« 北朝鮮の現実 | トップページ | 口座凍結解除 »

2007年4月 9日 (月)

おろかな反論

そんな認識で心配なのはお前のほうだ。

「そんな認識だと心配」 井戸・兵庫県知事が石原批判

 東京都知事選で3選を果たした石原慎太郎知事が8日夜の会見で「神戸の地震の時なんかは、(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなった」と発言した問題で、兵庫県の井戸敏三知事は9日の定例会見で、「失礼な発言だ」と批判した。

 井戸知事は阪神大震災について「明け方の突発的な上下動が激しい地震で、多くの犠牲者が圧死だった。公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった」と言及。そのうえで「『関東大震災』が起こるとされている東京都のリーダーが、そのような認識だといささか心配だ。都民も心配で眠られなくなるのではないだろうか」と語った。

2007年04月09日18時43分 朝日新聞

 自衛隊は過去数々の災害に派遣され、その都度多くの人命救助を果たし、復興に貢献した災害対策のプロ組織です。

 阪神大震災が起きた当時、自衛隊は震災発生から43分後には第三種非常勤務体勢に移っており、いつでも派遣できる状態にあった。

 しかしながら、当時の兵庫県知事である貝原知事から自衛隊に対して出動要請が出たのは、震災発生から4時間が過ぎた午前10時であった。それも8時10分に自衛隊側からの要請督促があったにも拘らずである。

 都道府県を預かる首長にとって、都道府県民に危険が及んだ際に、ありとあらゆる手を使って、その安全を守ることは当然の責務である。

 自衛隊を呼ぶことは取り立てて難しいことではない。ただ首長の責任において電話をかけ、突発的な災害で危険にさらされている住民の救助を要請をするだけの簡単なことだ。

 それを言うに事欠いて“「明け方の突発的な上下動が激しい地震で、多くの犠牲者が圧死だった。公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった」”とは何事だ。

 “多くの犠牲者が圧死”だから救助が必要無いという事か?どうせ死んでいるのだから何時救助が入っても同じだってか。いったいその中の何人が、救助が後4時間早ければ助かったかもしれないと考えたことがあるのか。初期対応が遅れたせいで主要幹線道路に渋滞が発生し、緊急車両の通行が妨げられた為に、いったい何人の人々が崩れた瓦礫の下で救助を待ちわびながら、火事に焼かれて死んだのか考えたことがあるのか。

 もし“地域住民による救済が必要な状況”であったとしても、それが“公的救済”を遅らせる理由には絶対にならない。自分達の主義主張の為に自衛隊を黙殺する理由にはならないのだ。

 もしも今、東京と兵庫を同程度の地震が襲った場合、石原知事はためらいも無く自衛隊に出動を要請し、早急に災害対策本部を設置して自ら率先して陣頭指揮に当たり、被害を最小限に食い止めるだろう。その一方で、井戸知事はためらう必要の無い救助要請をためらい、いたずらに2次、3次と被害を拡大させ、また助かるはずの多くの命が失われることになるだろう。

 心配で眠れなくなるのは都民ではなく、過去の教訓を全く生かすつもりが無く、緊急時においても自分の主義主張を優先する非常識な認識を持った知事を持つ兵庫県民のほうだ。

 サヨク知事を戴くことはそれだけで不幸なことだ。今回の東京都民の良識ある選択に敬意を表します。その選択はけして間違っていない。

サヨク知事は要らない!と思った方はクリック!(人気blogランキングへ)

参考サイト

阪神大震災-真実は非常の時にあらわれる 国際派日本人養成講座

|

« 北朝鮮の現実 | トップページ | 口座凍結解除 »

国内政治」カテゴリの記事

朝日新聞」カテゴリの記事

コメント

阪神大震災のときの自衛隊の緊急出動が遅れたのは、連絡を受けた県幹部の頭にまず浮かんだのは、出動要請をすればその後の「追求」が厄介だ、ということでした。

一昨年尼崎市でJR西日本が脱線事故を起こしたときも、すぐ近くの伊丹に駐屯する陸上自衛隊が緊急出動して救助活動にあたりましたが、午前9時過ぎに撤収しています。関係者に聞いたところでは自治体サイドで十分間に合うから撤収したということでした。

実際には負傷者の搬送などに、付近の住民や事業所がボランティで協力しましたが、自衛隊の協力があれば犠牲者はもっと減らせたはずです。

兵庫県の現知事は当時は自治省の幹部で、他省の高級官僚よりは認識があるはずです。その人がこういう発言をするのは、やはり何者かに気兼ねをしながら発言せざるを得ないという、地域の現実を表しているのでしょう。

投稿: weirdo31 | 2007年4月10日 (火) 08時08分

 神戸市民です。

 震災の時、壊れたビルの地下室から、重機関銃や対戦車ミサイル、挙げ句はロケットランチャーだの、ヤクザの抗争クラスでは絶対使われない大量の武器が出てきたと聞いています(発信元は中西輝政さんの様です)。

 神戸は、4キロ毎に川が南北に流れており、その河岸には、漏れなく所謂「部落」があったとか、今でも、西に逆瀬川に最大規模の番町(1番~5番町)、湊川沿い、新生田川沿い、都賀川沿い、住吉川沿いと「出来るだけ通って欲しくない地域」として、企業の交通掛から指定される地域として残っています。

 神戸は、これらの同和地区の他に、嘗ては、在日韓国・朝鮮人の居住者が東京・大阪に次いで多かったのだとか云われています、亦更に、日本最大の暴力組織である山口組の本拠地でもあります。

