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2006年12月18日 (月)

永遠の10年

“10年で追いつく”は“永遠の10年”となったようです。

現代経済研究院「韓国経済は日本に追いつけない」

 現代経済研究院は19日、「韓国と日本の経済格差は埋まらず、日本に追いつくのは不可能」という懸念が出ていることを明らかにした。同研究院は「韓国経済、日本に追いつけないのか」という報告書で、「このところ日本経済は52カ月以上続く過去最長の景気回復を記録している一方、韓国経済は通貨危機以降、新たな活力を得られず、今後格差はさらに広がるだろう」と指摘した。

 同報告書は「韓国の成長の鈍化は日本より早い。日本の景気回復は今後も続くものとみられ、一部では韓国が日本に追いつくのはこれ以上不可能だとの懸念も出ている」としている。韓日における一人当たりの国内総生産(GDP)の格差は1995年に3万330ドル(約358万円)で最高値を記録、その後は去年の1万9047ドル(約225万円)まで縮まったが、日本の経済回復が続けば、格差はさらに広がる見通しとのことだ。

 同報告書は、韓国の限界は「模倣型技術戦略」にあると指摘する。物まね戦略で成長してきたため、技術力育成がおろそかになったという意味だ。1981年から2004年までの韓国の技術貿易赤字は315億ドル(約3兆7160億円)に達するが、日本は同期間で515億ドル(約6兆760億円)の黒字だった。技術力が育っていないため、中核部品や材料を日本から輸入し製品を作る。このため、韓国の輸出が増えれば増えるほど、対日貿易赤字も大きくなるというパラドックスが続く

 その上、生産性の格差も広がっている。韓国と日本の労働生産性格差は1995年に1時間当たり29.3ドル(約3460円)だったが、2000年には29.5ドル(約3480円)になり、2005年には29.9ドル(約3530円)になった。

 こうした状況を覆す戦略を立てるべき立場にある政府の競争力も、日本の方が上昇している。スイス国際経営開発院(IMD)が発表した国家競争力ランキングで、政府の効率性は韓国は下落(2002年26位→06年47位)した一方、日本は改善(28位→15位)している。現代経済研究院のユ・ビョンギュ経済本部長は「日本に追いつこうという姿勢から脱却しなければならない」と話している。

2006/12/18 08:31 朝鮮日報/朝鮮日報JNS

 韓国経済の最大の問題点は、“技術力が育っていないため、中核部品や材料を日本から輸入し製品を作る”という産業構造の空洞化にあります。そして“韓国の輸出が増えれば増えるほど、対日貿易赤字も大きくなるというパラドックス”のために為替変動の影響をモロに受け、日本との差がどんどん広がっているようです。

 この産業構造の空洞化の原因は、韓国内の全輸出企業が登録している“韓国貿易協会”にあります。この“韓国貿易協会”では、毎年、業界ごとに貿易目標額を振り分け、この目標額を達成できなかった企業にはペナルティが課せられています。このことから、自社系列の部品供給企業を育成するよりも、利益率を犠牲にして最も近場の工業国である日本から精密部品や高付加価値な中核部品や材料を輸入して製品を作り、輸出することを長年続けてきたことで、自国の中小企業の技術力育成をおろそかにしてきました。

 そして、もう1つは文中でも指摘されている“「模倣型技術戦略」”にあります。“物まね戦略で成長してきたため、技術力育成がおろそかになったという意味”とありますが、何のことはなくただの“パクリ”です。

 日本が新製品を出せばそれをパクリ、また、地理的要因を生かして日本に大量にスパイを派遣してパクリ、在日企業を通じてそのままパクれば、新製品を作り出すのに技術投資も何もいらないわけで、これほどうまい手はありません。

 つまり、韓国経済の不振の根本的な原因は、日本に近いという地域性を利用して楽して稼いでうわべだけをパクリ、韓国企業が成長に必要な努力を怠ってきたことにあるのです。

 しかし、何故今、このような“物まね戦略”が破綻したのかといえば、日本が”失われた10年”の間に劇的な構造改革を成し遂げ、日本の産業界が重要部品生産の国内回帰と、生産技術をブラックボックス化したことにあります。

 この代表的な例として、液晶の亀山工場が有名です。シャープはこの亀山工場において、第4世代までの液晶生産技術が流出して台湾や韓国のメーカーに短時間でキャッチアップされた苦い反省を生かし、工場の建設段階から製造ライン、原料の輸送方法に至るまで全てをブラックボックス化することに成功しました。それは装置1つ1つの設置に至るまで徹底されており、立ち上げ作業やメンテナンス、改良は全て社内で賄い、新たな装置を独自開発する場合でも複数の業者に細かく分散して図面を渡すことで、図面数枚流出したところで、ノウハウが流出しない手法をとっています。これによって工場へ入るのは材料だけ、出てくるのは製品だけという状態になり、日本企業の最大の強みである“生産技術”の流出が防げるようになったのです。この手法の徹底により、液晶分野において技術的に対抗できる韓国企業はサムソンだけになってしまいました。

