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2006年11月14日 (火)

復党を拒否せよ

また毎日か。

中川幹事長:郵政造反組の復党容認を示唆

 自民党の中川秀直幹事長は14日午前の記者会見で、郵政造反組の復党問題について「希望者から申し出があれば慎重に検討する」と述べ、復党希望があった場合は容認する考えを示唆した。その際の条件として政権公約と所信表明の順守、国民の理解、この三つを満たしているかを執行部として判断しなければならない。何でもありということになってもいけない」と改めて強調。その上で、党紀委員会で審査を進める考えを示した。【大場伸也】

毎日新聞 2006年11月14日 13時46分

  中川幹事長は当初より、造反議員の復党問題については慎重な構えを崩しておらず、今回の記者会見でもその姿勢を強調しただけのように見えますが、毎日新聞にかかればそれが“容認する考えを示唆”した事になるから不思議なものです。何故だかさっぱり見当もつきませんが、毎日新聞社の内部には基本的な日本語の理解力に欠けている者が多数存在するようです。

中川幹事長「内閣支持率低下は復党問題が原因」

 自民党の中川秀直幹事長は14日、国会内で記者会見し、郵政民営化に反対した「造反組」の復党問題について「各種世論調査で内閣支持率が若干低下したのは、この問題が一部響いたと述べ、早期復党に慎重な姿勢を示した。

 中川氏はその上で、「国民の理解を得るには2度と党紀を破らない姿勢を示してもらわなければならない」と述べ、復党には「踏み絵」が必要だとの考えをあらためて示した。

(11/14 17:33) 産経新聞

 おそらく同じ記者会見を取材しながら、片や“容認する考えを示唆”とし、片や“早期復党に慎重な姿勢”とするとは、日本の新聞社は油断がなりませんね。ひとつの記者会見を理解する為には2~3紙比較しなければわからない。

 二つの記事を合わせれば読めば、中川幹事長は復党の条件として、“政権公約と所信表明の順守、国民の理解”が必要だとした上で、内閣支持率が低下した原因は“この問題が一部響いた”と述べていることがわかります。

 つまり、中川幹事長は、造反議員復党が内閣支持率を下げる要因、つまり“国民の理解が得られない要因”である限り、復党は無いと述べているわけです。

 その上で、“「国民の理解を得るには2度と党紀を破らない姿勢を示してもらわなければならない」”としていますが、おそらく、「踏み絵」を用意してそれに従う姿勢を見せたとしても、それによって内閣支持率が下がる限り、最終的に造反議員の復党に応じることは無いと思われます。ここでいう造反議員の「踏み絵」とは実は「国民の理解」に他ならないのです。

 中川幹事長は小泉首相と同じく、“既得権者の票をあてにしたら、参議院は負ける”と肌で感じているはずです。そのことは、今朝の朝日新聞のアンケートを見ても、教育基本法改正、NHKへの放送命令について反対に対して賛成が上回りながらも、造反議員の復党問題、その一点が内閣支持率を下げる要因となっていることを見ても明らかです。

 片山、青木両氏の口車に乗った形で、安易に造反議員を復党させるようなことがあれば必ず参院選で自民党は負けます。中川幹事長は復党を拒否することで右にも左にも野党にも自民党の一部議員にも嫌われることになるとは思いますが、幹事長なんて職は嫌われてなんぼのもんです。圧倒的に嫌われて圧倒的な存在感を出し、首相を支える名参謀として安倍内閣を長期政権に導いていただきたいものです。

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コメント

はじめまして、いつも拝見しております。

私は、造反議員は造反議員同士で新党を立ち上げて有志を
募るなどして「閣外協力」すればいいと思っています。
彼らには、無理に「自民党」にこだわらないで、「自民党の外」から
改革を進める勢力を立ち上げて欲しいです。

投稿: はじめまして | 2006年11月14日 (火) 23時54分

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受信: 2006年11月15日 (水) 04時11分

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