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2007年3月 7日 (水)

核心そらして非をならす

こういった曖昧な態度が、問題を大きくしてきました。

「慰安婦」発言-いらぬ誤解を招くまい

 旧日本軍による慰安婦問題をめぐって、安倍首相の発言が内外に波紋を広げている。

 首相は先週、記者団の質問に答えてこう述べた。「当初、定義されていた強制性を裏付ける証拠はなかった。定義が変わったことを前提に考えなければならない」

 これが米国などで「安倍首相、戦時中の日本による性奴隷を否定」「安倍首相、性奴隷に証拠なし」などと報じられた。韓国の宋旻淳外交通商相が不快感を示したりもした。

 だが、この解釈は行き過ぎていたようだ。きのうの参院予算委員会で民主党議員に真意をただされ、首相は何度も「政府の立場は河野談話に書いてある通りだ」と繰り返した。

 この問題についての日本政府の公式見解は、93年に出された河野官房長官談話である。旧日本軍が慰安所の設置などに関与し、「総じて本人たちの意思に反して行われた」と認めた。慰安所での生活について「強制的な状況の下での痛ましいものであった」としている。

 首相は就任直後に、この談話を受け継ぐと表明した。そのスタンスは何ら変わらない。誤解はやめてほしい。そう言いたいのだろう。

 首相には「強制性」について、こだわりがあるようだ。それが首相の発言をわかりにくくしている。

 女性を集めた業者らが事実上強制をするような「広義の強制性」はあったが、当局が人さらいのように連行するといった「狭義の強制性」はなかった。きのう、首相はそう説明した。

 だが、いわゆる従軍慰安婦の募集や移送、管理などを通じて、全体として強制性を認めるべき実態があったことは明らかだろう。河野談話もそうした認識に立っている。細かな定義や区別にことさらこだわるのは、日本を代表する立場の首相として潔い態度とは言えない

 首相の一言が大きな波紋を呼んだのは、首相自身がかつて河野談話を批判する議員グループの先頭に立ってきた過去があるからだ。

 このグループは、いまも河野談話の修正を求めようと議論を進めている。米国の下院に、慰安婦の問題をめぐって首相の公式謝罪を要求する決議案が出されたことに反発しているようだ。

 政府は河野談話に基づいてアジア女性基金を発足させ、元慰安婦への償いの事業に民間と協力して取り組んできた。自民党が連立する村山政権の時からだ。

 以後、橋本龍太郎氏から小泉純一郎氏まで4代の自民党首相が「おわびの手紙」に署名し、元慰安婦に送ってきた。戦争で蹂躙(じゅうりん)してしまったアジア諸国との和解のために、官民が連携して積み上げてきた努力なのだ。

 首相は政権として方針を決めた以上、要らぬ誤解を招く発言は避けるべきだ。日本の信用にかかわりかねない。米議会に対しては、こうした首相の手紙などの取り組みを説明すればいいことだ。

【社説】2007年03月06日(火曜日)付 朝日新聞

 この朝日新聞のお手紙にお返事が届いたようなので紹介しますね。

[慰安婦問題][核心をそらして議論するな]

 いわゆる従軍慰安婦問題の核心は、官憲による「強制連行」があったかどうかだ。

 米下院外交委員会で慰安婦問題に関する対日決議案が審議されている。日本の軍隊が若い女性を「強制的に性的奴隷化した」歴史的な責任を明確に認め、日本の首相は謝罪すべきだ、という内容だ。

 日本軍が組織的に「慰安婦狩り」をしたかのように決めつけている。だが、日本政府の調査でも、これを裏付ける文書はない。歴史家の間でもこうした事実はなかった、というのが「定説」だ。この決議案を提出した議員らは、これらを覆すだけの確かな資料があるのか

 安倍首相は国会で、決議案は「客観的事実に基づいていない」と語った。麻生外相も、同様の見解を示して「甚だ遺憾だ」と述べた。曲解に満ちた決議案である以上、政府は事実を正確に説明して、採択を阻止しなければならない。

 首相は、慰安婦の募集について、「狭義の意味の強制性を裏付ける証言はない」と強調した。「官憲が家に押し入り、人さらいのごとく連れて行く、『慰安婦狩り』のような強制的なもの」、つまり、官憲による強制連行はなかったということを明確にした。

 その一方で首相は、民間業者による、本人の意に反した「広義の強制性」があったことを認めた。だが、こうしたケースと、軍による強制連行とは、まったく違うものだ。

 「強制性」を拡大解釈し、核心をそらして非をならす一部のマスコミや国会議員らは、今後も内外に誤った認識を広げるだけだ。

 それにしても、この問題は、なぜ、何度も蒸し返されるのか。

 その最大の理由は、1993年、当時の河野洋平官房長官が発表した談話にある。それには、慰安婦の募集に「官憲等が直接これに加担した」などと、日本軍が強制連行したかのような記述がある。だが、これが裏付けのないまま書かれたことは、元官房副長官らの証言ではっきりしている。

 自民党の有志議員らは、談話のあいまいな表現が、誤解を生む原因になっているとして見直しを検討中だ。米下院の決議案は、「談話の内容を薄めたり、撤回したりする」ものとして、こうした動きをけん制している。しかし、不正確な談話を見直すのは当然のことだろう。

 河野談話を発表した背景には、韓国側の圧力を前に「強制連行」さえ認めれば問題を決着できるとみた甘さがあった。政府は米下院決議をめぐり、再び、外交上の失策を繰り返してはならない。

