民主党の横暴
これはひどい。
民主党の藤井裕久最高顧問は5日のNHK番組で、2009年度補正予算について「非常に悪い。再補正する」と述べ、秋の臨時国会で予算組み替えが必要との認識を示した。不要な予算として国の施設費や基金などを挙げ、組み替えが可能な規模は「7兆円以上になる」と指摘。子ども手当や高校無償化などに充てるとした。
(05日 23:15) 日経新聞
なんていうかですね、今現在、補正予算の未執行分は約3兆円といわれていまが、もし、この民主党の藤井議員の言う通りの事が実行されるならば、すでに執行された4兆円も組み替えの対象に入ることになります。
まぁ、なんていうか、このリーマン・ショック、サブプライム・ショックから端を発した今回の世界的大不況が、信用不安の連鎖で起きた事を考えれば、この執行停止が新たな信用不安を誘発し、経済が混乱することで数え切れないほどの企業、特に中小企業が連鎖倒産することになるという認識は、この民主党の次期財務相にはないのでしょうか。
いくら税金の無駄遣いをなくしたところで、経済を担保にしなければ、その元になる税収は存在し得ないのです。
おまけに、“秋の臨時国会で予算組み替えが必要”とも述べたようですが、もうすでに、事務的に作業が間に合わないことが明白となっています。
もう、民主党は野党ではないのです。自身の発言には絶対的な責任を持たねばならない。しかし、このような発言を見る限り、その自覚があるとは到底思えません。
このような不用意な発言で経済を混乱させ、更に7兆円もの予算を凍結したまま、来年の通常国会までその執行を先送りすれば、いったいどのようなマイナスを生むのか見当がつきません。
就職先どころか日本の未来すらないのに、子供手当てをもらったり、高校を無償化したところでまったく意味がないのです。
とりあえず、財務省のHPに、今回の補正予算で組み込まれた経済危機対策関係費の概要のPDFがあります。この概要の中から組み替え可能な7兆円を探すことからはじめれば、この民主党の主張の荒唐無稽さ良くわかると思いますよ。
これから、麻生首相が総選挙期間中に“まずは景気対策”と訴え続けたことの意味が身にしみてわかるようになるでしょう。とりあえず、週明けの株式市場がどうなるか楽しみですね。クソッタレ
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