中国製品に気をつけろ
起こるべくして起こった事件ですね。
製造工程、大半が手作業=被害3件、すべてに有害成分-中国製ギョーザ
中国製冷凍ギョーザの中毒問題で、製造元の「天洋食品」(中国・河北省)では、調理から梱包(こんぽう)に至る主要な工程が手作業だったことが31日、分かった。健康被害を出した3件の商品すべてに有害な有機リン系薬物が付着していたことが、千葉、兵庫両県警の調べで判明しており、混入の可能性が多岐にわたる疑いが強まった。
中国国家品質監督検査検疫総局は同日、原材料から有害成分は確認されなかったと説明。現地の警察が捜査している。
調べなどによると、千葉県内では昨年12月28日と1月22日にギョーザを食べた計7人が病院に搬送された。同5日には兵庫県高砂市でも親子3人が中毒になったが、両県警は嘔吐(おうと)物などから有機リン系薬物を検出、すべて「メタミドホス」と特定した。
天洋食品の工場は広さ約1万平方メートルで、午前8時から10時間操業。約700人が勤務し、うち約630人が製造ラインを担当している。ギョーザ以外には豚カツやロールキャベツなども作っている。
ギョーザの製造では、原材料のチェックに始まり、具を皮で包む「成形」作業などを手作業で実施。機械化されているのは、野菜などを刻んだり、具を練ったりするなど一部に限られていたという。2008/01/31-21:51 時事通信
いつか出るかと思ってましたが、とうとう出ましたね。
昨今、中国製食品の安全性が頻繁に指摘されるようになって来ましたが、それは単に、日本の検疫制度がネガティブリスト制から、ポジティブリスト制に変更されたからです。
以前のネガティブリスト制では、基準が記載されていない農薬については規制の対象にはなりませんでした。しかしながら、ポジティブリスト制に変更されて以降、基準に無い農薬についても、0.01ppm以上含まれている場合は、その食品の流通が原則禁止されるようになったのです。
そして現在、それが中国産農産物からの残留農薬検出ラッシュへとつながっているわけです。つまり、中国野菜の残留農薬問題は、今に始まったことではないのです。
その中でも特に危険なのは加工食品です。最終的に製品になってからでは何が入っているかまったく分かりません。もちろん、中には日本企業によって生産から加工まで一貫して管理された現地工場も存在します。しかしながら、大多数を占める中国系工場では衛生管理すらままならない。
未だにこの天洋食品の生産ラインや作業中の従業員の映像が公開されていないようですが、おそらく、この生産環境が公開される事態となれば、中国製品の信用度は地に落ちることは間違いないでしょう。
とにかく、“SK-2事件”の二の舞だけは避けていただきたいものです。
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