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2010年7月24日 (土)

海賊対策に洋上補給

何をいまさら。

ソマリア沖へ補給艦検討=外国艦船に洋上補給-政府

 政府は24日、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策として、海上自衛隊の補給艦を新たに派遣する方向で検討に入った。現地で海賊と対峙(たいじ)する各国艦船への洋上給油ができるよう、9月召集見通しの本格的な臨時国会への関連法案提出を目指す。政府はスーダンでの国連平和維持活動(PKO)への自衛隊派遣を見送ったばかりで、今後はソマリア沖への補給艦派遣を日本の新たな国際貢献活動としてアピールしたい考えだ。
 ソマリア沖では現在、海賊対処法に基づき、海自の護衛艦とP3C哨戒機が活動中。政府は先に、海自の派遣期間を今月24日から1年間延長することを決めたが、同法が規定していない他国艦船への給油を可能にするため、新法案か法改正案の取りまとめに向け、検討に着手した。 
 海賊対策に参加する各国艦船は、現状では給油のために周辺国に寄港する必要があり、日本に対し補給艦派遣の要望は強かった。これに関し、折木良一統合幕僚長は22日の記者会見で「(洋上)補給によって寄港が減る。運用の効率性から言えば、有効ではないか」と補給艦派遣の意義を強調した。
 ソマリア沖への補給艦派遣をめぐっては、北沢俊美防衛相が昨年10月、インド洋での給油活動から撤退する海自部隊の転用を検討する考えを表明。このときは実現しなかったが、防衛省幹部は「リスクが少ない割に貢献度の高い任務」と指摘していた。ただ、参院選の結果、衆参両院の多数派が異なる「ねじれ」が生じ、関連法案が成立するかは不透明な情勢で、補給艦派遣の実現は曲折をたどりそうだ

(2010/07/24-15:22)時事通信

 2007年11月1日に、当時、野党でありながら参議院で過半数を占めた民主党の徹底した反対によって、テロ特措法が一時的に廃案になった際、当時代表代行であった菅直人氏は

「民主党が審議を引き延ばしたからではなく、政府・与党が無策だった結果ということは十分理解いただきたい」

と述べました。

 後に政権交代し、給油活動終了が間近に迫った2010年1月14日に、当時首相であった鳩山由紀夫氏はこの給油活動について、

「政策的意義でいえば近年、必ずしも十分な意味を持っていなかったのではないか。給油活動の実績が示している」

と述べ、テロ特措法の期限切れに伴う対案として、鳩山政権は5年で4500億の民生支援を約束し、菅政権はまず第一回目分として第一回目分として995億円の支出を決定したのです。

 にもかかわらず、今回、給油活動の復活を決めようとしているわけですから、もうバカとしか言いようがありません。

 まさに、菅直人氏が予言したところの“政府・与党が無策だった結果”を証明した形となりましたが、世間や国際社会がこのことを“十分理解”できるかどうかは別問題です。

 この記事の書き方を見れば、“アフリカ・ソマリア沖の海賊対策”はテロ特措法による“インド洋の海上阻止活動”とは、いかにも別々な場所のように見えますが、ソマリアがインド洋に角のように突き出した半島国家であることを考えれば、ただ範囲を狭くしただけで結局は同じ場所ということになります。

 つまりは、給油活動が“「(洋上)補給によって寄港が減る。運用の効率性から言えば、有効ではないか」”とされており、“「リスクが少ない割に貢献度の高い任務」”という国際社会の期待が大きい活動であるならば、自衛隊の艦船を派遣して海賊対策艦船にのみ給油を行い、同じ海域で活動する海上阻止活動に対する給油が出来ないという摩訶不思議な事態について、菅政権は国会でどのように説明し、国際社会に対しても、いったいどのようにして理解を得るつもりなのでしょうか。

 更に、民主党は過去の党利党略との整合性を取るために、これらを“別の活動”だと言い張ると予想されますが、これらが“別の活動”だとして、いったいどのようにしてこれらを“区別”するつもりなのでしょうか。

 いつものとおり、民主党のやることなすこと行き当たりばったりであり、整合性のあることや具体性のあることは何一つありません。

 “補給艦派遣の実現は曲折をたどりそう”どころではなく、臨時国会で菅首相は火達磨になり、その節操の無さによって国際社会で孤立することになるでしょう。

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コメント

あれれ・・・インド洋海上給油って、自民党政権時代にさんざ「洋上のガソリンスタンド」と民主党は揶揄してたのに。
貴方達もやるの?。
現実が分かって良かったね。普天間にに次いでまた勉強になったじゃん。
じゃ、もういいから政権交代してね。どっかに行ってね。

投稿: 足軽 | 2010年7月31日 (土) 13時31分

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