祝・民主大敗自民圧勝!
めでたいなぁ。しかし…
歴史的な政権交代を選んだ民意は、わずか10カ月で背を向けた。11日投開票の参院選で民主党は改選議席を大きく割り込み、現職閣僚すら落選した。しぼんだマニフェスト、相次いだ「政治とカネ」問題、米軍普天間飛行場移設問題の迷走。菅直人首相の「消費税10%」発言は強い逆風を招き、反対論が党内からもあふれた。躍進したみんなの党など野党は批判を強める。山積する難題を前に、国会は再びねじれ、漂流するのか。
東京都千代田区のホテルに設けられた民主党の開票センター。12日午前0時半、菅首相が淡々とした顔つきで会見場に現れ、花がまばらな候補者名簿の前の席に座った。
冒頭、目標に届かなかった選挙結果について「大変申し訳ないと思っている」と少しうつむいたが、自らの責任を問われると「これからの政権運営の中でご判断いただきたい」と強気な表情を見せた。
敗因の一つとして自身の消費税の増税発言を挙げ、発言の背景にギリシャの財政危機があったと説明した。
財務相時代の5カ月間に、電話を含めて10回近い主要国との会談を経験したが、議題の大部分がギリシャ問題だった。「年金や給与がカットされるという実態を見ていて、何としても日本を同じ事態に陥らせてはならないと強く思った」
しかし、「私の危機感は国民の皆さんと温度差があり、唐突な提案と受け止められた」「もっと慎重に議論を進めるようにというご意見の表れだ」と民意を分析した。その一方で「議論自体が否定されたとは思っていない」と論議の必要性も強調した。
鳩山由紀夫前首相の政権末期に21%まで落ち込んだ民主党の支持率は、菅首相に交代した直後の6月8、9日の世論調査で4割近くまで戻り、菅首相は公示直前、参院選の目標を改選議席数54に「プラスアルファ」と設定した。
ところが、党首討論会などで菅首相が消費増税に言及すると支持率は再び下降。選挙戦終盤の街頭演説で菅首相自ら「次の衆院選までは1円も上げない」と言及するなど火消しに追われたが、流れを変えることはできなかった。
2010年7月12日4時11分 朝日新聞
今朝の菅首相の敗戦記者会見を見ましたが、なんていうかですね。この場に及んで言わされている感たっぷりの弁明でしたね。総理になって以来、この方は原稿を読まずにしゃべったことがあるのでしょうか。
このような姿を見ていると、訳の分らない消費税論議などというのも、結局、9月の党大会での小沢復活の為の布石だとしか考えられません。
つまりは、唐突な消費増税発言によって参院選の争点を“相次いだ「政治とカネ」問題”と“米軍普天間飛行場移設問題の迷走”から消費税論議に逸らさせることによって、この参院選直前に引責辞任した小沢幹事長の責任を少しでもやわらげたい思惑があったとしか思えないということです。
結局は、民主党は小沢氏の私党にしか過ぎないということです。菅直人も結局は捨て駒。全ての責任を取らされて9月には廃棄され、何事も無かったように小沢一郎が権力の座に返り咲くでしょう。
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