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2007年1月 3日 (水)

さよなら“有識者会議”

新年早々めでたいことです。

安倍首相、女系天皇容認白紙へ 典範改正視野に議論

 安倍晋三首相は、政府の「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大総長)が平成17年にまとめた、象徴天皇制の維持を目的に女系皇族にも皇位継承権を認めるとの内容の報告書を白紙に戻す方針を決めた。秋篠宮家に悠仁(ひさひと)さまが皇室の約40年ぶりの男子として誕生され、報告書の前提条件が変わったと判断した。ただ、皇位の安定的継承は依然、課題として残っており、男系による皇位継承維持の方策について、皇室典範改正や特別措置法制定を視野に、政府部内で議論を始める。

 男系継承は、125代の現天皇陛下まで一度の例外もなく続いており、現行の皇室典範も、1条で「皇位は男系の男子が継承する」と定めている。しかし、平成17年11月に、首相の私的諮問機関である有識者会議が父方ではなく母方の系統に天皇をもつ女系天皇をも容認する報告書をまとめた。これをもとに、政府は皇室典範改正案を国会に提出する方針だったが、昨年2月の秋篠宮妃紀子さまのご懐妊により国会提出が見送られた経緯がある。

 これに関連、安倍首相は官房長官時代の昨年9月、フジテレビの番組で有識者会議の報告書について、「ずっと男系で来た伝統をすぐ変えるかどうか、慎重になるのは当然ではないか」と発言していた。男系維持の方法としては、昭和22年に連合国軍総司令部(GHQ)の意向で皇籍離脱した旧宮家の皇籍復帰や、現在の宮家の継承などを挙げていた。

 ただ、皇室典範では、旧皇族の皇籍復帰や、皇族が養子をとることは認めていない。皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ皇位継承権3位の悠仁さまのご誕生で、現行法下でも当面の皇室存続のめどはついたものの、将来にわたって安定的な皇位継承が確保されたわけではなく、何らかの法改正が求められていた。

 このため、首相は、昨年9月の官房長官としての記者会見では、「皇位の安定的な継承のためには、皇室典範の見直しを含めた検討が必要だと考えている」と指摘。また、下村博文官房副長官も9月に、悠仁さまのご誕生を祝う集会で、政府として「新たな法律改正をどう考えていくのか、大切な時期だ」と表明していた。

 ただ、女系継承容認を打ち出した有識者会議は現在、形式的にまだ存続している。このため、首相は有識者会議のメンバー入れ替えや改廃についても検討する考えだ。

(2007/01/03 06:38) 産経新聞

 天皇家は、“125代の現天皇陛下まで一度の例外もなく”続いており、その“「ずっと男系で来た伝統をすぐ変えるかどうか、慎重になるのは当然ではないか」”という安倍首相の発言は日本人ならば当たり前の考えです。

 よって、その継承はあくまでも男系維持を前提にした安定した継承方法を議論すべきであり、有識者会議が打ち出した女系継承容認などという結論はこの伝統を無視した暴論にすぎない上に、天皇制を破壊する事実上のテロ行為です。このような当たり前のことも分からない“自称有識者”による会議などは即刻解散すべきであることは明白であり、“メンバー入れ替えや改廃についても検討”と自らの考えを語った安倍首相の今後の決断に期待します。

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コメント

年号には元号をつかいましょう!!

投稿: pi | 2007年1月 3日 (水) 13時46分

初笑いさせていただきましたので、感謝の応援クリックをしときました。

投稿: ありがと | 2007年1月 3日 (水) 14時07分

ゴーリキーさん、新年明けましておめでとうございます。
本年もいろいろとご教示下さい。

さて皇室典範改正問題ですが、小泉氏の発想が基本的に間違っていました。

皇室典範を改正するかどうかは、本来臣が考えることではありません。天皇家がお考えになることなのです。我々が天皇を国家の象徴であり国民統合の象徴としたのは、主権者である国民の総意に基づいていることは確かです。

天皇家がどうあるべきかなどはまさに今上陛下を頂点とする天皇家がお考えになることであって、内閣総理大臣ごときが思いつきで考えることではありません。小泉氏は大臣すなわち天皇の臣なのです。臣が君をどうこう考えること自体不敬の極みであります。

陛下ご自身にもいろいろお考えがおありのことでしょう。皇族方、そして今は臣籍降下されている旧皇族方が天皇家の今後についてお考えいただく、つまり親族会議で考えていただく。もちろん本当の有識者も参加して専門的な意見を開陳する。そして出た結論を臣である国民の代表の国会が皇室典範の改正として議決するというのが正論だと考えます。

