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2010年5月17日 (月)

無能の代償

結局、誰も責任は取らないんですね。

口蹄疫拡大阻止へ国が対策本部 経済支援などに1千億円

 鳩山内閣は17日、宮崎県で発生した家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)の被害拡大を食い止めるため、政府対策本部(本部長=鳩山由紀夫首相)を同日中に発足させ、実務者らの現地対策チームを宮崎県に常駐させる方針を決めた。予備費から1千億円規模の拠出を行い、防疫体制強化や被害農家への経済支援などを行う。山田正彦農林水産副大臣や小川勝也首相補佐官(農業政策担当)も常駐させる考えだ。

 首相の指示に基づき、同日午前、関係省庁の局長らが緊急に協議した。赤松広隆農林水産相は副本部長に就く。記者会見した平野博文官房長官によると、対策チームは農林水産省や防衛省、総務省、財務省など関係省庁の実務者らを防疫強化、経済支援、調整連絡の3グループに編成。車両や生活道などの消毒ポイント設置や、高速道路周辺の消毒対策の強化に加え、家畜を殺処分するなどの被害を受けた畜産農家に対する支援金の支払い手続きの簡素化などを行う。広報体制も強化する。

 また、首相はこの日午前、首相官邸で全国肉牛事業協同組合など畜産関係者らと会談。同席した筒井信隆衆院議員によると、首相は今回の事態を受け、家畜伝染病予防法の改正か特別措置法の制定を検討することを表明した。その上で、首相自身が宮崎入りする考えも伝えた。

 宮崎県の口蹄疫問題は先月下旬に確認され、16日までに感染疑い・確定例は計111例、殺処分の対象になった牛や豚などは計8万5723頭にのぼっている。平野氏は16日に宮崎県庁で東国原英夫宮崎県知事と会談。要望を首相に伝える、としていた。政府は4月20日に口蹄疫対策本部(本部長=赤松農水相)を設置したが、首相自身をトップに据えて格上げすることにした。

2010年5月17日13時11分 朝日新聞

でも、宮崎牛ブランドの息の根を止めることは忘れない。

県の回避主張認めず 口蹄疫、種雄牛処分で国

 県は16日、県家畜改良事業団(高鍋町)で飼育する肥育牛に口蹄疫の感染疑いを確認したと発表した。

 高鍋町での確認は初めてで、肥育牛259頭はすべて殺処分される。県は敷地内で飼育する種雄牛49頭について国と協議したが不調に終わり、殺処分が決定。県は肥育牛と種雄牛とでは管理者が異なるとして種雄牛の殺処分回避は可能と考えていたが、国の「同一農場」という見解を覆せなかった。西都市に避難させている主要な種雄牛6頭については1週間の経過観察とする。また、同事業団を中心に家畜の移動・搬出制限区域を追加した。

 県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、人工授精用の精液を採取する種雄牛49頭は現役か、次代を担う若い牛がほとんど。宮崎牛のブランド力向上に大きく貢献し、引退した「安平」なども含まれる

 14日に事業団から宮崎家畜保健衛生所に通報があり、立ち入り検査で症状が見られたため、感染疑いを確認。16日未明に動物衛生研究所海外病研究施設(東京)の遺伝子検査で陽性反応を確認した。

 同事業団は優秀な血統の牛を交配させた種雄牛55頭を一元的に管理。その精液を使い、誕生した子牛を敷地内の後代検定センターで肥育し、肉質を検査して種雄牛の能力を見極めている。

2010年05月17日 宮崎日日新聞

 これまでの経過を考えれば、とりあえず赤松農水大臣を始めとする農水副大臣、農水政務官はすべて更迭、その上で鳩山首相が本部長に就任して陣頭指揮を執るのが正しい対応だと思いますが、結局、誰も責任を取るつもりは無いようです。

 そして今更対策本部を立ち上げながらも、敷地内の肥育牛に感染が確認された宮崎県家畜改良事業団の対応については、きっちり種雄牛も殺してくるあたりが正に民主党です。

 種雄牛の感染まで静観し、感染した途端に全頭処分を即決し、1000億規模の予算を立てるとともに、専門家集団を組織して全力で防疫体制をひいてくるあたり、もう宮崎県畜産農家の感情を逆なでしているようにしか思えません。

 この状況をみて、ふとデジャブを感じ、思い出したのがスティーブン・キング原作の米映画“ミスト”です。

~以下ネタバレ含む~

 ミストでは、軍の研究所の事故であふれた異次元からの怪物が霧と共に街を襲い、スーパーに立てこもった一部の生存者が主人公と共に車で逃れたものの、どこまでも続く霧の中での逃避行の果てに燃料切れになったところで、絶望のあまり自害を決意します。

 そして、主人公が共に戦ってきた生存者を拳銃で残らず殺害したものの、主人公だけは弾切れで死にきれず車外に出た瞬間に、軍隊が霧を焼き払って登場。

 トラックに満載された生存者が呆然と立ち尽くす主人公を見つめるという衝撃のラストで終ります。

 不眠不休の防疫活動の果てに、力及ばず宮崎牛ブランドの象徴である名種雄牛“安平”をも殺処分された宮崎県の畜産農家の目に、突如現れた豊富な資金源と専門家集団で組織された政府の対策チームはどのように映るのでしょうか。

 ミストはあくまでも物語でしかありませんが、この悲劇は実際に宮崎県でおこった現実です。そしてこの悲劇は、民主党政権の終焉まで繰り返されるでしょう。

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コメント

宮崎知事は今まで、「国への 具体的な要望」を何度も行って来たそうです。

鳥越さんが、国以上に宮崎県の対応を批判していますが、逆に相当な怒りを買っているようです。

http://twitter.com/higashitiji/status/14147113475
>国への 具体的な要望は、何度もさせて頂いているので、それに対する具体的な回答を頂けるものだと思う。

投稿: | 2010年5月17日 (月) 23時06分

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