「馬鹿」の見本
独裁者の独善もここに極めり。
「軍隊に今後、もっとカラオケ装置を送ろうと思う」-。北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」(10日付)は、金正日総書記が今年3月に軍指揮官たちとの会合で「カラオケ装置を支給された各中隊では雰囲気が完全に変わった」と喜ぶ言葉を紹介する記事を掲載した。
金総書記は「兵士らがカラオケ装置で歌を歌い、より高い点数を取ろうとして猛烈に頑張っており、歌のうまくない軍人も興味を覚えて歌を歌いたがっている」とうれしそうに語ったという。
同紙によると、金総書記が自らの手帳に、既に支給した部隊と今後送るべき部隊に分けてカラオケ装置の台数を記していると紹介すると、指揮官らは「激情があふれてくるのを抑えられなかった」と伝えている。
同紙は2003年10月にも、金総書記がカラオケを「思想教育の手段」として奨励するよう話したとの記事を掲載した。(共同)
(2006/12/22 01:03) 産経新聞
金正日の“「軍隊に今後、もっとカラオケ装置を送ろうと思う」”という頓珍漢な思い付きに対して、本来ならば軍規を厳正に守るべき軍の幹部たちが“「カラオケ装置を支給された各中隊では雰囲気が完全に変わった」”などと喜ぶなどというシュールな場面を目の辺りにすると、秦の時代の宦官・趙高の「鹿を指して馬という」という故事を思い出します。
金正日がよほどの馬鹿でなければ、こういった頓珍漢な思いつきは全て「鹿を指して馬という」的な軍幹部の忠誠を推し量る為の手段であると考えられます。そしてその思い付きが頓珍漢であればあるほど、その忠誠度はより試されるわけで、そういった意味では今回の“カラオケ装置を送ろうと思う”と語った金正日は本当に侮れない存在です。
そして金正日が“「兵士らがカラオケ装置で歌を歌い、より高い点数を取ろうとして猛烈に頑張っており、歌のうまくない軍人も興味を覚えて歌を歌いたがっている」”などと頓珍漢な言動をさらに続ければ、それに対して軍幹部も“「激情があふれてくるのを抑えられなかった」”と応えるなど、その忠誠度は底なしで、常人には計り知れないものがあります。
こういったやり取りを3年以上も続けている北朝鮮は本当に侮れない存在ですね。
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コメント
えーっと……それはひょっとしてギャ(ry……
ともかく、そんな金が有るのならインフラにでもまわすなりするのが社会主義国家というものではないのかと……
だいたい、軍隊にカラオケって相変わらず斜め上なんだか、そうでもして軍の機嫌とらなきゃクーデター起こされる恐れがあるのか……
なんだか
「歯向かわれない様に娯楽を与えて機嫌をとる」
↓
「忠誠を示すために上層部が阿諛追従を繰り返す」
↓
「効果が出たと思い込んでさらにエスカレートする」
の繰り返しのように見えてしまうのですが……
まさか外からはそう見えることまで図っているのか……
まさに侮れん……
投稿: Kronos | 2006年12月22日 (金) 13時28分
ゴーリキーさん、こんばんは。
このニュースどのように捉えればいいですかね。
ここまでしないと軍人の気を引けなくなった金正日政権の末期症状なのか。
カラオケごときで「ガス抜き」されて、涙を流しながら将軍様を敬愛する軍隊に守られて、金政権はあと数年はもつのか。
どちらにしても、カラオケに費やす金があるなら、他に費やすべきところがあるだろう・・・とは常識に基づく意見でしかなく、金ブタには永久に届かない声ですね、
投稿: ナルト | 2006年12月22日 (金) 17時57分
下手な芸人のネタよりよっぽど笑えます!!…しかし、相手は金正日。笑ってばかりもおられませんね。
かつて、金正日の享受に「ベルト引き締め運動」なる悪い冗談としか思えないものがあったのを思い出しました。
いわく、「一日二食にして、肥満を防止せよ!」というシロモノ。(突っ込みどころが多過ぎて何とも…)
投稿: くまがわ直貴 | 2006年12月22日 (金) 19時14分
いやいやいや・・・
皆さん!
カラオケは”人間をシゾフレ(精神分裂症)化させる”のですよ。つまり
軍隊の一体感を・忠誠心を結局は壊してしまうのです。
皆さんも上司がカラオケを歌っているとき誰も聞いてはいないでしょう?人のヘタな歌など聴くほど暇な者はおりません。
結局・個人主義が蔓延して北朝鮮軍の崩壊が始まると思います。
投稿: 柳生すばる | 2006年12月22日 (金) 23時43分
カラオケって日本発祥ですよね。
勝ちましたね。
マイク型核製造。
→北に贅沢品だが“温情で”輸出。
→“おおっ、やっと届いた”で、浮かれて“スイッチ・オン!!”
→北がなくなりました。
いい筋書きです。
投稿: マイク型核製造 | 2006年12月23日 (土) 01時30分