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2007年9月26日 (水)

おぼれる犬を叩く

それが朝日流

青白い顔、張りない声 おわびで幕 安倍首相会見

 やつれたような表情、張りのない声……。入院から12日目、東京都内の慶応大病院で記者会見した安倍首相にかつての力強さはなかった。辞意表明の時期を「最悪のタイミングだった」と自ら反省。辞任を決めた最大の理由は体調不良だったと強調した。会見のテレビ中継を見た識者らは、病状を気遣いつつも、厳しい印象を口にした。

 安倍氏は、辞任の最大の理由が健康問題だったとしたうえで、「在職中に自らの体調について述べるべきでないと考えていた」と釈明した。

 コラムニストの石原壮一郎さんは「自分勝手な美学で情報を隠し、国民を混乱させた」と話す。

 辞任時に体調不良を明らかにしていれば無用な混乱はなく、イメージダウンも防げたのではないかと指摘する。

 「『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる。仕事も責任も放り投げてしまいたい心情の吐露だ。そんな大人げない流行語を首相が作ってしまったのがカナシイ」

 安倍氏は濃紺のスーツに青いネクタイ。顔色は青白く見え、話しながら何度も唇をなめた。

 高木勝・明大教授は「生気がなく別人のようだった」と気遣いつつも、「厳しいようだが、健康管理ができない人に首相の資格はない」。

 謝罪の言葉はあったが、国民に対する謝罪は政府、与野党関係者の後だった。高木教授は「順番が逆だ。会見は単なる言い訳ばかりだった」

 この日の安倍氏は、目に力が感じられず、声にも張りがなかった。自身は「ここ1カ月で、自らの意志を貫く基礎となる体力に限界を感じた」と説明。医師からは、入院から12日たっても食欲が回復せず、5キロ減った体重が元に戻っていないことが明らかにされた。

 精神科医の和田秀樹さんは「機能性胃腸障害だけでなく、精神的にも追いつめられていたのではないか」と指摘する。

 「そうだとすれば、『無責任』とか『逃亡した』といった批判は、病状を悪化させるおそれがある。安倍さんの政治信条に共感はしないが、今回の件では、気の毒に思えてしまう」と案じた。

 安倍氏は入院中の21日、53歳の誕生日を迎えた。会見では、25日の首相指名の投票に参加し、次期衆院選にも立候補する意向を表明。そのうえで、「1人の国会議員として力を尽くしていきたい」と語った。

 草野厚・慶大教授は「国会議員を辞めるなら『お疲れ様』と言ってあげたいところ」としながらも、「再起を期すつもりなら、ウソをついてはいけなかった」と指摘する。辞任会見では、インド洋で自衛隊の給油を継続するための「局面の転換」を辞任の理由に挙げていた。小沢民主党代表に呼びかけた党首会談が実現しなかったことも一因に挙げていたからだ。

 「本当は体力がもたないから辞めるのに、人のせいにした。よくよく反省しないといけない」

 さらに草野教授は、「議員辞職の可能性まで一部で報じられた中で、この会見は、まだまだ政治家として仕事をしたいというアピールだった、とも受け取れる。アピールにしては弱すぎるけれども」と話した。

2007年09月25日00時02分 朝日新聞

 おぼれる犬を叩くとはこういうことだな。

 “『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる”だって?そんな馬鹿見た事ねぇよ。これが“流行語”だってか。少なくとも常識ある“自称クオリティーペーパー”がこんな低俗な言葉を流行語化する片棒を担ぐべきではない事だけは確かだ。

 一国の首相を揶揄して、こんな低俗な言葉を吐く奴が知り合いにいたりしたら迷わず縁を切る。

 “「ここ1カ月で、自らの意志を貫く基礎となる体力に限界を感じた」”…。

 この言葉を聞けば参院選惨敗後、安倍首相が想像を絶する程のストレスに襲われたことが容易に推測できる。

 “「本当は体力がもたないから辞めるのに、人のせいにした。よくよく反省しないといけない」”…。

 これが精神的に追いつめられ、精も根も尽き果てた人間に投げかける言葉か?もはや体力的に限界だった安倍首相が“小沢民主党代表に呼びかけた党首会談が実現しなかった”ことで、辛うじて支えとなってきた精神力も尽きたとしても何ら不自然はない。むしろ自らの辞任を“「局面の打開」”に利用しようとしたことは政治家として評価すべきだ。タダで辞めてどうする。

 しかしながら、今回の会見も後手を踏んだことについては否めない。安倍首相はとにかくマスコミ対策がお粗末だった。一旦落ち目になったらとことん追い込まれることは今回の事で身にしみて解ったように思います。

