日本軍の名誉回復
64年ぶりに日本軍の名誉が回復されたようです。
【ロンドン14日共同】太平洋戦争中の1942年に日本占領下のパプアニューギニアで、旧日本軍が英国国教会宣教師ビビアン・レドリッチさん=当時(37)=を殺害したとされた事件について、レドリッチさんの地元、英中部リトルボーデンの教会が14日までに、現地住民による犯行だったことを明らかにした。
同教会は、実行犯らの家族など関係者が全員死亡したことを理由に、約64年ぶりに日本の「名誉回復」を確認。旧日本軍のレドリッチさん殺害を前提に、日本の教会が送った和解を呼び掛ける教会内の展示物を見直す考えを示した。
同教会によると、レドリッチさんは他の宣教師11人とともに42年7月、パプアニューギニアで活動中に殺害された。2002年に現地住民がレドリッチさんら2人の殺害について、自分の家族による犯行だったと現地の英国国教会の司祭に明かした。
残りの10人については依然として、旧日本軍が殺害したとされているが「明確な証拠はない」(同教会)という。11/15 (9:05) 共同通信
パプアニューギニアは血縁と同語同士の絆と支え合いが行動の基盤にあり、個人の生き方を制限しています。およそ800を超える母語によって、パプアニューギニアの部族は細分化されており、現在でも部族間のいさかいが絶えません。
部族はクランと呼ばれており、非常に強く結束しています。そして、もし、同族の誰かと他部族の誰かとの間にトラブルが発生した場合、部族の誰でも、相手部族の誰をでも捉まえて「仕返し」をしていいことが、全部族に通用する“社会ルール”であり、やられたらやり返すことこそ正義なのです。
ですから、近代化されつつある現代においても、法律よりもこの部族のルールが優先され、実際に殺人事件が起った場合でも、クランの一員でもある警察官は他のクランの自分のクランへの報復を恐れ、見てみぬ振りをすることが往々にしてあり、また、裁判になっても証人は報復を恐れて出廷しない為、証拠不十分で釈放されることが多いようです。当然ながら、復讐を成し遂げた犯人はクランの英雄であり、犯人には犯罪を起こしたという意識すらありません。つまり、この国では罪の意味が先進国の常識とは根本的に違うのです。そして、そのことはキリスト教信仰者が人口の90%を超えるようになっても何も変わっていません。英国はキリスト教の布教には成功しましたが、教化には失敗したというわけです。
今回、殺された12人の宣教師の内、レドリッチさんら2名の殺害を明かしたのみで、他の10名の宣教師を殺したのが日本兵ではないという“「明確な証拠はない」”としていますが、上記のパプアニューギニアの“社会ルール”を考慮すれば、その2名がクランとトラブルを起こした事によって殺害を告白した現地人の家族に殺害され、その他の宣教師も同じようにレドリッチさんを殺害したクランの仲間に報復されて殺害されたと見て間違いないでしょう。それに“明確な証拠”とはいいますが、日本軍が殺したという“明確な証拠”もあるわけでもなく、その根拠は、結局は彼らの“日本軍は悪、だから殺したに違いない”とういう思い込みに過ぎないのです。
戦後日本の問題は、“旧日本軍のレドリッチさん殺害を前提に、日本の教会が送った和解を呼び掛ける教会内の展示物”という事実を見ても分かるように、日本の進歩的、平和主義的なサヨク系自称知識人が、自ら進んで世界中の“旧日本兵の絶対悪”だという“事実”を発掘し、謝罪して回ることで自らの優越性を確認し、そこに戦後の占領政策である自虐史観によって失われた日本人としてのアイデンティティを、必死になって見出そうとしていることにあります。
そして発掘されたその“事実”は、“日本軍絶対悪”という前提があるが故に、証言だけでたいした検証もなしに受け入れられ、贖罪の対象となってきました。そして現在も彼らの歪んだ自尊心を満足させるためだけの為に、執拗に日本兵の名誉が傷つけられ続けているのです。
そしてデッチ上げの証言をする方も、適当に証言するだけで後はたいした検証もなしに受け入れられて謝罪され、場合によってはお人よしの日本人から、多少の寄付なり補償なりをもらえるわけですから、けして悪い話ではありません。
1997年10月17日発行の「週刊朝日」に、「ニューギニアで旧日本兵が行った残虐」という記事が載りました。「母は、この飯ごうでゆでられて…」というセンセーショナルな見出しで始まったこの記事は、1998年7月27日付の朝日新聞にも同じような内容が掲載され、旧日本軍の今まで隠されてきた残虐性を暴き立てました。そしてそれはまだまだ自虐史観が全盛だった当時は抵抗もなくすんなりと受け入れられ、自称知識人たちの自尊心を十分満足させたことでしょう。
しかしながら、この64,812名に上る被害者が戦時中に実際に存在したならば、戦況が悪化し、命からがら島を脱出した日本兵は、パプアニューギニアの“社会ルール”を考えれば、撤退中にクランの報復を受けて皆殺しにされ、誰一人として生還できるわけがなく、また、戦後もこの空前絶後の蛮行によって多数のクランに恨みをかったに違いない日本人は、島に上陸したとたんに報復を受け、皆殺しにされなければとても辻褄が合いません。フジテレビが暢気に「あいのり」のロケをやれるわけが無いのです。
(この朝日新聞のデッチ上げについてはこちらに詳しく載っていますのでご参照ください。)
以上のことを考慮すれば、この6万人を超える自称被害者が、日本の補償を餌にサヨク系自称知識人によって集められたことは容易に想像が付きます。そして、このようなことは戦後、あらゆるところで繰り返し行なわれ、そのたびに自称被害者が増え続けてきました。
現在、インターネットの発達によって、戦後サヨクマスコミやサヨク教師によって刷り込まれてきた自虐史観による洗脳から、徐々に解放されつつある日本人が増えています。その自虐史観より解放された日本人がまずやらなければならないことは、われわれ日本人によって陥れられた祖先の名誉回復なのかもしれません。
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コメント
朝日の記事は、私の中では100%デタラメです。ニューギニアで戦った祖父から、耳にタコができるくらい聞いた歌があります。米軍というより、病気と闘っていた南方戦線では、食料調達、薬(殆どは薬草)、病人の手当てのために、長く一つの部落に滞在しました。やがてその村を去るとき、部族の人達が感謝の気持ちを込めて歌ってくれた歌だそうです。
その短い歌詞の中に日本語も混じっています。残虐な軍隊というイメージを作りたい、ある集団の意向で書かれた(書かされた)、検証不可能なのを良いことに捏造した記事でしょう。
祖父も墓に入ってから名誉を毀損されるとは思ってもいなかったでしょう。1998年、私たち家族がマスコミ嫌いになった年です。
投稿: らしく | 2006年11月16日 (木) 02時03分
なんだか悲しいですね。
こうやって明らかになった真実は、大々的に報道して、貶められた人々の名誉と人権を回復して欲しいものです。
朝日などマスゴミは、過去の誤りに目を瞑ってそ知らぬふりが常ですが、そういう体質-ジャーナリズムなどとは程遠い正体を知る私たちは、それをしっかり周りに伝えていかなくてはいけませんね。
決意を新たにさせる、よい情報をありがとうございました。
投稿: rioca | 2006年11月16日 (木) 11時09分