 つまり、様々な特殊権利・権益を主張する団体が存在して、市政、県政に影響力を持っている状況なワケです、この状況は、神戸だけではなく、他の近畿の三大都市である、大阪、京都にも十二分に云える事です(特に大阪は、日本のメッカと言って良い)が、複雑さから云えば、神戸は日本でも上位に入るでしょう。

 そこに震災が起こって、自衛隊が出動するとなれば、それら団体の不穏さを対比して考えるでしょう、殊勿れ主義の役人上がりの知事の立場に在って戦後教育を受けてきたのなら、直ぐ頭に描いたのは関東大震災時に起こったとされる官憲に拠る朝鮮人虐殺事件だったでしょう、実際、大規模火災も起こっていましたから、「軍隊が治安出動して粛清する」等と言うデマが怖くて、躊躇いがあったと言うのなら判らなくもない、当時の首相よりも難しい判断だったでしょう。

 しかし、県知事、市長に、公に殉ずる気持ちさえ在れば、我が身の保身など顧みる事無く、救助のプロに応援を頼むのが、結果論的ではありますが、絶対に必要だったでしょう、2千人が余計に死んだと言われて悔しいでしょうが、ソレは事実だから仕方がないと思います。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年4月10日 (火) 11時38分

そう、そうそう、そうなんですよ。
2時間でも1時間でもいい、少しでも早ければ
下敷きになった人達のうち何割かが「圧死」せずに済んだはずなのですね。事は緊急を要したのです。
村山さんといい、人の命を何だと思っているのか
まったくあきれるばかりです。

投稿: SESIRIA | 2007年4月10日 (火) 17時18分

サヨクの方達には自国民とその家族全員の『命』を守ると言う概念が欠落しているようです。
憲法を護る、表現の自由・思想の自由を守る、人権を守る、職業選択の自由を守る、その他諸々の何とかを守る何とかの自由を守るとか権利を守る事柄については機関銃のように言ってくるのですが、
国家として最も基本的な事項である『国民の命を守る』と言う言葉を一度も聞いた事がありません。

阪神大震災を思い返すと災害救出のプロ集団でもある自衛隊の迅速な救出作業で死ななくて済む『命』も、サヨクの方達により憲法上においても実質的においても自衛隊は存在せずと言う概念を優先され、結果見殺しにされてしまったという、最悪の悲劇を生んだ災害だったように思います。

自国民の命を守るという事は、自国民の命を救出するという事と同じ事でもあります。
つまりサヨクの方達にはいわゆる命の救出という基本思考及び基本行動も全く欠落しております。

>公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった。

この発言からも当時の認識がいまだにズレたままになっております。
緊急性を必要とする救助というべきところを救済と言っております。超緊急時だったにもかかわらず、あくまでも『緊急性を必要としない救済』という状態だったと主張したいのでしょうか?
それから地域住民による救済が必要って何なんでしょうか?パニック状態の住民に何をさせようとしたのでしょうか?

>自衛隊の出動と犠牲者の数は脈絡がない。

何ですか?これは。脈絡がないじゃなくて関連性がないじゃないでしょうか?
たぶんこれは科学的な発言を避けたつもりなんでしょう。つまり科学的なデータでもって突っ込まれたら困るので、この言葉とこの言葉は脈絡がないというあくまでも言葉のつながりがないという事を言いたいのでしょうか?

もういったい何なんでしょうか?!一切責任はございません、一切責任は取りません、再び日兵庫県民がどうなろうと知ったこっちゃありません。と言いたいんでしょうか。

石原都知事は緊急災害時には一秒でも早く自衛隊を含む災害救助団を現場に投入し、早く救出作業すれば助かるであろう被災者の命を一人でも多くそして一人の取りこぼしもなく助け出してやるぞーっ!という意気込みを感じます。

兵庫県民のみなさん。
早く県外に避難してください!
再び地震が来たら井戸知事に見殺しにされますよ!

投稿: 我理礼於 | 2007年4月10日 (火) 17時52分

地震が突然やってきて,どうしようもなかった,と前知事は言っていましたが,しかし,地震対策は全くやっていませんでしたね.ゼロでした.
神戸大学には地殻変動に関する有名な学者が何人もいたので,どんな発言をするが,注目していたところ,
NHKラジオで,機会あるごとに忠告していた,しかし,彼ら政治家はイベント好きで,地道なことには全く聞く耳を持っていなかった,と怒りの声をあげていました.ほんと,今も神戸はイベントが好きな所ですね.

投稿: ガセネタ | 2007年4月10日 (火) 20時33分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: おろかな反論:

» 井戸兵庫県知事は日本の弱点の象徴的存在 [m@sonson_2]
井戸敏三と云う人間が石原知事の「神戸の地震で(自衛隊に派遣要請する)首長の判断が遅かったから2000人余計な人が死んだ」との発言に「自衛隊の出動と犠牲者の数は脈絡がない。いいかげんな議論をしてほしくない」と批判し「失礼な発言だ」と反応したらしい。 朝日新聞によれば、井戸知事は阪神大震災について「明け方の突発的な上下動が激しい地震で、多くの犠牲者が圧死だった。公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった」と言及した上で「『関東大震災』が起こるとされている東京都のリーダーが、そのような認識だ... [続きを読む]

受信: 2007年4月10日 (火) 05時19分

» 【都市防災】石原発言に逆切れ>>語るに落ちた貝原俊民 [加賀もんのブログ]
東京都知事選挙において投票総数の過半数の得票を得て圧勝した石原慎太郎氏が、「神戸の地震の時なんかは(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなったわけですよね」と発言したことに、当時の兵庫県知事・貝原俊民が逆切れしたことは、..... [続きを読む]

受信: 2007年4月10日 (火) 12時05分

« 北朝鮮の現実 | トップページ | 口座凍結解除 »