誰を天皇にするかなどは臣民の分際で考えることではありません。天皇家がお決めになった順序により皇位を承継された方をわれわれ国民が国の象徴であり、国民統合の象徴としていただくわけでありまます。

小泉氏は臣の分際で危うく彼自身の道を誤るところでした。

投稿: weirdo31 | 2007年1月 3日 (水) 14時14分

 全く同感です。
 女系天皇が登場すれば、王朝が替わってしまうのですからね。125代が”ただの1代目”の”振り出しに戻ってしまう”のですから。

投稿: 柳生すばる | 2007年1月 3日 (水) 22時27分

全く同感です。天皇家のことは天皇家で決めればよい。
“皇歴2667年”が“元年”に変わると思えば、軽々しく“女系”などという言葉も使えないはずです。

投稿: takayuu | 2007年1月 4日 (木) 22時44分

 何はともあれ、あの「有識者」会議を解散したのはメデタイ限りです。

 有識者と言うが、皇室の歴史も、その意義も、皇統の貴重さも、それが無くなった時、国民が感じるであろう失望感も、丸で考慮に入っていない、無知で、手前勝手な主義を滲ませた結論が、女系天皇容認論だったと思います。

 一体、会議メンバーの何処に「有識者」が居ただろうか、ロボット工学者や、国連難民高等弁務官に、一般人より高い皇統や皇室に関する知識が有ると言う保証があるだろうか、私には全く思えない、ましてや、名高きフェミニストまで居るのでは、会議者の名前を聞いただけで、議論抜きでも結論が予想できた様な話しだ。

 「高い学問を修めている」、「国際的な問題の処理能力に長けている」等々、実際問題の解決に何等寄与しない事を選考基準にするので有れば、この様な愚かしい事が何度も繰り返されるに違いない、その都度、国民は貴重な税金を払って、無用の混乱を買う事に成るわけです。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年1月 5日 (金) 23時30分

はじめまして,ブルーフォックスと申します.
私は雅子皇太子妃殿下そして東宮ご一家の有り様に皇室の将来を案じ,サイトを立ち上げている者です.

http://bluefox-hispeed.iza.ne.jp/blog/list

両陛下や秋篠宮ご一家がご皇族としてのお勤めを立派に果たされているのに対して,雅子皇太子妃殿下は長期に渡り祭祀や公務を休み続けている一方で,静養や私的外出には海外にでも行かれると言った不可解な振る舞いをされ続けています.

国民の中からはこうした妃殿下へのお振る舞いに疑義が上がってきていますが,それをも“ご病気”を理由に擁護し,のみならずそれ以後の議論を封じ込めようとする空気が保守にも左翼にもあります.

しかし,妃のお振る舞いには“ご病気”であることを差し引いてもなお不可解なことが少なからずあります.
例えば皇太子御一家で妃殿下の母方祖父・江頭豊氏(水俣病の大罪人)の葬儀に参列したことです.
しかもこれは,次代の両陛下が水俣病に今尚苦しむ方々の心を無視したことと言わざるを得ません.

また,雅子妃やお父上・小和田恒氏の思想には,かなり反日的・左翼的なものが見え隠れしています.
(詳しくは以下を)
http://bluefox-hispeed.iza.ne.jp/blog/entry/108472/

http://bluefox-hispeed.iza.ne.jp/blog/entry/111808/

このままでは悠仁親王殿下ご生誕で皇位継承はひとまず安泰どころか,次代徳仁天皇陛下の御世にご皇室の権威は失墜してしまいます.

この事態に左翼らは、雅子妃殿下のお振る舞いをご皇室の権威失墜に利用しようとうごめいています.
しかし保守の側はこの問題に関してあまりにも消極的です.この問題を故意に無視したり,東宮ご一家を盲目的に信じていたり,あるいは東宮ご一家を批判する者は全て左翼の工作員としか見なかったり.

(先日はさらに,皇室にはあるまじきこととして,高円宮承子女王殿下の皇室スキャンダルがスクープされました.
そのことに対しても,保守系のサイトはほとんどが沈黙してしまっております.)

保守派の皆様,こうした問題から目をそむけていていいのですか?
日本と日本人をお守りすべき次代の皇后陛下が反日的・左翼的な思想をお持ちになる,という,あってはならない事態
たとえば維新政党・新風様や,ネット連合新風連の皆様は,この問題をどのようにお考えなのでしょうか?
東宮問題解決に立ち上がりましょう!

※あちこちに伺っていますのでもしかしたらこちら様に伺うのを忘れるかもしれませんが,今後とも,拙サイトともどもよろしくお願いいたします.


投稿: ブルーフォックス@東宮を憂う | 2007年2月14日 (水) 21時05分

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