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2007年9月 5日 (水)

横領職員を牢屋に

当然の対応ですね。

「きちんと牢屋に入ってもらう」 年金横領で舛添厚労相

 「横領したような連中はきちんと牢屋(ろうや)に入ってもらいます。今からでも刑事告発してやろうかと思って」。社会保険庁や市区町村の職員が過去に年金保険料や給付などを計3億4000万円着服していた問題で、舛添厚生労働相は4日の閣議後の記者会見で怒りをぶちまけた。横領職員らの処分状況調査の徹底も指示した。

 社保庁職員による横領が判明したのは50件、1億4000万円あまりに達したが、刑事告発したのは27件にとどまる。舛添氏によると、処分の公表を始めた98年以降の20件はすべて刑事告発したが、それ以前は十分な資料も残っていないという。「ひどい話。めちゃくちゃなんです。私がそのとき大臣だったら、もっと厳しく処分していただろう」と述べ、97年以前の処分状況の調査を指示した。

 怒りの矛先は、社保庁を上回る2億円の横領が明らかになった市区町村にも。市区町村職員の処分や刑事告発の実態は分かっていない。舛添氏は「いい加減にしか処分していないなら、話にならない。泥棒したやつがぬけぬけと役場で仕事をしていていいんですか」と話し、増田総務相と6日会談し、首長に刑事告発を促すよう要請する。

2007年09月05日00時10分 朝日新聞

 “泥棒したやつがぬけぬけと役場で仕事をしていていいんですか”…。良いわけないですね。公金を横領したものは全員刑事告発し、懲戒免職にするべきだ。

 97年以前の横領については、“それ以前は十分な資料も残っていない”そうですが、ということは、公金横領は社会保険庁の人事考課では考慮されないということですかね。まさか公金横領した奴が管理職になったりして。

 もう、むっちゃくちゃな話しなんですが、これも自治労による“オンライン化反対闘争”を始めとする、合理化徹底抗戦の成果なのか。

 かつて自治労は“「厚生年金」「国民年金」「船員保険」の年金手帳の統一”を合理化攻撃の手始めとして徹底抗戦してきました。

 そしてこの年金手帳の統一が進まなかったことについて、これを“各県の戦いにより形骸化できた”と評価し、勢いに乗った自治労は75年の“年金相談コーナーの設置”を“合理化攻撃”、77年に公表された“オンライン化計画”にも“中央集権化の支配機構を強め、独占資本のための合理化”として反発し、次々と形骸化させ、社会保険庁改革を頓挫させてきたのです。

 やがて、自治労は79年、オンライン化を受け入れるのと引き換えに社会保険庁と“覚書”を結び、“どんな合理も見逃さない点検活動”“全組合員を掌握し、団結していける組織体制の確立”という、いわば“自治権”を社会保険庁にゴリ押ししたのです。

 そして今回の社会保険庁職員による大量の横領事件が発覚したわけですが、この”横領”とその“隠匿工作”が、自治労のすすめてきた“どんな合理かも見逃さない点検活動”と“全組合員を掌握し、団結していける組織体制の確立”と無縁であるわけがありません。

 自治労によるあらゆる合理化を阻止する活動は、横領発覚を恐れた職員によって熱烈に支持されたことでしょう。

 現在の社会保険庁の中央権力が及ばない腐った体質は自治労が作り出したものです。舛添大臣はこの公金横領を徹底追及すると共に、この体質を作り出した自治労についても徹底追及するべきだ。

 社会保険庁から“中央集権化の支配機構を強め、独占資本のための合理化”などと主張する時代遅れのアカどもを完全に排除しなければならない。

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参考サイト

消えた年金の遠因? 社保庁労組、手帳統一など次々反対 朝日新聞(キャッシュ)

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コメント

こういう『水戸黄門的』な言い方は、国民の拍手喝采は受けるんだけど、
じゃあ、本当に最後の最後まで舛添が実行するかどうかはあやしいな。
官僚っつうのは、自分たちの権益を侵す者には、対抗意識が強いし、なんたって手段を選ばぬ怖さがあるからねえ。
きっと一致団結して、戦いを仕掛けてくると思うよ。
自分たちが情報を一手に握ってる、という強みを生かしてね。
公務員改革を断行しようとした安倍首相なんか、すでに血祭りにあげられちまったもんなあ~。
舛添さん、勢いに乗って言ったものの、途中でへたれなきゃいいけど(笑)

投稿: お笑いお花畑 | 2007年9月 5日 (水) 10時28分

>お笑いお花畑さん
 笑いごっちゃ無いですよ。
 役人の中にもマトモナ人は大勢居ると信じたい「捕まらないから、罰しようがないから、横領しても良いんだ」、と云う「常識」の程度の人が一体何人いるのか。

 公務員とはどういうモノか、一辺見せて欲しい。

 桝添の旦那の一発目です、皆さん注目しましょう。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年9月 5日 (水) 22時20分

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