毒ギョーザ容疑者拘束
胡散臭い話ですね。
中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、有機リン系殺虫剤メタミドホスを混入したとして中国で身柄を拘束された天洋食品(河北省石家荘市)の元臨時従業員呂月庭容疑者(36)=同省出身=は、「危険物質投与」容疑で拘束されたことが27日、分かった。警察庁刑事局幹部が明らかにした。
警察庁は同日、同庁幹部を早期に中国に派遣し、捜査情報の確認や今後の協力方針などについて協議する方針を固めた。
呂容疑者は中国警察当局に、職場での待遇や同僚の従業員に対する不満を晴らすため混入したと供述。事件に使ったとみられる注射器2本が下水道から見つかったが、混入時期や場所、方法、共犯者の有無など詳しい供述や状況は不明で、警察庁は引き続き情報提供を求めている。
事件では千葉と兵庫両県の3家族計10人が中毒に陥った。呂容疑者への刑事処罰も焦点だが、日中間では容疑者の身柄を引き渡す条約が結ばれていないため、呂容疑者は中国国内で刑事責任を追及される見通し。(2010/03/27-19:57)時事通信
“事件に使ったとみられる注射器2本が下水道から見つかった”とはいいますが、既に調査の段階で、①袋の内側から高濃度のメタミドホスが検出された②袋には再包装した痕跡も外部から注入された痕跡(注射痕)も無かった③メタミドホスはギョーザ表面に広く付着していた事が判明しています。
つまり、上記の状況から考えて、毒物混入は梱包までの製造の段階で行われたと見て間違いなく、わざわざ注射器を使用する理由はどこにもありません。それを今更“注射器2本が下水道から見つかった”などと言われても、胡散臭いとしか言いようがない。
また、メタミドホスは致死量が検出されており、容疑者の供述が仮に事実であれば、社会的不満を背景に不特定多数の命を狙った無差別テロであることは間違いありません。それを“「危険物質投与」容疑”とし、故意に事件を矮小化する中国側の対応にもまったく納得ができません。
しかしながら今回、①注射器2本が下水道から発見された②元臨時従業員呂月庭容疑者の単独犯であるという中国側の言い分を見れば、逆に都合の悪い事実が見えてきます。
つまり、“注射器2本を発見”“単独犯”“無差別テロを矮小化”が意味するところである“製造工程を経て梱包後に起こった単独犯による注射器による毒物混入”の逆を考えれば、“製造工程における複数による組織的無差別テロ”になるということです。
日本側の調査によれば、既に袋に注射痕などの外傷はなく、外側より内側の薬物濃度が高い事が判明しています。
ギョーザの製造工程は一工程につき8名~200名の従業員で行われており、衆人環視の元で単独で毒物を混入する事は不可能です。おのずと複数による組織的犯行が疑われる訳ですが、ここで組織的犯行を認めてしまえば、反政府組織による無差別テロの可能性も否定できず、中国製品に対する信頼性(元々ありませんが)が失墜してしまう訳で。
今回の容疑者逮捕には、中国側の政治的思惑がありありと見えます。日本政府にはこのようなでっち上げに惑わされず、厳正な対応を期待します。
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