中国の略奪展覧会に抗議殺到
当然ですね。
「上野の森美術館」(東京)で開催中の「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展(中華文物交流協会、朝日新聞社など主催)が、展示説明や図録でチベット動乱やダライ・ラマ14世のインド亡命など歴史的事実に触れていないとして、チベットの人権状況改善を訴える支援団体や有識者などから抗議を受けていることが19日、分かった。
同展は、世界遺産のポタラ宮やチベット博物館(いずれも中国チベット自治区)などが所蔵する仏像や仏具など約120点を展示し、日本の国宝に当たる「国家一級文物」も含まれる。しかし、チベットの近現代史や現状の説明は、会場や図録にはない。
これに対し支援団体などは9月の開会以来、毎週末に美術館付近でデモを行ったり、チベット史やチベット問題を解説する講演を開催するなど抗議活動を展開。国際的な支援団体も美術館や主催者側に公開要請状などを送った。美術館には中立的な展示を求める文書などが、これまでに約300通届いたという。
2009/12/19 06:27 【共同通信】
ポタラ宮は、1959年、ダライ・ラマ14世がインドに亡命し、チベット動乱の終結とともに中国政府に接収されたチベット侵略の象徴です。
チベット動乱後、中国当局は、稀少資源の宝庫であり、多数の大河の大水源地であるチベット高原の支配を確実なものにするため、徹底的な宗教弾圧で6000もの寺院を破壊、漢民族のチベット移民の積極的推進、チベット人女性の人工堕胎と漢民族との強制婚姻、チベット人男子の強制移住、独立運動の徹底的武力弾圧などで、その独自の民族性を地球上から消し去ろうとしています。
そして対外的には、中国当局は、自分たちのチベット侵略を中国の内政問題だとして、非人道的なチベット支配に対する批判には一切耳を貸すことはありません。その一方で、海外にこのポタラ宮からの“略奪品”と現在のチベット文化を“捏造”して紹介することで、この非人道的なチベット侵略の正当性を世界に発信し続けているのです。
この“「上野の森美術館」(東京)で開催中の「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展”特設サイトを見る限り、上記の記述は一切無く、まるで中国という国がチベット密教などの異文化に寛容であり、それぞれの独自性を大切にする多民族国家であるかのような印象を受けます。実際の中国を支配する中国共産党が、その憲法によって宗教を一切認めていないにもかかわらずです。
このような展示をそのまま受け入れ、主催するようなことは、中国の侵略行為に荷担しているのも当然の事です。
そして、この“「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展”を“朝日新聞社”と“TBS”が主催していることはこの問題を端的に表しているといえますね。
参考サイト
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