鳩山総務相の逆切れ
みっともない。
鳩山邦夫総務相は22日の閣議後会見で、日本郵政の「かんぽの宿」譲渡問題をめぐる西川善文社長の経営責任について「正義という鏡に照らしてみれば、全く理解できない不正義だ」と述べ、同社長の続投に改めて難色を示した。その上で「人事に案はあるのかと(言えば)、いっぱいある」「トップは優秀な人望のある民間人がよろしい」と語り、西川社長に代わる民間人の社長候補者選びを進めていることも明らかにした。
同相はまた、自民党内の一部に「西川社長を交代させれば郵政民営化の後退につながる」との批判があることに対し、「ガバナンス(企業統治)をきちんとさせるのは改革の前進だ。わたしが人事に何かものを言えば改革の後退だ、というのは理解できない」と強く反論した。(2009/05/22-10:32)時事通信
まぁ、図星突かれて逆切れしているようにしか見えないんですが、つまりはこういうことですよね。
自民党の中川秀直元幹事長は22日夜、都内で講演し、鳩山邦夫総務相が日本郵政の西川善文社長の続投に難色を示していることについて、「民間会社の指名委員会が社長の続投を決めた。続投を政治で動かすなんてしてはならない」と批判した。
鳩山氏は日本郵政の「かんぽの宿」譲渡問題をめぐり、西川社長の経営責任を指摘。同社長の続投を認可しない可能性を示唆している。(2009/05/22-22:03)時事通信
つまりは、“「民間会社の指名委員会が社長の続投を決めた。続投を政治で動かすなんてしてはならない」”という理由がすべてであって、鳩山総務相が“「人事に案はあるのかと(言えば)、いっぱいある」「トップは優秀な人望のある民間人がよろしい」”と横槍を出すのは“郵政民営化の後退につながる”ことでしかないのです。
仮に鳩山総務相の強権によって社長を挿げ替えたとして、それが民間会社といえますか?
このような前例が出来てしまえば、時の内閣によって経営が左右される事態となってしまいます。それではもう民間会社とはいえません。
次の総選挙において、郵政族を取り込んだ民主党政権が生まれることが現実味を帯びてきました。そのような政治状況の中で、この問題をゴリ押しして政治介入の前例と、自民党内に火種を振りまく鳩山総務相は、もはや麻生内閣の癌としか言いようがありません。
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