 これは日本が行った“失われた10年”といわれる期間に成し遂げた構造改革の成果です。構造改革は多くの痛みを伴い、日本国民の多大な犠牲をもって成し遂げられ、現在も非正規雇用などの社会問題を解決できないままとなっていますが、その痛みは確実に成果として実を結ぼうとしています。

 韓国もようやく自国の現状に気付き、日本に素直に学ぼうとする姿勢が見えてきたようですが、それだけで痛みを伴う構造改革が出来るかどうかは甚だ疑問です。つらいことがあればすぐに投げ出し、反日や民族主義に見られるような現実逃避をすぐに始めてしまう国民性では、10数年にわたる年月を耐えて改革を掴み取るような真似は出来ないでしょう。

 うわべだけのパクリ戦略が瓦解した程度で“「日本に追いつこうという姿勢から脱却しなければならない」”なんて態度を取るのは100年早い甘えるのもいい加減にしろ

 しかし、日本の構造改革もまだ始まったばかりです。アジア諸国は先駆者である日本を手本に確実に進歩しています。日本は「アジアの実践的先駆者(ソートリーダー)」として、北東アジアから、中央アジア・コーカサス、トルコ、それから中・東欧にバルト諸国にいたる地域に「自由と繁栄の弧」を作り上げなければなりません。

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参考サイト

国内最大の液晶生産拠点「シャープ・亀山工場」訪問記 impress Watch

「自由と繁栄の弧」をつくる 麻生外務大臣演説

日本はアジアの実践的先駆者、Thought Leaderたるべし 麻生外務大臣演説

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コメント

まさに、「美しい日本の・・・」シャープ路線の成功ですね。
これからは、「美しくて、しかもたくましい」日本の再生となるでしょう。

投稿: お笑いお花畑 | 2006年12月18日 (月) 17時29分

 油断は禁物、朝鮮人には出来なくても、シナ人には出来るかもしれません、同じ目先の利益を追う癖は有りますが、より現実的で徹底したところが有りますので、シナ人が本当の敵だと考えるべきです。、

投稿: ナポレオン・ソロ | 2006年12月18日 (月) 22時11分

インドも凄いですよ。
日本も油断している場合ではないです。

投稿: kubokawa | 2006年12月18日 (月) 22時54分

2chの東ア板で、全く正反対の事を言っている下記の記事も目にしましたが、それは韓国の国内向けなのでしょうか?(それにしても同じ新聞社が、ほぼ同じ日に、全く正反対の分析を載せるというのもすごいですね。)

自分は2chにコメントを書き込んでいる時間があまりないので、東ア板にアップされている韓国の新聞社の記事だけをザット見ることも多いのですが、「韓国経済はすごい」と「韓国経済は駄目だ」という両極端の記事が、短期間に入れ替わりでてきますね。

おまけに韓国語の記事、日本語の記事、英文記事で、出ている記事(読者に信じさせたい事?)が違うことも、よくあります。
彼らは「情報かく乱戦術」でもしてるつもりなのでしょうか?


ソース:朝鮮日報(韓国語)[特派員コラム]韓国は日本を追い越すことができる
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2006/12/18/2006121801327.html

投稿: 通行人 | 2006年12月19日 (火) 00時51分

いつも参考にさせていただいています。
ご存じかとは思いますが、こんな話があります。

本田宗一郎氏『夢を力に―私の履歴書』より
昔、本田技研の創業者・本田宗一郎氏が台湾と韓国へ技術支援に行った。
技術を伝えて、しばらくすると台湾から「日本と同じものが作れるようになりました。是非見に来てください!」と連絡が入った。
台湾人は腕を上げたことを先生の本田氏に報告した。

そしてまたしばらくして韓国からも連絡があった。
「日本と同じものが作れるようになりました。もう来なくていいです。」
そして韓国は本田とのライセンス契約を一方的に解消し、エンジンからデザインまで全くのコピー品を“韓国ブランド”として販売し始めた。

つまり技術を盗み終わったら先生は「用済み」だと言い、しかも技術提供の代価であるライセンス料は払いたくないというのが韓国の言い分である。
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中国も、日本の技術を盗むことに関しては、韓国と似たり寄ったりの状況だそうですね。

投稿: みずき | 2006年12月19日 (火) 04時27分

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