武部氏にもわかる理屈
武部前幹事長も造反議員復党に反対のようです
自民党の武部勤前幹事長は14日、東京都内での講演で「小泉前首相が国民に与えた期待感を裏切ったら、自民党も安倍首相もあっという間に使い捨てにされる」と語り、郵政民営化にからみ離党した議員らの早期復党への反対を改めて示した。
一方、中川秀直幹事長はこれに先立つ記者会見で、朝日新聞の世論調査で復党反対が47%だったことについて「国民の理解がまだ進んでいないことの表れ」との見方を示した。そのうえで「理解を得るためには、二度と党規を破ることはないとの姿を示してもらわねばならない。希望者からそういう申し出があれば、慎重に検討する」と語った。
2006年11月15日07時14分 朝日新聞
中川幹事長に続いて、武部前幹事長も反対を表明したようです。
支持率が10%にも満たない民主党が、選挙で自民党に迫る得票を得ることが出来るのは、無党派層の票が自民党に対する批判票として流れるからです。
よって、参院選にて民主党に勝つ為には一部の個人を除いて、この無党派層を押さえることが最重要課題となります。そのためには自民党全体の失点を出来るだけ減らして、有権者にわかりやすい問題を提起し、改革を争点とすることが必要です。それだけで寄せ集めの野党連合に過ぎない民主党は自滅して崩壊するでしょう。(もともと崩壊しているので崩壊はしませんが)
こんなことは武部氏にでもわかる理屈です。それでも復党に動くのは自民党の古い体質の表れだということは有権者もとっくに気付いています。そして現在の自民党執行部と参議院執行部の対立は自民党内の改革派と抵抗勢力との争いという風に映っていることでしょう。
もう、いっそのことこのまま対立を煽り、この復党に反対する世論を利用して参議院内にはびこる自民党内の古い体質を一掃すれば一石二鳥でお得ですね。
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コメント
ひとつ質問ですが、造反議員は何故造反したのかご存知ですか。
私が知ることが出来たのは郵政問題には様々な問題や疑問点が多くあり、急がずに時間を掛けなければならないとかんがえていたひとがおおいようです。
また今回の郵政選挙は選挙のやり方自体が間違っています。
投稿: kurukuru | 2006年11月15日 (水) 19時10分
ここでいう問題とは“なぜ造反したのか”ではなく、“なぜ復党が国民の理解を得られないか”に尽きます。
自民党や選挙のやり方、参院のあり方など問題は多々ありますが、前回の選挙において、郵政民営化が争点となり、その賛成票が自民党に多数投じられたことは紛れも無い事実です。
それでも平沼氏が自分が正義だと主張するのであれば新党結成して郵政民営化を選択した自民党と対抗するべきであり、それを無視して安易に復党を許せば参院選に負けるというのは当たり前のことではないでしょうか。
郵政民営化に反対というならば、平沼氏の決起を促し、そちらに投票して民意を示せばよいのです。
私は平沼氏には自民党に戻ることなく、愛国の有志を結集して右派政党を結成してもらいたいと思っています。
投稿: takayuu | 2006年11月16日 (木) 12時20分
郵政の問題は今の日本にとってすぐに結論を出さなければならないほどの問題であったとは思えません。
もう少し時間を掛けては何故いけなかったのでしょうか。それと十のうちのひとつが意見が合わないのであれば出て行け、または復党するなと言うのはおかしいのではないですか。
確かに郵政問題をよく知らない選挙民にすれば造反議員というマイナスイメージのレッテルを張られた者が復党するのは自民党に反発を感じると思います。
ただ、この離党させられた議員の方々の顔ぶれは今まで国会議員としてしっかりとした姿勢を持って問題に取り組んでいた方がたがほとんどではないかと思います。
>私は平沼氏には自民党に戻ることなく、愛国の有志を結集して右派政党を結成してもらいたいと思っています。
このように思っているのであれば、もう少し離党させられた方たちに対して違うきりくちもあるのではないでしょうか。ゴーリキーさんの文章を読むと「裏切り者を復党させるな。」ということに一番力が入っている感じがしたのでコメントいたしました。
いつも読ませていただいて参考にしています。これからもいろいろ勉強させてもらいますので、よろしくお願いいたします。
投稿: kurukuru | 2006年11月16日 (木) 19時25分