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2007年6月30日 (土)

原爆投下はしょうがない

良く聞く話なんですが。

久間防衛相:原爆投下に関し「しょうがない」の発言

 久間章生防衛相は30日、千葉県柏市の麗沢大学で講演し、太平洋戦争終結時に米国が広島、長崎に原爆を投下したことについて「米国はソ連が日本を占領しないよう原爆を落とした。無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったという頭の整理で、今しょうがないなと思っている」と述べた。被爆地・長崎の出身でもある現職閣僚が、原爆投下を部分的に肯定したと受け止められかねない発言で、波紋を呼びそうだ。

 久間防衛相は当時の戦況について「(米国は)日本が負けると分かっているのに、あえて原爆を広島と長崎に落とした。これなら必ず日本も降参し、ソ連の参戦を食い止めることができる、という考えだった。間違えば北海道まではソ連に取られてしまった」などと分析した。【田所柳子】

毎日新聞 2007年6月30日 19時11分

 米国は1776年の独立から1886年にジェロニモが降伏するまで断続的にインディアンを虐殺して土地を奪い、1862年にリンカーンが奴隷解放を宣言するまで黒人を奴隷として酷使してきた。

 米国の人権意識なるものは戦後生まれてきた比較的新しい思想であり、大東亜戦争当時には考えられもしなかったことだ。日本人はイエローモンキーに過ぎず、そのイエローモンキーは過去、米国が迫害し虐殺したインディアンや黒人以下の存在であった。

 戦後良く聞いた“米国はソ連が日本を占領しないよう原爆を落とした”となどという理屈は、米国の80万人にも及ぶ民間人虐殺を肯定するための詭弁に過ぎない。

 落とせば必ず何十万人も死の人々が死亡し、死亡しなかった場合にも今後何十年も後遺症に苦しむと分かっていながら、あえて市街地のど真ん中で爆発させたその非人道的で残虐な行為を説明するには、かつての米国=白人が日本人=非白人の事をサル以下としか見ていなかったと説明するしかない。サルを何万匹殺しても彼らの良心は痛まないのだ。

 ”必ず日本も降参し、ソ連の参戦を食い止めることができる”という考えであれば、“広島と長崎”の両方に落とす必要は無い。広島だけ、いや、東京湾など、首都圏に近い無人の海上で爆発させて脅しをかけるだけでよかっただろう。また、“間違えば北海道まではソ連に取られてしまった”などとも語っているが、当時の感覚で言えば、東京大空襲で10万以上の人々を焼き殺した上に、8月6日に広島、8月9日に長崎と立て続けに原子爆弾を投下して更に何十万人にも及ぶ民間人を虐殺した米国と比べれば、ソ連の方がはるかに“人道的”な存在だ。所詮は結果論に過ぎない。

 広島と長崎の違いは、広島型がウラニウム、ガンバレル方式であり、プロトニウム、インプロージョン方式であったことと、広島は平地、長崎はやや起伏に富んだ都市であったことがあげられる。そしてあえて終戦間際を狙ったのは、原爆投下後にいち早く調査団を派遣し、その”威力”を正確に検証したいが為であった。つまりは、米国が長年かけて開発した画期的新兵器を実戦で検証したかっただけに過ぎない。

 マンハッタン計画は先ず日本ありきで立案された。そして原爆投下は、実験対象のサルが簡単に降伏しないようにべらぼうな要求を突きつけ、抵抗できなくなったところを新兵器の実験場とした米国の人類史上最大にして最悪の戦争犯罪だ。

 もっとも、原爆投下については色々な意見があるだろう。しかしながら、敵国が投じた非人道的兵器によって、日本国民が何十万も死亡しているにもかかわらず、それを“しょうがないなと思っている”防衛相がいるようでは日本の防衛は危うい。

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コメント

この発言で、久間は参院選後の内閣改造で更迭される閣僚に確定した。もっとも、更迭が確実なので、最後っ屁を放ったとも言えるが。

投稿: tarou | 2007年6月30日 (土) 21時35分

この人、防衛相のくせに、『平和ボケ』かい(笑)
自国に核を落とされたのを「しょうがなかった」なんていう防衛担当の責任者が出現するのは、
世界ひろしと言えど、多分日本だけだろうね!

投稿: アサピー嫌い | 2007年6月30日 (土) 22時22分

原爆を落とされた長崎が選挙区なのにこれで次回は大丈夫?長崎の選挙民皆様熟考してください。

投稿: J.J. | 2007年6月30日 (土) 22時45分

正直、あきれました。いわゆる「無党派層」だと自認していますが、この発言には驚きました。

原爆投下は「国際法違反」と言われています。そして、原爆投下の是非は、もう論ずるまでもないと思います。こんな非人道的な核兵器が、どうして「しかたがない」などと、しかも被爆国の「防衛大臣」という要職にいる人が発言できるのか、耳を疑いました。

本人は原爆投下を「是認」したわけではないと言っていましたが、この発言は、「是認」しているようにしかとれないじゃないですか。

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確かに「ソ連侵攻」は史実だと思います。当時、日本との「不可侵条約」を一方的に破って、昭和20年8月9日の未明にソ連の侵攻が始まりました、

私も、詳細は勉強不足でよくわからないこともありますが、これは、連合国側の情報によって、ソ連は原爆投下をされて完全弱体化した日本へと侵攻したと言われているようです。

その侵攻は、終戦後にもおよんでいます。戦闘員ではない「日本人住民」に対しての殺戮などが、ソ連崩壊後の資料公開によって明らかになっているようです。

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かつて、アメリカの国民の中には、戦争を終わらせるために、「あえて原爆を投下したのだ」というする政治思想・宣伝(いわゆる「プロパガンダ」)が広くあったと思います。

