中共の対日工作
天皇誕生日祝賀会に李登輝前総統が初出席。
【台北=石井利尚】台湾の李登輝・前総統(83)は19日、日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所が台北市内のホテルで開いた天皇誕生日の祝賀レセプションに出席した。
日本と台湾は外交関係がないが、同事務所は、中国の反対を押し切って2003年から祝賀会を開催し、台湾政財界関係者を招いてきたが、中国が「独立派の総代表」と非難する李氏の出席は初めて。
(2006年12月19日20時39分 読売新聞)
2003年に中国の反対を押し切ってはじめられた祝賀レセプションは、ようやく当初果たせなかった李登輝前総統の出席を実現したようです。
ひとまず、めでたいことではありますが、一方で、この祝賀レセプションがはじめられた当初、あれだけ反発した中国が沈黙を守っていることは不気味です。
中国外交部は13日、日本の財団法人交流協会台北事務所が12日に行った天皇誕生日祝賀レセプションについて次のようなコメントを発表した。
中国側の度重なる申し出にも関わらず、日本側が天皇誕生日レセプションを台北で開催し、台湾当局の「外交部長」、「総統府秘書長」ら要人を招待したことに対し、われわれは強い不満を表明する。
台湾問題は中国の主権および領土の保全に関わり、中国側はいかなる国家、いかなる形式であろうと他国の台湾当局との公的関係、公的交流に反対する。日本側の措置は、中日共同声明の関連の原則、精神に背くものだ。中国外交部は在中国日本大使館に再度厳正な申し入れを行い、日本側が劣悪な影響を取り除き、類似事案を二度と起こさないよう要求した。(編集SO)
「人民網日本語版」2003年12月14日この日本の主権を無視した“類似事案を二度と起こさないよう要求”は、今回の李登輝前総統の出席で最高潮に達したはずです。しかしながら、人民日報には関連記事はなく、日本のメディアも読売のみが取り上げた程度であり、どうやら意図的に隠蔽されているようです。
その一方で、媚中派議員の動きが活発化してきたようです。
河野洋平衆院議長は20日、中国国際貿易促進委員会の招きで25日から中国を訪問することを明らかにした。27日までの滞在中、胡錦濤国家主席、呉邦国全人代常務委員長、唐家セン国務委員(前外相)らと会談し、日中関係全般について意見交換を予定している。
河野議長は9月に故橋本龍太郎元首相の後任で、日本国際貿易促進協会会長に就任。今回は就任あいさつを兼ねての訪問で、元首相の二男の橋本岳衆院議員も同行する。
(2006/12/20 17:40) 産経新聞
そしてあの人も
【北京・大塚卓也】中国の対日政策トップの唐家セン国務委員(前外相)は18日、自民党の加藤紘一元幹事長と北京で会談し、「主要な指導者が来春訪日することが内定している」と語り、中国当局として初めて指導者の来春の訪日を明らかにした。全国人民代表大会(全人代)が終了する3~4月ごろの温家宝首相訪日を示唆したとみられる。また、唐国務委員は「安倍(晋三)首相の10月の訪中は一日限りだったので、都合のいい時に再度訪中してもらいたい」とも語り、首相の来年中の訪中を要請した。
唐国務委員は、「日中国交回復35周年を迎える来年は日中間の交流をさらに活発化させる必要がある」としながらも、「盧溝橋事件、南京事件から70年でもあるので、両国間の敏感な問題を適切に処理する必要がある」とも述べ、「歴史問題」が再燃しないよう日本側の配慮を求めた。
毎日新聞 2006年12月19日 0時59分
こういった媚中派議員を招待してそれを政府要人が接待し、日中関係の重大な発表を行うという手順は、使い古されてきた中共外交の手段です。
小泉首相によって、今は閑職に追いやられている媚中派を、回復しつつある日中外交の橋渡し役として利用することで、政府内で一定の存在感を持たせ、交渉を有利に進めたいという中共側の意図があることは明白です。
このように、中国で重大な接待を受けるということは馬鹿で無能の証明です。こういった扱いを受けて、自分たちが日中間を取り持つ重要人物と勘違いしているのであればめでたい限りです。
中共はかねてからの指摘の通り、自らの強硬姿勢が日本世論を硬化させたことを反省して表面上は騒ぎ立てず、媚中派議員を利用して内面から崩していくという作戦に切り替えたようです。建前より実利を取るようなやり方は、実に中共らしいといえますが、日本人はこういったやり方に弱いから困ったものです。
小泉首相が8月15日に靖国参拝を強行することが間違いない情勢となってから、それまで対立してきた媚中派議員が一斉に安倍支持に動いたことから見ても、その方針は今年半ばには決定していたようです。最近、古賀誠が靖国分祀に動き始めたことから見ても、今後は媚中派議員の動きがますます活発化してくるものと思われます。彼らを生温かく観察しつつ、サヨクマスコミの世論操作に乗らないように気をつけねばなりません。
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コメント
河野にメール出します。少しは日本のためになることをして濃いと。税金で出張するのですよね?だとしたら出張のレポートを国民に提出して欲しい。
投稿: 嫌中流 | 2006年12月21日 (木) 11時28分
自民党所属議員が勝手に海外へ出張して外国要人と会談するのは党として管理がないということか?普通は幹事長なり政調会長へ出張願いを出して許可をもらうようなシステムが必要じゃないの。党の外交方針に外れたことを発言した場合は懲罰にかけるぐらいやれよ。国会が終われば中国参りして指示を仰ぐなんて、河野さん早く辞職してくだされ。
投稿: makotobito | 2006年12月21日 (木) 12時24分
上記の『ド素人が行く』氏は、いわゆる『なりすまし右翼』 ではないでしょうか?
安倍氏や麻生氏を叩いて、ネット右翼を現政権のアンチにしようという工作がみえみえですな(笑)
たしか富田メモの時も、「天皇の大御心」をかざして、煽動した連中もいましたね。
サヨクの連中は、伝統的な反日手法では陣営を崩せないとみるや、今度は味方のふりをして、引き込もうという作戦に切り替えたんでしょうか。
たしかに、教育基本法改正、憲法改正、どれも反日にとっては、生存をかけた戦いですもんね。
今さら見栄もなにもあったもんじゃないんでしょう。
だけどま~、「便衣兵」(笑)となっても、卑怯なやり方だけは隠せない。
「アッチ方面の人」であることが、まるわかりです(爆)
投稿: お笑いお花畑 | 2006年12月21日 (木) 15時19分
売国奴河野は支那に行く必要なし。
行っても国益にはならない。無駄な税金の浪費だ。
投稿: Hatumagodekita | 2006年12月21日 (木) 17時30分
結局、混乱させるのが目的なのでしょう。
しかしながら、安倍首相には戦う姿勢が足りないのも事実です。本気で朝日をはじめとするメディアとうまくやっていけると思っているようでは問題ですね。
投稿: takayuu | 2006年12月21日 (木) 21時45分