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2010年5月26日 (水)

正反対の“農家の声”

どうなっているのでしょうか?

口蹄疫対策、国と県は特例づくし 農家に不公平感

 宮崎県での家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の問題で、農林水産省と同県が、殺処分や移動制限など感染対策の規定を適用しないケースが相次いでいる。特にエース級種牛6頭をめぐってこうした「特例」が続いており、規定を守って殺処分などを受け入れている農家の間では、不公平さを訴える声が出ている

 「ブランドを維持しなければならない」。宮崎県幹部は13日、特に優秀な「エース級」種牛6頭を避難させることを発表した会見で、こう言った。数日前から農水省と協議した結果だった。

 家畜伝染病予防法は、感染の疑いが出た農場で同居する全家畜の速やかな殺処分を定めている。また農水省は同法に基づいて2004年につくった指針で、発生農家から半径10キロ(移動制限区域)で家畜の移動を、半径10~20キロ(搬出制限区域)では運び出しを禁じている。

 移動した種牛6頭がいた県家畜改良事業団(高鍋町)は発生農家に近く、移動禁止の範囲に入っていた。しかし農水省は、「ブランドを残すためのあくまで例外的な措置」として、西へ20キロも離れた西都市内への移動を認めた。

 22日、6頭のうち1頭に感染の疑いが出たが、同法上、通常なら殺処分となるはずの残る5頭は「直前まで検査で陰性だった」などとして経過観察とされた。

 移動先は6頭のために県がつくった仮設畜舎。移動後に感染疑いが出た結果、畜舎を中心に新たに移動制限区域ができ、二つの農家が入ってしまった。しかし、搬出制限区域は設定されていない。農水省は「感染したのが移動前と想定されるため」などとしたが、他にこうした例はない。

 特例が相次ぐなか、東国原英夫知事は22日、事業団に残された種牛49頭についても「経過観察にしてほしい。6頭は特例で(移動を)認めてもらった」と言い出した。農水省側はこれを拒否。赤松広隆農水相は25日、「法律に殺処分しなければ、と書いてある」と述べた

 その農水省も、県のことばかり言えない。移動制限区域内にあるために食肉加工場が稼働できず、牛や豚を早期に食肉にするという対策がとれないことが発覚すると、24日、加工場を近く稼働させる特例を決めた。

 相次ぐ特例について、農水省は「拡大防止のために変えた方がより良い場合は、指針を柔軟に運用する」とする。

 畜産農家たちは農水省に従い、大切に育ててきた牛や豚を殺処分にし、また、いつ自分の農場が制限区域に入ってしまうか戦々恐々としている。ある農家は「誰だって自分の牛や豚を残したい。殺せと言っておいて、自分たちのものだけ特別扱いとは」と嘆く。(大谷聡)

2010年5月25日15時1分 朝日新聞

自分たちのもの”ではなく、“宮崎の宝”です。

心の支え奪われ農家落胆 種雄牛49頭処分へ

 「宮崎の畜産をつぶすのか」「何のための政治主導だ」。東国原知事が種雄牛49頭を特例で「助命」するよう求めていた問題で24日、国は早々と殺処分の方針に鳩山由紀夫首相のお墨付きを得た。農家や家畜人工授精師、県や市町村、JAなど多くの関係者が長い時間をかけて練り上げた「血統」という財産経営再建を目指していた農家は心の支えを奪われ落胆の色を濃くする。東国原知事は「何とかならないかという気持ちを持っている」と粘り強く交渉していく考えを示した。

 「事態は刻一刻と変化している。行政はそれに追いつかなければ。果断な見直しと機動的対応が必要だ」。東国原知事は49頭の殺処分を決めた政府の方針にあらためて異を唱えた。

 再建を目指す和牛繁殖農家にとって種雄牛の存在は心の支えだ。今月中旬に感染疑いが確認され、牛76頭が殺処分される川南町平田の阿部洋子さん(46)は「自分の牛が処分されても、種牛49頭がいれば何とか再建できると考えていた。先が全く見えなくなった」と言葉少な。