これは、「戦争終結を早めて、民間人犠牲者が増えるのを防ぐためだ」といったものであったようです。

それならば、日本の民間人を標的とした大空襲は、どうなるのでしょうか。そして、「広島」「長崎」に対する原爆投下は、数十万人もの命を奪っています。

もし、「民間人」の犠牲を少なくすることが、戦争の終結を急ぐ「大義名分」になるとするならば、やはりおかしいことであろうと思います。

これは、大量の犠牲者の苦しみを知らない、「大国」の「プロパガンダ」でしょう。

「9.11」以降のアメリカなどの行動に、通じるものを感じるのは、わたしだけでしょうか。

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さて、久間氏の発言ですが、新聞などによると、以下のような要旨のようです。

「日本が戦後、ドイツのように東西で仕切られなくて済んだのはソ連が(日本に)侵略しなかった点がある。

当時、ソ連は参戦の準備をしていた。

米国はソ連に参戦してほしくなかった。

日本との戦争に勝つのは分かっているのに日本はしぶとい。

しぶといとソ連が出てくる可能性がある。

日本が負けると分かっているのにあえて原爆を広島と長崎に落とし、終戦になった。長崎に落とすことによって、ここまでやったら日本も降参するだろうと。

そうすればソ連の参戦を止めることができると(原爆投下を)やった。

幸いに北海道が占領されずに済んだが、間違うと北海道がソ連に取られてしまった。

その当時の日本なら取られて何もする方法がない。

長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。 

それに対して米国を恨むつもりはない。

勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得るのかなということも頭に入れながら考えなければいけない」

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防衛相という立場の方が、「しょうがない」という、原爆投下を肯定するようにとれる発言は、やはり問題が大きいと思います。

それにしても、大臣や、政府要職にこうした問題(ボロ?)が次々と出るということは、参議院選挙を控えた現在、与党にとっても、野党にとっても、そして選挙民にとっても、大きな問題なのだと感じています。

もうすぐ、原爆忌(平和祈念式典)、終戦記念日など、さまざまな戦争に関する式典があります。

そういった式典は参議院選挙後になるのでしょうが、参議院選挙も含めて、政府は様々な世論に対して、どのような対応をとるのかなぁ・・・と思いました。

投稿: TOM | 2007年6月30日 (土) 23時27分

将来日本も核武装の余地ぐらいは
開かなくてはいけないのに
「非人道的兵器」という理由で
核を糾弾したりしたら、
日本の未来の選択が狭まってしまう。

むしろ一時の被害によって
多くの命が救われ、戦争が終結し、
平和と繁栄がもたらされたという
ストーリーに乗っていた方が、
フリーハンドでいられるのではないか。

投稿: プリシラ | 2007年6月30日 (土) 23時37分

参議院選で安倍内閣が倒れるように仕組まれているのか
どちらにしても許されざる発言ではある!
どうしてこんな連中が選挙で選ばれるのか!もううんざり!

投稿: harunomitikusa | 2007年6月30日 (土) 23時57分

辞任ではすまないですよ。逮捕して懲役にするべき。

投稿: 英雄 | 2007年7月 1日 (日) 03時00分

閣僚なら何も言わないこと。
言うとすれば
「しようがない」以外言えなんじゃないですか。

「許せない」といえば、許せないとアメリカの裁判所に戦争犯罪人としてアメリカ政府を訴えないと首尾が一貫しない。
さもなくば「アメリカの原爆投下謝罪要求決議」を国会で決議するとか。
また、或いは、今後このようなことが起こらないよう、日本も核武装し、報復するシステムを作り「今後、しょうがないとは言わないぞ」とするとか。
そういった覚悟が出来ていない限り「しようがない」が日本の閣僚レベルの(言うことに対して=本音に対して)していることです。

ま、とにかく防衛大臣と言うより、田舎のおっさんですね。
もっと、悪賢い人を据えたいですね。

投稿: sazanami | 2007年7月 1日 (日) 09時13分

うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは、アメリカに対して慰安婦決議案が下院で決議されても、日本政府は全く反論いたしません。
日本政府は自らの頭で歴史を判断する事を放棄します。東京大空襲についても、広島への原爆投下についても、ルーズベルト政権とスターリンとの密約についても、アメリカの責任について問いただしません。
日本は未来永劫、シナとアメリカ民主党に都合の良い「歴史」を受け入れます。今後も土下座を続けますので、頭をなで続けて下さい。

という安部政権のアメリカへのメッセージでしょう(笑)。
とにかく、安部首相が河野談話と村山談話の継承を表明している以上、安部首相が首相を辞めない限り、政府による「東京裁判史観」の見直しは出来ないでしょうね。残念ですが。

投稿: 平凡太郎 | 2007年7月 1日 (日) 11時46分

>ソ連の参戦を食い止めることができる、という考えだった。
>間違えば北海道まではソ連に取られてしまった

実際、ソ連の侵攻は日本の降伏後も止まっていないし。
北海道まで取られたっつーのは妄想でしょう。
多分この人は現状の日本の領土の範囲でしか物を考えてないんだろうけど、
樺太や千島列島、満州を取られたわけだから、
相当侵攻されてる。

つーか、そもそも原爆投下ではなくソ連の侵攻こそが
日本が降伏を決めた決定打であって本末が転倒している。
日本はソ連を通して連合軍と交渉しようとしていたからね。

投稿: h | 2007年7月 1日 (日) 12時53分

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