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2007年10月26日 (金)

構造改革は口だけか?

アホか。

農地政策:「面積集積」への企業参入けん制 自民が方針

 自民党は26日、農地政策のあり方についての方針をまとめた。分散した農地を1カ所に集める「面的集積」の促進や耕作放棄地対策を求めるなど、農林水産省が検討している農地政策改革の方向とほぼ一致した内容。ただ、面的集積を進める際には「公的関与」のもとで「意欲ある農業者を優先」するとの記述を盛り込み、一般企業の参入拡大をけん制した。

毎日新聞 2007年10月26日 20時01分

 ミートホープを始め、食品業界の偽装工作が次々と明らかになり、世界的な原油高によるバイオエタノールの需要増や、中国の深刻な環境破壊による食糧輸出国から食糧輸入国への転落による世界的な食糧の高騰等、国内の食糧生産に対する抜本的な対策が必要な時に、“集票”という自分達の都合の為に既得権者を優遇して“一般企業の参入拡大をけん制”するとはどういうこっちゃ。

 これでは自民も民主もまったく変わらない。

 一部食糧に関しては“高騰”という状態から“入手困難”という危機的状態に移りつつある。さらに昨今の食に関する意識の高まりと安全・均一な食糧の安定した供給、輸入食糧に対抗するコスト面を考えれば、今後の一般企業の農業参入増加は当然の帰結だ。実際に原材料から製品までの自社一貫生産を売りにする企業は増えており、今後も増加はすれども減ることは無いだろう。

 そのような動きを利用して過疎化、高齢化する農村の面的集積と組織化を一気にすすめるならまだしも、規制するとはアホとしか言いようが無い。

 全国の有効求人倍率の回復が遅れている地域と、農林水産業従事者の割合が高い地域は一致しています。日本の景気の持続的回復と、地域格差の解消の為には、農業の構造改革が絶対に必要です。これを避けているような政党は改革政党とは言えない。

 福田首相の構造改革路線の継続強調は結局口だけのようです。ガッカリデスね。

 

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コメント

経済情報番組に出てくる何人もの「専門家」たちが、異口同音に小泉-安倍政権の改革路線を福田政権が元のバラマキに戻したと批判している。海外資金が引き上げられ、株価が低迷してるのも、外国が福田政権の政策を厳しい目で見ているからだとサ・・・。 媚中マスゴミどもが、福田政権で中国関連株が上昇だと歪曲報道してたが、現実は全体がダダ下がり。 福田政権では経済が低迷するのに税金は上げられるってのが実情。 おとっつぁんは、田中角栄の経済失策を救ったみたいだが、息子は真逆なことしてるとしか思えない。

投稿: 蕗 | 2007年10月27日 (土) 00時24分

独占による小作農化を心配してるんじゃないかな?一般企業の参入といっても資本力のある一部企業しか参入しにくいだろうし。

投稿: | 2007年10月27日 (土) 03時22分

 否々、自民党の守旧派がする事ってこんなモンでしょう、大体、党にポリシー無い連中ばっかりで、一体どんな理想を描いて集っているのか判らない、政党とは云うが、政に信念あって党であるべきが、利益があるのみではないのか。

 XX党なんて括りは信用せず、守旧=既得権擁護派と、改革派と、売国派の3つに分けて考えるべきでしょう、一刻も早く派別のリストを作成して欲しいモノだ。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年10月27日 (土) 06時30分

私の父方も母方も農業、嫁の実家も農業してますが、跡を継ぐ者は“0”です。
全国、そんなものでしょう。今更、補助金を与えて生き永らえたとしても十数年後には二進も三進も行かなくなるのは間違いないです。
後には、切り売りされて集約化の向かない細切れの田んぼしか残りません。

投稿: takayuu@管理人 | 2007年10月28日 (日) 02時05分

 タワケ者は、田分け者と書くのだそうです。

 例えば、家長が死んで兄弟で財産分けする時でも、田圃を分けるのは、重労働の稲作の作業効率から云って愚か者のする事だと言うです、土地に価値が付くのは、その土地から労働の対価としての収穫が得られるからでしょう、つまり農業の価値の本質は労働力が基本なのです。

 労働力が減少しているのなら、其処にビジネスチャンスが生まれていると考えるのが普通です、ですから、農業を企業化して、生産手段である、いわば工場である田圃を生産の仕方に合わせて改造するのは是亦当然です。

 但し、企業型農業なんて未だ未知の分野ですから、様々な課題が現在もあるはずです、在来規制の緩和も必要ですが、逆に、新たに起こる流通の横暴を食い止める法的保護や、大規模化で起こり易くなる農薬の大量・違法使用への規制強化も必要でしょう、この分野は、農水省の新分野としては、やりがいのあるモノだと思いますがね。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年10月28日 (日) 06時04分

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