 都農町川北の和牛繁殖農家女性(54)は「若い芽をつみ取らないでほしい」と訴える。地区内には後継者のため頭数を増やし、牛舎を新設した農場もある。「後継者とともに地域が盛り上がってきたところだったのに」とあきらめきれない。

 種雄牛の改良には多くの人が携わってきた。人工授精師でつくる宮崎市家畜改良協会の川越良文会長(63)=同市田野町=は「種牛は宮崎の母牛に合うように何十年もかけてつくり上げた財産。どれだけ農家にとって大事か分かっているのか。49頭がいれば、また『日本一』を目指せる。法律は理解しているが、そのために私たちは未来を奪われる。何のための政治主導だ」と憤った。

 和牛の改良に60年以上携わってきた元全国和牛登録協会県支部事務局長の黒木法晴さん(85)=宮崎市福島町=は「どれだけ多くの農家が人生を賭して宮崎牛をつくり上げてきたか。種牛が残っていることが農家の心の支えだった。もう絶望は十分に味わったのに、まだ奪うのか。国は宮崎の畜産をつぶすのか」と、怒りと悲しみに声を震わせた。

2010年5月25日付 宮崎日日新聞

 元々、家畜改良事業団で口蹄疫の感染疑いが発生したのは“種雄牛”の評価のために飼育していた“肥育牛”です。“肥育牛”と“種雄牛”は別棟で飼育され、管理者も全く異なるにも関わらず、国は“同一農場”との見解を崩さず、これを“疑似患畜”として強引に殺処分を決めました。

 山田副大臣は、49頭の種雄牛が未だ生きていることに対して、“驚いている”と語り、これを“すぐ殺せ”と東国原知事に命令したようですが、それもそのはず。

 15日に肥育牛に感染が確認してから既に10日あまりが経過したにも関わらず、未だ発症していない49頭の種雄牛を“疑似患畜”として早く殺さなければ、“疑似患畜”という殺処分の前提自体が崩れてしまうからです。

 っていうか、潜伏期間を過ぎて発症していないのに、殺すなんておかしいですよね。山田はこの49頭を殺したくて仕方がないと見えます。

 一体今、宮崎県で何が起こっているのか…。

 朝日新聞が“自分たちのものだけ特別扱い”、宮崎日日新聞が“何十年もかけてつくり上げた財産”と報道する、この49頭の種雄牛に関する全国紙と地方紙で全く異なる“農家の声”を比較すれば、その異常さは際立ちます。

 今まで、数限りなく朝日新聞の偏向報道について当ブログで取り上げ、中には後で読み返して恥ずかしくなるようなイチャモンに近いエントリーもありました。

 しかしながら、今回ほど異常に感じたことはかつて一度もありません。そしてこれが、民主党が支配する日本の現実なのです。

 宮崎県畜産農家の民主党に対する不信感は頂点に達し、東国原知事は殺処分を不服として引き続き粘り強く交渉していく構えを見せています。

 さて、埋設場所がなければ、殺処分も行えないのもまた“家畜伝染予防法”であります。

 東国原知事に残された手段は、埋設場所を口蹄疫が発症した患畜の殺処分に優先的に配分しながら粘り強く交渉を続け、その間、根気強く防疫活動を続けながら種雄牛49頭の経過観察を続けて“疑似患畜”という疑いを晴らし、民主党サイドの圧力(嫌がらせ)に関しては、助命嘆願の署名という世論の支持をもって撥ね付ける以外に無いでしょう。

 この民主党のやり方に疑問に感じた方は是非、種雄牛49頭助命の嘆願署名にご協力お願いいたします。

種雄牛をなんとか守りたい(署名)、口蹄疫撲滅へ(農業への道、牛飼いへの道様より)

署名用PDFはこちらが使い勝手が良いようです。

皆様方、どうかご協力お願いします。

宮崎の希望を潰すなと思う方はクリック!

