大人の議論
正論です。
石破防衛相は19日、閣議後の記者会見で、米国防総省がインド洋で海上自衛隊が給油した燃料の転用疑惑を否定する一方で、使途をたどるのは複雑だとする声明を発表したことについて、「唯一の同盟国である米国の表明を信頼するのは当然、政府としてあるべきこと」と述べた。
高村外相も「あれで十分なのではないか。米国が(対テロ作戦に)全部使ったうち、日本から提供したのはほんの一部だと発表した。これが大人の議論だ」と述べ、転用疑惑を否定する材料になるとの認識を示した。町村官房長官は「結論は流用や転用を否定したものと受け止めている」としながらも、「彼らが言っているように、油の色が違うわけでもないから、どこまで検証できるのかという難しさはあるんだろうなと思う」と話した。
2007年10月19日10時55分 朝日新聞
米国がイラクで使った戦費は2007年9月までに4540億ドル(55兆円)に上ります。
ちなみに自衛隊イラク派遣で使った経費は760億円、海上自衛隊の6年間に及ぶ洋上給油にかかった費用は220億円です。二つ合わせても1000億円程度、米国が使った戦費の僅0.2%に過ぎない。
これに対し、現在、執拗に給油継続に反対する小沢一郎が自民党幹事長時代に湾岸戦争に拠出した資金は総額135億ドル(約1兆8000億)に上ります。その財源は当然ながら国民負担によって賄われ、法人税・石油税の1年間臨時増税に加え、9689億円の赤字国債を発行して捻出されました。
さて、大人の判断として、どちらが利口だと思いますか?
結局のところ、中東の石油に依存する各国の共通の利益という考え方によって必ず何らかの負担が求められます。いくら米国が間違った戦争をしているから援助はしないとしたり顔で批判したところで、実際に原油が入ってこなければどうにもなりません。
ならば多少憲法上の制約があっても、金だけ出すより汗を流した方が断然お徳です。
私は護憲、護憲と子供のように駄々こねて、借金が増えるのも、税金が増えるのも、原油が高騰してガソリンが高くなるのも嫌です。本当に勘弁してほしいもんです。
そもそも、湾岸戦争当時、米国に支援を行う際、“「米国から要求される前に日本独自に方針を打ち出す必要がある。財政支援は最低で100億ドル。戦争がどうなるか、わからないし、頭金みたいなものだ」”と言い放った小沢一郎が、何故、年間40億円程度の給油如きに反対するのかまったく理解できません。
どういうことなんでしょうかねぇ。
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コメント
takayuuさん
民主党が小沢教祖に言われるままにアフガニスタンISAFで出した結論が外国の武装警察に守られたボランティア事業、開いた口がふさがらず、コメントする気にもなりません。
それはそうとタイトルの「生命」は「声明」の誤転換ではありませんか?「声明」でも妙にぴったりしますが。
投稿: weirdo31 | 2007年10月20日 (土) 16時06分
書き込みも誤転換です。確認した積もりなのに。
xそれはそうとタイトルの「生命」は「声明」の誤転換ではありませんか?「声明」でも妙にぴったりしますが。
○それはそうとタイトルの「生命」は「声明」の誤転換ではありませんか?「生命」でも妙にぴったりしますが。
失礼しました。
投稿: weirdo31 | 2007年10月20日 (土) 16時17分
はじめまして、大家好!ただいま北京大学留学中の「愛沙」です。いつも、楽しく拝読しております。
北京オリンピックでは台湾の応援が禁止されているようです。台湾国旗を持って応援したら当局に有無も言わず拷問という噂です。
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投稿: 中国語アドバイザー愛沙 | 2007年10月20日 (土) 20時30分