« 最強コンビ韓国へゆく | トップページ | 不適切な新聞社 »

2006年10月20日 (金)

緊張する中朝関係

中国側が北朝鮮との国境にフェンスを設置しているようです。

中国軍、中朝国境にフェンス新設 脱北者増加に備え?

 中国遼寧省丹東の中朝国境を流れる鴨緑江沿いに中国の人民解放軍がコンクリート製のフェンスを新たに設置したことが分かった。建設作業が12日に目撃され、13日までに完成した。中国側は北朝鮮からの難民や脱北者の増加を懸念しており、北朝鮮の核実験発表による朝鮮半島情勢の緊張化を受けた国境警備の強化策である可能性がある。

 フェンスが新築されたのは鴨緑江の丹東市近郊の数百メートルの範囲。いずれも川幅が数メートルから数十メートルで水深が浅いとされる地域だ。T字形の高さ2メートルほどのコンクリート製の柱が数メートルおきに立てられ、有刺鉄線が張られた。丹東の地元住民によると、多数の人民解放軍の兵士が12日に建設作業をしていたのを見たという。

 中国は脱北者らが大量に不法入国することが地域の不安定化につながると懸念。軍は中朝国境付近での警備を強化してきており、丹東周辺の鴨緑江沿いでは昨年に多数の監視カメラも設置された。今回のフェンス設置が北朝鮮の核実験発表を受けた直接の措置かどうかは不明だが、香港紙は軍が核実験発表後に国境付近で化学汚染防止や化学兵器に関する集中訓練を行うなど、警備を強めていると伝えていた。

2006年10月14日15時17分 朝日新聞

 中朝国境で緊張が高まる中、中朝間では壮絶な諜報合戦が繰り広げられているようです。

「50年来の血盟」はどこへ…中朝、血で血を洗う諜報戦

 「50年来の血盟」で固められた中国と北朝鮮軍部との絆に、異常を示す兆候が現れている。情報要員の拉致や買収といった諜報(ちょうほう)戦が両国の間で繰り広げられ、さらに北朝鮮による核実験が実施されて以降、「北朝鮮がいつ銃口を中国に向けるか分からない」という危機感と怒りが中国軍部内で高まっている。

◆北朝鮮による中国情報要員の拉致・買収

 今月16日、中国では第16集団軍砲兵旅団に所属していた兵士・李亮氏(享年19歳)の1周忌追悼式が開かれた。1年前、李亮氏は延辺朝鮮族自治州の広坪休暇村で、未明に国境を侵犯した北朝鮮軍人5人によって射殺された。李亮氏の父・李界華氏の話によれば、広坪のある別荘で北朝鮮の情報収集業務を担当していた中国の情報要員らを北朝鮮の軍人らが拉致しようとしたところを李亮氏が阻止しようとして殺されたという。

 香港の中国人権民主運動情報センターは「中国当局が事件直後、北京駐在の北朝鮮大使を呼んで抗議し、李亮氏を殺害した軍人らの身柄引き渡しを要求したが拒否された。これにより、両国軍部間の関係が急速に悪化している」と中朝関係の内幕を明かした。この事件以降、中国軍部内では「中朝友好条約を改正すべきだ」との声が高まっているという。

 さらに、香港『亜洲週刊』最新号は「数年前、延吉市国家安全局の責任者が北朝鮮情報当局に30万ドルで買収され、中国が北朝鮮内に築いた情報網が一挙に瓦解した」と報じ、中国の対北情報網が事実上空白状態に陥っているとした。

 そのため、北朝鮮の核兵器保有の有無や核開発の進歩状況に関し、中国の対北諜報能力は皆無に等しい状況に陥っている。例えば、北朝鮮による核実験強行前日の今月8日に、中国国営・新華社通信の「参考消息」が「北朝鮮が条件付きで核実験を中止すると伝えた」と報じたのがその代表的な例だ。

 また、香港のある軍事消息筋は「北朝鮮の特殊部隊が中朝国境を越え、中国領土で脱北者らを勝手に逮捕していくことに対し、中国軍部の怒りが高まっている」と中国軍内部の雰囲気を伝えている。

◆中国軍部、北朝鮮による核攻撃を懸念

 中国軍部が憤慨しているもう一つの理由は、北朝鮮の核開発だ。北朝鮮の核は、表面上では米国を狙っている一方で、いつそれが中国に向けられるか分からないという懸念も高まっている。北京のある中国軍高官は、『亜洲週刊』とのインタビューで「金正日(キム・ジョンイル)は内心では、今後の戦略的同盟国の順序を米国、ロシア、日本、中国と定めている。突然米国が北朝鮮との2カ国協議開催に同意した場合、北朝鮮はいつ中国を米国に売り払うか分からず、米国の手先として“第2のベトナム”になる可能性がある」と語っている。

 北朝鮮の核実験について、中国政府が声明で「強引に」「断固として反対」という直接的な表現を使い、前例のない怒りと侮辱感を表したのも、このためだと指摘されている。

 これとともに北朝鮮は最近、ミサイル発射や核実験などを通じ、核開発情報に対する対中防諜(ぼうちょう)を大幅に強化したことが分かっている。

香港=宋義達(ソン・ウィダル)特派員

2006/10/19 11:00 朝鮮日報

 中国側がフェンス設置した理由は緊張が高まる中朝関係に原因があるようです。

 北朝鮮はすでに中国のコントロールを離れ、独自路線を突き進んでいるように見えます。今回の核実験強行についても米国の単独交渉を望んでいるとまでは推測されてはいましたが、その目的は謎のままでした。