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コメント

法的に見て、種牛を無理に殺す必要は無いんじゃないか?という意見も有ります。

higashitiji

http://twitter.com/higashitiji/status/14685596940
>家伝法の壁は厚い。勿論、法の遵守は重要である。しかし、時代や人々の生活に合わなくなった法の見直しや改正、特例措置等の柔軟な適用も非常に重要である。それこそが国の政治の仕事であろう。法令整備に関しては、地方には限界がある。

http://twitter.com/higashitiji/status/14705774233
>スーパー種雄牛5頭はまだ助かった訳ではありません。後10日くらいは、毎日検体による経過観察をしなければなりません。後は、神に祈るのみです。こんなに本気で神様に祈ったのは、人生で初めてかも知れません。

別の人の意見

http://twitter.com/dagasikasi_krw/status/14694842680
>ぼそっと呟くニダ。家畜伝染病予防法の第十七条では「口蹄疫の患畜、もしくは疑似患畜」はと殺処分されなくてはならない、とあるニダが、「患畜、もしくは疑似患畜が発生した施設の家畜を全てさっ処分しなければいけない」とは書いていない

投稿: | 2010年5月26日 (水) 07時29分

こうした情報はマスコミでは、全く報じられないでしょう。
本当に現政権による「人災」ですよ。

全てはここから始まった・・・
ttp://plaza.rakuten.co.jp/akaifusen/diary/201005250001/

2009/07 自民党政権・農水省「三国の畜産防疫体制どうよ?」衛生部会「まだ危険」

2009/08 韓国「ウリは口蹄疫清浄国に復帰を申請するニダ」

2009/08末 民主党政権に。

2009/09/28 民主「お待たせしました、韓国の食肉・飼料と一部規制してた中国の飼料の輸入も再開します」

2009/10 韓国「某農場でコレラっぽい症状が出たニダ、口蹄疫では無いニダ」

2009/12 韓国農場「口蹄疫ではないニダからこっそり出荷しても大丈夫ニダ」

2010/01/02 韓国農場の牛から検出されたウイルス、口蹄疫と判明 世界中がパニックに

2010/01/07 日本「やっぱ輸入停止で」

2010/01/11 感染源の韓国農場の大規模出荷がばれる

2010/01/12 米農務省「ニダーの口蹄疫清浄国認定を無期延期にするわww」

2010/03末 韓国「口蹄疫は終息したニダ」 日本「じゃあ再開」 畜産業界「まてwww」

2010/04/10 案の定韓国で口蹄疫の再発が確認される。

2010/04/20 案の定口蹄疫が日本国内で発生>政府は小委員会レベルのまま放置プレイ 

投稿: | 2010年5月26日 (水) 08時07分

口蹄疫という感染症はいつでも発生する危険性があることは世界的に認識されている。それなのにとりわけ重要かつ貴重な種牛の防疫体制はしっかり取っていたのだろうかとの疑問がぬぐえない。

投稿: じゅげむ | 2010年5月26日 (水) 09時20分

国は国連の専門家チームの立ち入りを断って、独自に調査チームを作って検証しています。
それよると、県の初動や獣医師の見逃し、牛・豚の殺処分後の処理を問題視しているようです。

報告通り県の初動に問題が有ったとして、政府が、中・韓からの輸入にこだわって、早々に輸入再開に踏み切るなど、些か不審な動きを連発したのは、批判されてしかるべきだと思います。
それ以上に、動きが鈍かったけど。

山田副大臣の動きも怪しい。

赤松口蹄疫で儲かる人たち
http://plaza.rakuten.co.jp/akaifusen/diary/201005250000/

>>山田のプロフィールから:
五島で牧場を経営。牛400頭を飼育、豚年間8000頭を出荷するも、

価格を生産者が決められないことに憤り、長崎市内に肉屋を6店舗出店、はては県庁前で牛丼屋を開くまでに。


>山田副大臣の公式サイトより引用 ttp://www.yamabiko2000.com/modules/tinyd0/index.php?id=1
1972年 有限会社鬼岳牧場を設立。

将来は牛だけでなく、中国の青島から子牛を輸入して、日本の食肉基地としての”大牧場”を志す。

投稿: | 2010年5月26日 (水) 11時25分

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