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2007年1月11日 (木)

カルト教団の闇

日本の美術館が盗品の収拾をしていたらしい。

伊政府、日本政府に要請「盗掘品返して下さい」

 イタリア政府は、日本国内の美術館所蔵品に古代ローマ遺跡から盗み出された遺物が多数含まれているものと判断し、近くこれら遺物の返還を要求する方針だ、と読売新聞が11日報じた。

 同紙によると、イタリア政府は盗掘品の疑いがある100点の古代ローマ遺物リストを作成し、日本の文化庁に対し早期返還に協力してくれるよう要請するという。

 外国政府が日本に対し、このように大規模な遺物返還要求をするのは前例がない、と同紙は指摘した。

 また、イタリアの検察は、海外に居住している日本人古美術商が国際盗掘品市場に介入していたほか、相当数の盗掘品を日本の美術館などに引き渡していたものとみて、捜査を進めているという。

 検察当局が特に関心を抱いている遺物は、滋賀県甲賀市の美術館「MIHOミュージアム」が所蔵している古代ローマの彫像やフレスコ画など約50点。

 これら遺物は、スイスのバーゼルを拠点とする盗掘品国際密輸組職からMIHOミュージアムが買い上げた可能性が高い、とイタリア側はみている。

2007/01/11 11:32 NEWSIS/朝鮮日報JNS

 “「MIHOミュージアム」”は宗教法人 神慈秀明会が所有する美術館です。

 宗教法人 神慈秀明会は、岡田茂吉を教祖に持ち、小山美秀子が開祖に、小山弘子を会長に持つ新興宗教団体です。

 今回問題になった「MIHOミュージアム」のMIHOは、見ての通り開祖の名前から来ており、総工費260億円をかけて建設されました。そしてこの由来から見て推察されるとおり、宗教法人 神慈秀明会はいわずと知れたカルト教団です。

 その布教方法はいわゆる手かざしであり、1970年の独立から1996年頃までは「あなたの健康と幸せをお祈りさせてください」という声かけで活発な布教活動が有名で、その強引な献金活動は社会問題を引き起こし、特に1995年の長野県松本市における教団施設建設が住民からの反対運動にあったことが、建設阻止に至るまでのドキュメンタリーとして書籍が出版されています。海外にも拠点を持ち布教活動を行っているが、フランス議会からは統一教会、エホバの証人、幸福の科学、創価学会、霊友会、崇教真光と共に、セクト指定を受けています。

 今回の盗掘品疑惑のおきた美術品の数々は、去年、4月20日に大阪国税局に摘発された16億円の脱税と看做されたいわくツキのものです。これは2003年11月に開祖が死去した際、「MIHOミュージアム」所蔵されていた会主が個人所有する美術品を、同会に寄贈されたように処理されていたものが偽造と判断されて摘発を受け、追徴金約10億円を支払ったものです。つまりは「MIHOミュージアム」所蔵品は未だに小山弘子会長の個人所有というわけです。

 今回、イタリア政府より盗掘品の指定を受けた美術品は、MIHOミュージアムが買い上げたものではなく、元の所有者である小山美秀子が個人的な資産として買い集めたものです。この朝鮮日報の記事のように、日本の美術館が盗品の買い付けをやっているように書かれるのはいささか心外といわねばならない。

 ここまで掘り下げるならば、今回の事件も金満カルト教団の起こした事件として、その性質を考えればさもありなんと納得できるところですが、読売新聞の元記事を見ても、この美術館が“潤沢な資金を持つことで知られている”という紹介はされていても、その所有者が宗教法人 神慈秀明会であり、その所蔵の美術品がかつて脱税の対象として追徴課税を受けたことは一言も触れていません。

 この事件はカルト教団という闇が信者から集めた資金が、同じく闇の組織から美術品を買い集める為の資金になっていたという点で非常に問題だといえます。検察当局はこういった闇のつながりを解明し、違法性が証明され次第、イタリア政府の返還要求に従い、直ちに返還の手続きを取るように願います。

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参考サイト

神慈秀明会 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宗教法人「神慈秀明会」、会長ら16億円申告漏れ 薔薇屋書店

神慈秀明会被害ネットワークHP

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コメント

韓国メディアがこの話題を記事として取り上げたのは、ようは日本に関する醜聞を喜ぶ韓国人の欲望を満たすためでしょう。
この話題が韓国のメディアで取り上げられるのを見て思い起こすのは、日本各地の寺院で多発する仏像の盗難事件です。
盗まれた仏像が韓国で見つかる事例も複数あり、中にはその盗品の仏像が韓国の国宝なり重要文化財なりとなっている例もあるという記事を、以前どこかで読んだのですが、詳しくは覚えていません。
日本から調査なり返還なりの要望が出されても、韓国人の悪びれる事もない対応、そして想像どおりの返還拒否という話だったと思います。
この辺の日本人には理解不能の感覚は支那朝鮮ロシアに共通のものですね。
イタリア政府は日本政府なら真摯に対応してもらえると信頼して返還の要求を出してきているのでしょう。

投稿: 杉本 | 2007年1月12日 (金) 00時39分

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