 しかし、金正日が体制維持の為に、核保有によって北朝鮮の戦略的価値を高め、米国に長年の同盟国である中国を売り払おうとしているとなると、中国も心中穏やかではないでしょう。ここ最近の中国の強硬姿勢もただのジェスチャーではないようです。

 考えてみるともっともな話です。北朝鮮は中国との同盟関係をこのまま維持したところで、日米との協調関係を強める中国にいずれ見捨てられることは目に見えています。このまま飼い殺しにされるより、中国の手に負えない状況を作り出してより強い方に付く方が絶対にお得です。そして米国側リーグに属す事が出来れば、中国を脅威とした核保有も十分可能であり、また北の主導による南北統一も夢ではないでしょう。

 金正日体制のような独裁無法国家を維持するためには冷戦時の米ソのような大国同士の緊張状態が絶対不可欠です。ノムヒョンのバランサー論ではありませんが、それと似たような外交論を金正日が考えていることは間違いないでしょう。

 こうなると、もし中国が安保理決議による制裁を発動し、重油の供給を止めた場合、暴発した北朝鮮の矛先が中国に向けられることも十分に考えられます。

 現在、中国は北朝鮮への重油の供給を減らしているようです。これは唐国務委員の訪朝に合わせて核実験阻止する為の圧力を北朝鮮にかける意味もあるでしょうが、ここで北朝鮮の出方をみることで、実際に供給を止めて北朝鮮が暴発した場合に、北朝鮮が中国に侵攻してくる“本気度”を推し量りたいという意図もあるのかも知れません。

 いずれにしても中国は非常に難しい立場に追い込まれています。北朝鮮が6ヶ国協議に復帰する可能性は無きに等しく、近いうちに2回目の核実験をやってくることはほぼ間違いありません。そして2度目の実験が強行されれば日本の強硬姿勢もさらに強まり、国内世論の高まりを受けて、再軍備、核兵器保有という流れになれば、現在、中国が優位にある北東アジアの軍事バランスが根底から覆されてしまいます。

 これ以上状況が悪化すれば、中国が人民解放軍による北朝鮮侵攻によって強引に解決してくる可能性も十分ありえます。しかし、北朝鮮が核弾頭をすでに保有している可能性があり、また、韓国が何も考えずに支援に乗り出してくることも十分ありえるとなると、志気の高い北朝鮮軍に対して、中越戦争の二の舞になる可能性も無きにしも非ずで、実際に行動に移すにはリスクが大きすぎます。

 もし、失敗すれば北東アジアの軍事バランスは一気に崩れさり、中国の覇権主義は夢となるでしょう。そして統一軍を形成した韓国政府(ノムヒョン)は金正日に(よろこんで)乗っ取られ、統一南北朝鮮は国際的地位を不動のものとし、北東アジアに軍事大国が1つ誕生することになります。

 時間がたてばたつほど不利になるこの状況下において、日米の圧力により、すでにそのスタンスが制裁に傾むきつつある中国の今後の出方が注目されます。待ってもダメ、力押しでも失敗する可能性が高いとなれば、次の北朝鮮核実験実施時には国連憲章7章第42項(武力行使)を盛り込むことに賛成することも十分ありえます。

 北朝鮮情勢は予断を許さない状況ですが、すでに話し合いで解決する可能性は限りなく低く、何らかの形で軍事衝突がおきることはほぼ間違いありません。日本もそのときに備え準備をせねばなりません。

 どうでもいいことですが、国家安全局の責任者が30万ドルぽっちで買収されるとはとってもお買い得ですね。日本もやればいいのに。

金正日は緊張状態を故意に演出していると思う方は⇒クリック!(人気blogランキングへ)

こういうことも何らかの関係があるかもしれませんねぇ

公明、周辺試合法適用を容認の方針

まぁ妄想ですが。

|

« 最強コンビ韓国へゆく | トップページ | 不適切な新聞社 »

北朝鮮核実験」カテゴリの記事

コメント

>北京のある中国軍高官は、『亜洲週刊』とのインタビューで「金正日(キム・ジョンイル)は内心では、今後の戦略的同盟国の順序を米国、ロシア、日本、中国と定めている。突然米国が北朝鮮との2カ国協議開催に同意した場合、北朝鮮はいつ中国を米国に売り払うか分からず、米国の手先として“第2のベトナム”になる可能性がある」と語っている。<

可能性というより、蓋然性は極めて高いと信じます。それが唯一勃興するネオ中華帝国主義に対抗する道です。金正日の頭の中の順番は、アメリカついで日本です。韓国は放っておいても時期がくれば懐に飛び込んでくるだろうし、ロシアは頼むに足る国とは考えていないと思います。

列島と半島に所在する国家群が国家連合を形成し、太平洋の向こう岸のアメリカ合衆国と軍事同盟を結ぶというのが金正日の夢です。

ただ、アメリカ自身がチャイナ・コンプレックスに昔も今も取り憑かれているのがネックになっています。

投稿: weirdo31 | 2006年10月20日 (金) 16時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/191898/12339594

この記事へのトラックバック一覧です: 緊張する中朝関係:

» 憲法は無視してもよい!国民の生存権確保のためなら [Empire of the Sun太陽の帝国 ]
 先の中川政調会長の発言に続き、麻生外務大臣の「核論議容認発言」に売国マスコミの [続きを読む]

受信: 2006年10月20日 (金) 14時51分

« 最強コンビ韓国へゆく | トップページ | 不適切な新聞社 »