中共の農業政策
似たような話を聞いたことがあるような。
中国のスーパー水稲は7日、再度世界高生産量記録を更新し、1ムー(1ムーはやく15分の1ヘクタール)あたりの収穫高は1287キロに達した。この目覚しい成果をあげたのは雲南省麗江市永勝県の濤源郷で栽培された新品種の「協優107」水稲である。
7日、科学技術部は国内の著名な水稲専門家と地元農業主管部門の関係者を組織して、南京農業大学が実施した「水稲新品種協優107の精確定量栽培」を現場で検収した。専門家たちが国の基準にもとづき換算したところ、この水稲新品種の1ムーあたりの収穫高は1287キロに達したことが明らかになった。
「協優107」は、国の「863」特定項目の資金援助で「長江学者」の万建民教授らの課題チームが選択して、育成し、国の審査・検収をパスしたスーパー交雑水稲新品種である。南京農業大学の丁艶峰教授、王紹華教授らは中国の著名な水稲栽培専門家である凌啓鴻教授の指導の下で、中国が最初に取り組んだ「水稲の精確定量栽培」原理を運用し、地元の実情とにらみ合わせて、精確な設計を通じて、1ムーあたりの水稲収穫高の突破を実現した。
この成果は、中国の水稲育種と水稲栽培の技術水準が世界の先進レベルに達したことを裏付けるものであり、優良品種と優れた耕作法の結合は水稲の生産や食糧の安全に大きく役立つに違いないことを立証するものであると中国農業科学院のテキ虎渠院長は語った。
「チャイナネット2006年9月11日
かつて毛沢東時代の大躍進では、1ムー(約6.7アール)当たりの収穫量を万斤(5000キログラム)という天文学的な目標を掲げ(実際は150キロ前後)、実際は不可能であるにも関わらず党幹部は競って事実を捏造し収穫量を水増ししました。
その結果、租税が数倍になり、党幹部視察のために密集させて植えた稲は全部枯れ、数千万人ともいわれる餓死者を出すに至りました。史上まれに見る大失策です。
今回の1ムーあたりの収穫量1287キロという数字は日本の平均420キロの約3倍に達します。日本の収穫期の稲の状態が3倍になった物を想像するだけでわかりますが、そんな稲を耕作し、期待通りの収穫をする事は不可能です。
収穫量=水+肥料+農薬+労働力です。この品種は間違いなく手間がかかって病気に弱く、水と肥料と農薬と労働力を馬鹿食いするでしょう。中国の耕作事情を考えれば、収穫量を増やすより、少ない肥料で病気に強い品種を作り出すほうが重要なのですが、共産主義で凝り固まった幹部の頭では、収穫量を上げることが至上主義となってしまっているのです。もうそれしか考えられない。耕作する農民のことなど2の次3の次なのです。
結局のところ、中共の農業政策は大躍進の頃となんら変わっていないようです。このままでは将来、深刻な食糧不足を招くことは間違いないでしょう。世界的な食料の供給不足に備え、日本も自給率を上げるなど農業政策の見直しが必要なのかもしれません。
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