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2009年11月14日 (土)

刷新会議が潰す未来

元グラビアアイドルに何がわかる。

次世代スパコン「予算削減」 事業仕分け3日目

 来年度予算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」は13日、3日目の作業に入った。文部科学省所管の「次世代スーパーコンピューター」の技術開発(概算要求額約270億円)は、財政難などを理由に予算総額の削減を求めた。地方交付税については、仕組みが複雑で非効率な予算執行があるとして「制度の抜本的な見直しを行う」と結論づけた。

 独立行政法人・理化学研究所が開発を進める次世代スパコンは、世界最高レベルの演算性能を目標に12年度の完成を目指し、神戸市のポートアイランドで建屋の建設が始まっている。これまで、今年度分を含めて計545億円の国費を投入。完成すれば、大気や海流など地球レベルの気候変動の予測や、地震による災害シミュレーションなどの研究のほか、ナノテクノロジー分野での産業利用などが見込まれる。

 だが、仕分け人は「国民の目線で言うと世界一にこだわる必要があるのか」などと指摘。研究所側は「サイエンスには費用対効果がなじまないものがある」と反論したが、来年度予算の計上を見送るなどの予算削減が必要とした。

 「和歌山カレー事件」の科学鑑定に使われた大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)も効率化が必要として、来年度予算要求(約85億円)の削減を要求した。

 地方交付税では、自治体の財源不足を補うために増額が必要として、原口一博総務相が来年度予算で1兆円超の増額を要求。仕分け人は「不要不急のダム建設の裏負担に使われている」「配り方がおかしい」などと指摘したが、仕分けの結論としては予算額の増減に触れなかった。

 財団法人・21世紀職業財団の二つの助成金(計約40億円)も取り上げられた。従業員が育児・介護休業を取った後に円滑に職場復帰できるプログラムを導入したり、パートタイマーの能力開発や待遇改善に取り組んだりした企業に助成金を支給する仕組み。仕分け人は、財団法人による運用形態について「天下り法人の仕事づくりにすぎない」などと指摘し、業務のあり方の「見直し」を求めた。

2009年11月13日13時23分 朝日新聞

 なんていうかですね、“「国民の目線で言うと世界一にこだわる必要があるのか」”なんていう言葉は、本当に馬鹿丸出し発言ですよね。わかっているんでしょうか。

 民主党系関係者は、なんでも“国民の目線”と言えば通用すると思っているみたいなんですが、結局、スーパーコンピューターの必要性など“何も理解していないし勉強もしていない”と公言しているようなものです。こんな馬鹿どもに日本の将来を仕分けさせていいのでしょうか。“「サイエンスには費用対効果がなじまないものがある」”という反論ももっともです。なぜなら、最先端技術というものは一旦開発をやめてしまえばその技術はあっという間に陳腐化し、開発能力は永久に失われてしまう性質のものだからです。

 確かに、スーパーコンピューター(以下スパコン)そのものは市場自体が開発費と比較して大きくありません。だからこそ官主体で世界一の次世代スパコンの開発を行う必要性があるのですが、官主体で最先端の次世代スパコンの開発を行えばその最先端技術の技術と技術者が育成されます。そして最先端の技術と技術者が育成されればそれに続く最先端の産業が育成され、最先端の産業が育成されれば日本の競争力が強化され、日本の未来が切り開かれます。

 現在のWS(ワークステーション)やPC(パーソナルコンピューター)が10年前のスパコン並みの計算能力を持っている事を考えれば、次世代スパコン研究で最先端を維持し、そのコンピューター技術や基盤技術を各産業に伝播することの重要性は容易に理解できるはずです。そして忘れてはならないのは、スパコンの開発というものは優秀な技術者と技術の蓄積という国家の総合力があって初めて実現できるという事です。いくら子供手当てや高校無料化で次世代を育てることが出来たとしても、その予算確保の為に子供たちの能力を生かせる場所を奪ってしまっては日本の未来など無いのではないでしょうか。なんだか、これから科学分野を目指す子供たちの事を考えると、本当に哀れでなりません。

 また、大規模な計算を必要とする基礎科学研究において、解析スピードが世界一になることは激烈な特許競争を制することにつながります。特に進歩が著しいバイオインフォマティクス分野においては、現在の最先端スパコンの性能が1000倍向上したとしても、化学反応シュミレーションに更に1000倍の向上が必要だとされています。まだまだ開発の余地があり、それが莫大な利益を生むにもかかわらず、それを“「国民の目線で言うと世界一にこだわる必要があるのか」”という、圧倒的な無知から来るくだらねぇ一言で放棄するとは、民主党はこの国の未来を一体どうするつもりなのでしょうか。このままでは2~3年後にこの分野は米国企業に特許を総取りされてしまうことは間違いありません。民主党がバラマキ予算7.1兆円の0.4%程度の出費をケチったがために、日本はクソ高い特許料を米国に支払って一生下請けでやっていかなければならくなってしまいます。

 日本は、最先端の次世代スーパーコンピューターを開発できる最先端技術と技術者、そして開発に必要な経済力を持つ数少ない国です。このスパコンが医療科学の進歩や気候変動などのシュミレーション等に利用され、人類の進歩に必要不可欠である事を考えると、経済大国である日本には開発を先導する義務があります。

 その義務を“国民の目線”などという、圧倒的無知から来る一言で放棄することは許されません。一刻も早く民主党政権を打倒し、政権交代を実現しなければ日本の未来は無いでしょう。そして、日本がスパコン開発から撤退すれば米国の一人勝ちとなる状況下において、その存廃を決定する刷新会議のメンバーに“ロバート・フェルドマン”という米国人が参加していることの異常性をもう一度よく考えるべきだ。

 おそらく、次の刷新会議のターゲットはJAXAとNEDOです。日本の国産旅客機が危ない。

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参考サイト

科学技術動向 2001年 10月号 文部科学省 科学技術政策研究所 科学技術動向研究センター

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コメント

研究所の研究者のうち,まともな論文を書いているのは,30%位だ.後の人は何やっているのか?
科学研究ってそんなもんだよ.
ただし,たいした論文を書いていない人が,大当たりする可能性も結構あるから,やっかい.
一方,金を投じなければ成果ゼロというのが大プロジェクトの特徴.国民目線じゃ金メダルは取れないぞ.

投稿: ガセネタ | 2009年11月14日 (土) 12時29分

日本の科学技術や海洋権益確保を潰すために中国か韓国がやらせている可能性がある。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091110/stt0911100130003-n1.htm
既に工作指示や情報窃取のパイプがあるのだろう。

投稿: ka03 | 2009年11月14日 (土) 19時40分

>日本の科学技術や海洋権益確保を潰すために中国>か韓国がやらせている可能性がある。
その可能性は十二分にあるでしょうね、大臣マオイストみたいですから。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091113k0000m040079000c.html

投稿: タケ坊 | 2009年11月14日 (土) 20時17分

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