(2007年3月7日2時0分  読売新聞) 社説

 読売新聞の社説の通り“日本政府の調査でも、これを裏付ける文書はない。歴史家の間でもこうした事実はなかった、というのが「定説」”です。つまり、“決議案を提出した議員らは、これらを覆すだけの確かな資料があるのか”ということが論点となるはずなのに、“核心をそらして非をならす一部のマスコミ”の代表格である朝日新聞は“いわゆる従軍慰安婦の募集や移送、管理などを通じて、全体として強制性を認めるべき実態があったことは明らか”と述べつつも、意図的に“官憲による”という主語を省き、ミスリードを狙って誤った認識を読者に植え付け、また、“細かな定義や区別にことさらこだわるのは、日本を代表する立場の首相として潔い態度とは言えない”と巧妙に論点をずらしながら自らのミスリードをも正当化し、最後に“首相は政権として方針を決めた以上、要らぬ誤解を招く発言は避けるべき”とこの不正確な談話を見直すことすら否定しています。

 その中で、塩崎官房長官が国内外での議論の広がりと過熱化に懸念を示し、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」も河野談話見直しを求めない方針を決めましたが、これは明らかに誤りです。

 河野談話に“慰安婦の募集に「官憲等が直接これに加担した」などと、日本軍が強制連行したかのような記述”がある以上、広義、狭義と定義してみてもまったく意味の無いことです。

 首相が“官憲による強制連行はなかったということを明確”に主張しながらも、それに対する明確な反論が一切なされず、ただ“河野談話”のみを論拠として追求されている以上、その誤りの元凶を正すことは官邸の義務だ。

 この明らかに逃げを打つサヨク勢力に対して、議論の広がりと過熱を恐れて“河野談話”の継承を繰り返し主張し、その見直し要求を自制して火消しに走るなどということは愚の骨頂です。こうやって息を潜めることによって、今回の決議はやり過ごせるかもしれませんが、不正確な談話を不正確なままに先送りしておくことが、将来にわたり禍根を産むことは間違いありません。

 しかしながら、有志議員が“見直しを自制”したということは、ある意味、この談話の見直しを“首相の判断に任せた”ということになります。これ以上、外交上の失策を繰り返す必要はありません。近い将来、この談話の見直しが安倍首相自らの手によって発表されることを期待します。

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コメント

朝日新聞は、いよいよ腐臭を発するメディアとなりましたね。
こんな新聞をいまだに読んでいる人がいるとは・・・(呆)
洗脳されちゃうと、腐った匂いすら『い~い香り♪』って思いこんじゃうのかね?

投稿: アサピー嫌い | 2007年3月 7日 (水) 21時13分

 「朝鮮日報の日本版かい?」と揶揄されていたが、とうとう、中身まで売り飛ばしてしまったようだ、シナ共産党の機関紙人民日報と変わらない内容ですが、この頃ネットで人民日報を読めますので、国内ネタは捏造や創作が多い朝日新聞は用済みになるでしょうね。

 国民の味方として伝えるべきを敢えて無視して、外国勢に利益を誘導する様な偏向した記事を書くのが社風の様ですから、自分の立つべき場所を喪って行くのもやむを得ない、資金援助を受けているシナ共産党からも、シナのバブルが弾ければ、却って邪魔にされるだけでしょう、キオスクの店頭から朝日新聞と言うブランドが消える日も近いですね、キット。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年3月 7日 (水) 21時55分

社説を引用するときは、冒頭に新聞社名をもってこないと、読む側は勘違いします。

最初の朝日の社説をゴーリキーさんの意見かと思って読んでいましたよ、途中まで。
ゴーリキーさん、変節したのか、と(-_-;)

ブログランキング応援クリックせずに、途中で読むのをやめようかと思ったですよ。ちょっと気をつけてくださいね。

投稿: 通りすがりZ | 2007年3月 7日 (水) 22時16分

若者が国のために命を投げ出し老若男女が戦争に取り組んでいた戦時中、おおむね正常に運営されていたとされる、いわゆる従軍慰安婦問題が20世紀最悪の人権侵害であると評価する連中の話など真剣に聞く必要はないはずだ。
(冷戦中でさえ)経済交流を保っていた日本国に対する民間人拉致事件という裏切り、拉致したまま白を切ろうとしてる北朝鮮とその協力者こそ最悪だと日本人として評価する。すべてがクリアにならない限り当然、北朝鮮人など信用できない。こんな卑怯なやり方に誤魔化されてはならない。

投稿: 正念場だろう | 2007年3月 7日 (水) 22時29分

マスゴミが勝手に作り出す支持率なんてものを気にしないことにした安倍総理を逆に強力に支持します。安倍カラーを強力に打ち出してガンガンやって下さい。

投稿: マスゴミ不信 | 2007年3月 7日 (水) 22時30分

この問題を曖昧なままにしてはいけない。
一番の責任は加藤紘一・河野洋平・朝日新聞に在る。
・加藤紘一は外務省出身だぞ外交交渉を知らんのか?
・この問題以外にも支那に何兆もの金を貢いだ河野洋平が
 何故衆院議長をやって居られるんだ。
・嘘を垂れ流して責任を取らない新聞など不要だ。

膿は出し切らなくてはいけない!!

二人は政治家を辞めろ!!
朝日は廃刊だ!!

投稿: 青雲大空 | 2007年3月 7日 (水) 23時45分

とにかく慰安婦問題については、小林よしのり著「戦争論2」の「総括・従軍慰安婦」を読んでみてほしい。
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。

投稿: a | 2007年3月20日 (火) 09時05分

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