高3男子の正論
正論です。
全国各地の高校での履修単位不足問題で、北関東の私立高校に通う3年の男子生徒(18)が、毎日新聞に「時間割では『世界史』となっていたが、授業内容は『現代社会』だった」と「告発」を寄せた。各地の高校で問題が発覚しても学校側は問題であるとは認めていないという。高校生は「きちんとした説明がないのが気に入らない。『教育は人間形成のため』と言っておきながら、受験の結果を出すためには何でもやっていいというのは矛盾している」と学校側の姿勢に不信感を示している。「現代社会」は大学入試センターの公民3教科の中で、選択した受験生が最も多い。
男子生徒によると、時間割では世界史となっているが授業内容は現代社会で、教科書も現代社会のものが使われていたという。これまで教師からは「現代社会は世界史と似ているところがあるからいいんだ」との説明を受け、男子生徒も「そういうものなのかな」と思っていたという。全国で問題が発覚した後も教師は「大丈夫」と同様の説明をしているという。
こうした学校側の姿勢について、高校生はライブドアの堀江貴文前社長(34)=公判中=らによる証券取引法違反事件を引き合いに出し、「先生は『金を稼ぐために何をやってもいいというのはおかしい。社会のルールではやってはいけないことだ』と話していたのに、受験のためには何をやってもいいというのと同じではないか」と批判する。
この学校は現在までに履修単位不足があったとは公表していない。受験を控えた同級生らは「問題が発覚したら補習を受けなければいけなくなるので発覚してほしくない」と話しているといい、高校生も「その気持ちも分かる」と微妙な心境をのぞかせる。それでも「教える立場の先生たちがそういうことをやっていて一体何を教えるんだと言いたい」と語った。【佐藤敬一】
毎日新聞 2006年10月30日 3時00分
まったくの正論です。あまりにも正論過ぎて“やらせ”すら疑ってしまいそうな内容ですが、これは本当だと信じたいですね。
記事では高3男子の意見として紹介していますが、おそらく世間一般の方々も同じように感じていると思います。今回の騒動は事件発覚から生徒への救済措置や大学受験の問題点を指摘する声はよく聞こえてきますが、教師や日教組などの体質を問題とする発言はほとんど聞こえてきません。これには違和感を感じている方も多いと思います。
今回、高3年男子を通じてではありますが、教師のあり方そのものを批判する意見が報道されたことは非常に意味のあることだと思います。毎日新聞は何かと問題が多い新聞社ではありますが、時折見せるこういった真摯に物事を追求する報道姿勢は評価するに十分値します。
国家権力への敵意と悪質なルール違反、サボタージュはサヨクの常套手段です。教育基本法が改正されても、日教組を中心とした教師のサヨク体質が改善されない限り、その効果は半減してしまうでしょう。
このようなルール無視のサヨク教師の被害者はいつでも日本の将来を担う子供たちです。このような馬鹿を野放しにしないためにも教育基本法の改正で奴らの首に首輪をはめ、それでも行動を改めない問題教師はどんどん首を切ることで日本の教育現場の体質改善を図り、子供たちの未来を実り多きものにしなければなりません。
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コメント
カリキュラム無視して受験科目のみに絞っても許される場所なんてのは
「学校」じゃないですよね、「塾」ですわ、受験専門の「進学塾」w
学校には、家庭の事情で就職希望せざるをえない、など
進学希望以外の生徒も大勢いるから
それを考えれば一長一短あるカリキュラムなのは当たり前だろうに
・・・結局甘え根性剥き出しの政治家まで登場
違反した連中を公衆の面前で目こぼししろってかw
投稿: せ | 2006年10月30日 (月) 17時09分
私が高校に通っていた頃は、通常のカリキュラムの後に放課後や、春休み、土日を使って先生の持ち回りで集中講義など行ったものですが、今の高校にはそういったことはないのでしょうか。
今日テレビでちらりと見ましたが、年配の教師が笑顔で全く責任感ゼロで発言する姿にはむかっ腹が立ちました。
投稿: takayuu@管理人 | 2006年10月30日 (月) 22時25分
ここのURLの内容で日教組の実態を知りました。神奈川県民驚愕!
投稿: 正成 | 2006年10月30日 (月) 22時39分
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ちょっと今回の記事の内容を見て疑問というか自分の感じたことを書かせてくださいね。
高い授業料を払い私学に子供を通わせる親は塾代わりを求めています。私自身も子供を公立に行かせて塾に行くか、進学に強い私立に行かせるか迷うところです。受験用の授業をしてくれる学校はある意味有難いです。
入学した時にもらう学校説明のしおりには必修科目、選択科目も授業時間数も書いてあります。変だと気づき、それに基づいた授業を受けたいならその時点で教師ではなく学校に言えばいいのでは。
この記事には誰かに都合のいい世界史を教えなかったことを責めているような感じが匂います。(日本史を教えなかった!と言うのならまだわかるのですが。)
今回の件には親も受験生も「どうでもいいから卒業できるようにしてくれ」と内心思ってるでしょう。
自分の子がこのようなことになっても正直言って時間割は必修科目、でも内容は受験対策であって欲しいと思います。
それにしてもこの問題はどんな経緯で発覚したのでしょうか。
気になるところです。
長々とすみませんでした。
これからもプログの更新楽しみにしています。
がんばってくださいね。
熱湯欲の意味をつい最近理解できたおばさんでした^^
投稿: kame | 2006年10月31日 (火) 03時42分
現在の受験偏重は異常です。学校では偏差値の高い生徒ほど評価される。これは私が学生時代に実際に経験して感じたことです。
そのことは価値観を単一化し、生徒の多様性を阻害することによりその可能性を狭め、偏った学歴偏重主義をうみ、わずかな違いによるいじめを増長しています。考えてみればすぐわかることだとは思いますが、早い者なら幼稚園から始まる単一の価値観に沿った教育の不自由さに、ストレスを感じない人間など存在しません。
もちろん、受験に有利な様に、将来楽できるようにという気持ちもわかります。この高3年男子も「その気持ちも分かる」といっていますが、子供にこのような矛盾を感じさせるこそが大問題なのです。
最近のニュースを見て特に思うことなんですが、大部分の事件の根本原因は教育問題にあるように思います。長い間培われてきた流れを変えることは大変ですが、結局は大人が何とかするべき問題なのでしょう。
それが、
>>それにしてもこの問題はどんな経緯で発覚したのでしょうか。
という理由だと思います。この問題が教育基本法の改正審議と合わせてクローズアップされているのはおそらく偶然ではないでしょう。
投稿: takayuu@管理人 | 2006年10月31日 (火) 12時00分