 願わくば再起の際、マスコミ対策を怠りませんように。誠実さだけでは乗り切れない事もあるのだから。

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コメント

 マスコミが何故安倍降ろしに形振り構わなかったのか、と言う疑問が解決していません。

 自らは遣らなかったマスコミは存在するが、余所を制止したり、批判する迄には至っていない、保守系も、革新系も無い有様、読売も売国メディアに加担している事は明か、否、読売系は寧ろマスコミの先頭に立っていた事から、安倍政権がマスコミ全体の浮沈に関わる重要な既得権にメスを入れようとしていたのは明かだろう、兎に角、安倍降ろしは、安倍さんのママでは枕を高くして眠れない連中が画策した事には間違いがない。

 安倍降ろしのマスコミ担当は、ナベツネの仕業と言えるかも知れませんね。

 彼こそ日本の報道に自殺に向けて舵を切らせた真犯人だと言えるでしょう、之で新聞の販売部数に変化がない、否、今後も朝日、毎日、読売が存続するのなら、日本の国民はそれ程愚かだという証明です。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年9月26日 (水) 09時59分

マスコミは、安倍内閣が対策を打てれば・・と言うレベルの話ではなく、国民全体の脅威になりつつあると思います。その気になれば、内閣でさえつぶせる力を持ってしまっています。放送倫理など、もうどこにもありません。読売・朝日・毎日・日経、メディアは日本の国益でなく、外国の国益のために動いているとしか思えません。
安倍総理が標的になったのは、安倍内閣が、中国・朝鮮・米国などの干渉から、一国としての独立をめざそうとしたからだと思います。安倍内閣の路線を引き継ぐものには同じことをマスコミはやるのでは・・と思います。日本国民を扇動することによって。最も危険なのはマスコミだと思います。

投稿: シーガル | 2007年9月26日 (水) 11時49分

マスコミ、とりわけナベツネが先頭に立って潰そうとしたのは「戦後レジュームからの脱却」に他ならないでしょう。朝日・毎日は黙っていても尻馬に乗ってくる。
「靖国に参拝する首相がいたら読売新聞1000万部を使って阻止する」という言葉はその象徴に過ぎないと今にして思います。

投稿: 残月 | 2007年9月26日 (水) 12時22分

聞いた事はないが?
それより新聞使って流行らせようとする意思が透けて見えるなw

投稿: take | 2007年9月26日 (水) 18時01分

 この国が嫌いな日本人が多過ぎますね。
 この国に生まれた喜びを放棄する日本人が多過ぎますね。
 「私は日本人だ!!」と胸を張れない政治家が、マスコミが、国民が…

 安倍前首相閣下の退陣前後の表情が、故・岡田有希子さんの亡くなる前の目に似ていた様な気がしたのは私だけでしょうか?

投稿: くまがわ直貴 | 2007年9月26日 (水) 18時58分

こういう朝日新聞の態度を見ていると、
かつての「女子高生コンクリート詰め殺人事件」を思い出します。

数人の少年が女子高生を拉致・監禁し、40日間以上に渡って、レイプ・拷問・虐待をした。
女子高生をサンドバッグ代わりに叩いたり、全身に火傷を負わせたりしたあげく、最後には衰弱死した凄惨な事件だった。
ところが、このリンチが行われている最中の経過を見知っている者は、なんと百人以上もいたのだという。
しかも、犯行現場の一階には親が同居しており、うすす異変には気づいていたが、見てみぬふりをしていたのだ。
誰か一人でも警察に通報していれば、こんなことにはならなかったのに・・
そういえば、この犯人の親は共産党の幹部であったそうな・・・

ところで、被害者の母親は、裁判で凄惨な事件の内容を知り、ショックのあまり、その後は精神科に通院することになったという。

『朝日クオリティー』というのは、つまりこの犯人の少年たちと似たようなものである。
安倍氏に社会的リンチを浴びせ、病気になっても容赦なく非難を続ける。
まるでその死を望んでいるかのように・・・

投稿: アサピー嫌い | 2007年9月26日 (水) 21時15分

『アタシ、もうアベしちゃおうかな』ですって?…私の周りで言っている人いませんよ。もう馬鹿じゃないのか、と呆れるばかりです。

投稿: ぷれ好き | 2007年9月26日 (水) 21時27分

皆で使いましょう。
アサヒ・る【朝日る】
(動ラ五[四])
(1)事実を捏造して悪く言ったり笑ったりする。嘘をつくこと。
「堂々と―・る」「一国の首相を―・る」
(2)自分の利益のために、なりふり構わないこと。
「君は少しー・り過ぎる」
(3)売国をする。国を売る。
「今度の首相はー・るつもりか?」

□まれに親韓派、親中派の行動を指して使われることもある。
「あの人、最近ー・ってるよね」
□朝日(朝鮮在日)が動詞化したもの

投稿: 朝日はもう夕日 | 2007年9月26日 (水) 23時08分

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