中共に改善を求め続け、民主化勢力を支援し、現在の中共体制を改革していくことが両国間にとって一番の関係改善ではないでしょうか。

中共におもねって当たり障りの無い報道しかしない朝日新聞はすでに良心を失って久しいようですが、当ブログは良心を失わないよう努力してまいります。

                                           以上

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参考サイト

現在のチベットの状況(ダライ・ラマ法王日本代表部事務所)

【ミサイル発射】安倍官房長官のアジア戦略とは (朝鮮日報)

関係ブログ内記事

崩壊する中国

中共の日本侵略

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